銚子・角巳之・三代目

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黄昏時!

2020年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム

写真は先日掲載の銚子シンボルロード(銚子駅から真っすぐ利根川に向かう道)、その終点。かつて渡船場
と呼ばれていたところ...。かつて...と書いたのは現在、渡船が廃止されてしまっているからでありますが、
その名残で地元の人はこの場所を今でも、親しみを込めて渡船場と呼んでおります。

時刻は午後6時頃でありました。黄昏(たそがれ)時と言う表現、まさにこのような風景に使うものと思い
ます。太陽がまさに沈みかけようとしている時間帯...。1日が終わり安堵感とともに何故か物悲しく...。
人生の晩年を黄昏時と呼ぶのも頷ける過日の風景でありました。

歴史書に、かつて独裁者と呼ばれた人は、困窮する国民に対して演説を行う際、必ずこの時間帯を選んだと
そんな記述がありました。物悲しい気持ちになっている人の、その心の隙間を狙い、こんな苦しい目に逢わ
せたのは誰だ!...と。普段は冷静な人も、この時間帯の魔力に引き摺り込まれる可能性があるのだそうで...。

この黄昏時、同じ時刻を逢魔が時、大禍時(おおまがどき)と呼ぶこともあるそうです。まさに漢字の通りで
魔物に逢うかもしれない、大きな禍(わざわい)に注意を...という時間帯を指しているのだそうです。
黄昏時には魔物が...。あながち迷信とは言い切れず、昔の人の戒め、肝に銘じよう...と思った次第です。