銚子・角巳之・三代目

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待望の(サバ)水揚げ②

2019年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム
この十数年、銚子港で水揚げされるサバがどのような位置付けなのか?統計資料を
眺めてみました...。銚子漁協発表資料(HP等でも掲載)によると、昨年度のサバ
水揚げは、数量ベースで11万6,000㌧(銚子港全体水揚げの46%)、金額
ベースで121億円(同・40%)を占めるに至っております。水揚げを行う大型
巻き網船団は、その多くが県外船(銚子以外の船籍)...。1ケ統(探索船、網船、
運搬船の3艘1セット)は乗組員数も多く、その方々が銚子で水揚げした後、食事する、
お酒を飲む、食料品等を購入する...。非常に大きな経済効果であります。水揚げされた
サバは購入した各々の水産会社さんが選別したり加工したり保管したり、そしてそれら
を運ぶ運送会社さんも...。まさに地場産業を支える魚であります。現在は...。現在は
と書いたのは30年前、これまた魚種交代という現象で、サバが全く揚がらないという
状況が数年続いておりましたので...。昨今は水揚げされたサバの多くが輸出に回り、
輸出が一定の相場形成に寄与していたり、サバ缶ブームがあったり...。このブーム、
水を差すようなことを言いたいのでは全くありませんが、ブームは必ず終焉を迎える
ものです...。待望のサバが揚がり、皆さん今までの険しい顔がちょっと緩みましたが、
特に後継者の方々、これからの(水産業)経営、非常に難しいな...と。同感です...。
他産業も全く同じかと思いますが、これが変革期の風なんだろうと思います。疾風に
勁草を知る...なることわざもあります。風...、特に大風が吹く時、本当のことが分かり
覚悟が試される...。続きは次回に。

待望の(サバ)水揚げ①

2019年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム
前回の待望...。サンマ。10月末に一度水揚げありましたが、私の記憶では
銚子港でのサンマ水揚げ、あの時含め2~3回かと(記憶違いでしたらご容赦を)。
水産加工会社の皆さんは、北海道・東北で水揚げされたものをトラックで銚子まで運んで
加工されておりました...。サンマは、それを生業にしている(サンマ船・加工業者)の
方々にとっては、残念...で済まされない状況で、私も他人事のようなことを言っている
場合ではないのですが、自然相手のことでもあるし、既報の通り魚種交代という局面に
入っているようです。これは水産業に従事する者にとって避けて通れない道。前回の魚種
交代時に先輩方は何を思い、どのように振舞ったか...。最近久しぶりに浜の大先輩方
(80代)にお会いしました。いわゆる地域の生き字引...。大変だ、大変だ...という声
多いのですが、しょうがねえべ...。の一言でありました。水揚げに一喜一憂するな。
水揚げ量を競って何になる...。やはり、粗にして野だが卑ではない...。こういう方の存在、
知恵...、心の持ちようを含めて、その偉大さを改めて感じているところです。さて、
次の待望...サバ。このサバはたんなる魚ではなく、この十数年、(銚子の)漁協の運営や
地域経済に対し非常に大きな影響力を持っている魚...。これまた、もしかしたら今年は
大不漁なのではないか?と懸念されておりました。漁師さん方に聞くと、三陸沖で大きな群れ
(漁場)が形成されており、心配ねえな..。とのことでありましたが...。そして一昨日、
5,000㌧を越える水揚げがあり、久しぶりに漁港周辺は深夜まで灯りが消えることは
ありませんでした。続きは次回に。


海洋プラスチック...。

2019年11月28日 | SDGs
先日、これまたTV番組で、京都府のある市が、条例にてスーパー等でのレジ袋を
禁止する(有料化ではなく禁止)...と。これが大騒動に発展し...そんな特集が
放映されておりました。いきなり禁止とは何事だ。いや環境問題はもはや避けえず...。
話は平行線のようですが、それぞれの立場で、みな正論を持っていて...。
一方、レジ袋を製造しているメーカーさん(国内トップメーカー)の特集も...。
我々が作ってきたレジ袋は、時代の要請で、世の中の役に立ってきたし、自らも
誇りを持って仕事をしてきた...。昨今、レジ袋は悪者にされ、何か自らの仕事
人生が否定されているかのように聞こえ、切ない...と。ただしこのメーカーさん、
ただ手をこまねいているだけでなく、着々と基礎研究を続けてこられたようです。
大学の専門家も加わり、今まで海水の中では分解することが難しいと言われていた
素材を分解出来るレベルにまで加工する技術に目途を付けている...と。実用化は
先のようですが、こういうことなんだろうなと思った次第です。いわゆる社会的
ジレンマという領域...。個人の合理的な選択が、社会全体としてはむしろ不都合、
悪い状況を引き起こす...。環境問題については共有地の悲劇(バックナンバー参照)
という現象も...。最終的には人類の、あるいは自然の叡智を結集して...。非常に
身近ながら、深遠な世界であります。写真は今朝(銚子港)のカモメ。思えばカモメ
、海洋プラスチック問題の影響を最も身近で受けている当事者であります。人馴れ
しているようで、なかなか逃げず、近くに行ってじーっと見ておりました...。
何故か、頼むよ人間さん...。そんな事を言われているようで...。

卑ではない...。

2019年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム
写真は、銚子港水揚げバチマグロの赤身&中トロ...。漁師の方々からのお裾分け...。
見た目、切り方無骨で、野趣溢れるというのでしょうか。味は...。美味しいに決まっている
訳でありまして...。こういうご馳走を前にガツガツすると、卑(いや)しいなんて言われます。
かくいう私も言われていたような...。ガツガツするな卑しい奴だ...と。もう30年くらい前
でしょうか、食べても食べても腹が減る...そんな頃のお話...。今そうだったら恥ずかしい
だけなんですが...。さてそんな事(卑しい...か?)と思っていたら、ある書籍を思い出し
ました。高名な経済小説家の方が書かれた本(題名:粗(そ)にして野(や)だが、卑(ひ)
ではない)...。ある気骨ある明治人(明治生まれの方)のお話。総合商社の大幹部から、
70も後半になって国鉄総裁に就任され、数々の改革を成し遂げた人物の実話...。私など、
話題にすることすらおこがましいけれど、こんな人がいたのか?と。かつて何度も呼んだ本...。
言動が雑で粗暴で野暮ったくても、決して卑しい行いをしない...。解釈様々ながら、この人物が
生涯を通して貫いた信念である...と。特に最後の卑(ひ)...。卑しさ、卑屈(ひくつ)、
卑怯(ひきょう)...。良い意味で用いられる言葉ではないけれど、追い詰められたり、困難
が迫ってくると人間誰しも陥りがちな世界...。そんな状況でも、卑にはなるまい...。格好
付けて言えば、ある種の美学であります。そんな人...いる。目の前に。漁師の方々...。
口は悪く、振る舞いは粗雑で(すいません...)、けれど決して卑ではない...。マグロの話から
いささか飛躍しましたが、卑ではない...。このこと、心の糧に。

シャークジャーキー!

2019年11月26日 | 銚子のサメ
水産経済新聞さんという、水産の専門誌を見ていて、ああこれ...。いつかは出るだろうと
思っていた商品、シャークジャーキー...。気仙沼にておつまみや珍味、缶詰を製造されている
高名なメーカーさんの製造...。非常に興味があり、ネットで買おうか、メーカーさんに直接問い
合わせしようかと思っておりました...。先日、茨城方面訪問の折、常磐道の(確か谷田部東インター)
にて偶然発見...。で、早速購入してきたという次第であります。原料はモウカザメと書いてあり
ました。モウカザメ(銚子のサメ参照)はクセが少なく、非常に美味しいサメ。北関東から東北に
掛けて、スーパーマーッケットでも良く販売されているサメであります。銚子の呼び名、ネズミザメ。
ネコザメ(こちらもバックナンバー参照)というサメもイワシ、サバの混獲で揚がることがあり
ますが、どう見てもネズミの方が強そうで...。さて肝心の味ですが...。感動的だ、ビックリする
くらい美味しいという訳ではありませんが(申し訳ありません)、普通に美味しい...。サメと書
いておらず、白身魚のジャーキーだったら、知らず知らず酒の肴でバクバク食べていることと思います。
表示の問題もありますが、正直にサメと書いて世に問う。この姿勢、感服しております。サメは
美味しい。健康効果もある等々。以前、こんな生意気なことを書きましたが、その意識は今も変わらず。
従来はサメ肉=練り物・ハンペンという構図でありましたが、年々練り物屋さんが減っていき、
練り物だけでサメ肉を使い切ることは不可能なご時世になって参りました。またサメ肉の有効利用は
社会的課題(特に銚子のような水揚げ港では)になっております。自らの力不足は承知の上で、サメ肉
は美味しい。健康効果もあって資源の有効利用に繋がる...これを発信し、商品化にもチャレンジして
参りたく思います。まずは出来ることから、1パックのシャークジャーキー購入して食べる。非常に
僅かで笑われそうですが、これまた出来ることから一つ一つであります。

売上病④

2019年11月25日 | SDGs
ウナギ、恵方巻、クリスマスケーキにバレンタイン...。実需があるかどうかではなく、
販売側が消費喚起し、意図的に売り上げを“作ってきた”商品があります。(昔の)百貨店の
外商とか、おせちの割り当てとか...。付き合いもあるし、日頃お世話になっているし、
社会的儀礼、常識の範囲か...と思いながら、そんな感覚が積もり積もってやがて、売上病
を作り上げる...。そういう構図だったのでしょう。作用があれば、反作用があるように
昨今は、その弊害のほうが大きくなり、気が付いた方々が様々な行動を開始している...。
販売側だけの責任ではなく、甚だ生意気ながら購入する側にも責任が...。これも気づいた
方々が行動を起こし、報告されている事例、枚挙に暇がありません。食品に関しては、
自分のお金で仕入れて、売れ残ったので捨てた。何が悪い? は通用しなくなりました。
SDGsの項目にもある飢餓をゼロに...。一方は売上を作るために捨て、一方は飢える。
このこと、偽善者ぶって問題提起とか、そんなことではなくて、何か人間の本能、DNAレベル
で何かおかしい...。そう感じる人が増え、購買行動が変わり、販売側も売上病という
病(やまい)に気付くのでしょう。何事も行き過ぎると病(やまい)の領域に入って
しまうことが多いですから...。病に掛かり、そこから脱した方は免疫力が上がるのだ
そうです。現在好調といわれているお店の方々の多くが、過去に売上病に掛かり、それを
克服した経験を持ち、社会的な課題を視野に事業運営されていること、偶然ではないな...と。

売上病③

2019年11月24日 | SDGs
売上は会社運営の利益の源泉であるがゆえに、下がっても良いということでは全くなく、
売上病ということが(売上一辺倒が)問題だ...。ということであります。売上はある意味すべて
を癒してしまう力があるがゆえに、売上が上がっていさえすればみな安心...。安心、安心、売上
上がっているからいいじゃん...と、見たくない現実から目を逸らすと、後にその何十倍の苦しみ
となって...。コンビニの24時間営業、その他問題は今発生したのではなく、従来からある問題。
しかもその遠因はコンビニだけでなく、これでもか...と便利さを求める我々、消費者にもその一端
が。結果、売上病に掛かり、食品ロス等、社会的な問題がないがしろにされ...。そして今度は逆回転
...。社会的な問題が先に出てきて、これはどうも世界的な課題で避けて通れない。このことがかなり
浸透してきたようで...。食品ロスに関する法整備も進み、出てきた一つの答え、売上病からの脱却...。
そしてTVで見た岩手の老舗製菓会社...。従業員を大切にしてきた会社が、バブル期、売上病に
掛かり、大変なご苦労をされ、出てきた答え売上病からの脱却...。再び従業員を大切にする会社として
地域経済を大きく牽引されておられる...。こんな事例を拝見しながら、普段何気なく使っている売上
という言葉...。深く考えているところです。続きは次回に。



売上病②

2019年11月23日 | SDGs

コンビニにおける諸問題、24時間営業の是非とか、本部と店舗の利益配分とか、店舗での
売れ残り食材...とか。最近、毎日のように報道されております。そこに土用の丑の日(ウナギ)、
クリスマス(ケーキ)、節分(恵方巻)の大量売れ残り問題が、フードロス問題と重なり、
もったいない...、なんてことを...。すべからく便利を求め過ぎた反動。責任は我々消費者にも
あり、このことで販売側だけを攻撃するのは筋違いかと私は思っておりますが...。TV報道で、
某コンビニが、本年のクリスマスケーキの販売は予約分だけにします...と。このコンビニ、
土用の丑の日、ウナギの販売も同様のことを行い、売上は20%減ったが、ロスは80%も減り、
会社全体では増収となった...と(数字に関しては一杯飲みながらの聞きかじりですので違って
いたらご容赦を)。売れたかもしれないのに商品を用意していなかった。これチャンスロス(機会損失)
などと言われ、売上病にかかると酷く叱られるパターン...。故にある種の強迫観念にかられた
店舗の方々は、商品を多めに仕入れ...。残ったら...廃棄...。で、最初はもったいないと
思うものの、だんだん罪の意識は薄れ、最後は何も感じなくなる。廃棄のことより、目標売上を
達成できたか否かのみが関心事。それでも売上が上がっているうちは、その廃棄ロスは目立たない...。
やがて売上が頭打ちになり、同様のことを繰り返していると、今度はその何十倍もの感覚で、廃棄ロスが
問題となって...。昨今はそこに社会的な機運も高まり、この問題はたんなる経済的問題だけでは済まされ
なくなってきた...。そんな流れでしょうか。続きは次回に。本日も写真は本文に何の関係もなく。
マグロ船とカモメ...。カモメの陸(おか)上がりは雨...。漁師町にはそんな格言ありますが、
まさにその構図であります。




売上病①

2019年11月22日 | SDGs

本日雨の銚子港であります。本日の写真は銚子第一魚市場・宮崎、高知からのマグロ船、
銚子港に集結しています。さて写真は本文に何ら関係ありませんが...、本日は売上病...。
かつて、売上はすべてを癒すのだ...。とにかく売上、売上を増やせ...。こんな声、良く
聞こえておりました。確かに大企業も、私のような零細規模の会社も、売上が増えていると
安心する...。けれど、売上はすべてを癒すと公言していた大企業はもはや存在しておらず
(倒産し)、最近はその(売上一辺倒の)弊害も広く知られ、だから売上は下がっても
いいんですよ。ということでは全くありませんが、問われるべきはその中身...、経営という
レベルであり、行きつくところ、その背景には社会的な課題への配慮がなされなければ
ならない。社会的な課題への配慮はコストではなく、実は会社の利益にも直結している...。
あれ、これもSDGsの領域か...と。このこと、もともと関心がありましたが、昨日のTV報道
見て、妙に納得するところがありましたので記事に致しました。一つはコンビニのクリスマス
ケーキ完全予約報道、もう一つはTV東京の人気番組で特集されていた、南部せんべいの製造
会社さん...。続きは次回に。



巡視船

2019年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに、海上保安庁の巡視船・つくば、を見ました...。実に格好の良い船であります。この姿を見るだけのために
わざわざ銚子までお越しになる方もいるそうです。カモメ然り、この船然り...、地元の人間が身近過ぎて、無感動に陥って
しまうコト(モノ)も、他地区の方々にとっては感動的...。そんな事例、多々あります。かくいう私も銚子生活15年と
なりなんとしており、当初の感動が薄れ、少々危険(?)と思っていたところです...。さてさて、この巡視船、海上保安庁
の方に聞くと、銚子には①500㌧型巡視船・かとり、②180㌧型巡視船・つくば(写真)、③20m型巡視艇・とねがぜ
の3隻が停泊しており、日夜、海の安全を守っているとのこと。本来であれば、海の街で、海の安全を守っている海上保安庁
に感謝し、その活動をもっと理解せねばと思いながら、船が格好いい...云々と、何か不遜なような気がしますが...。
かとりの全長は70m以上、つくば(写真)も50m近くあるようです。かなり大きな船です。つくばは、推進力がスクリュー
ではなく、ジェットエンジン。かなりスピードが出るようです。もう40年近く前のことですが、体験航海で先代・つくばに
乗せて頂いたことがあります(当時はジェットではなく通常の船)。べた凪状態にも関わらず銚子特有の“うねり”に遭遇し、
寄港後・今度はとねがぜに乗ってみますか?と言われ、もう勘弁してください...と言っていたこと思い出します。そんな状態の
中でも、海上保安庁の方々微動だにせず、子供心に格好いいなと思ったものです。現在、日本全国に約450隻の艦艇、70機の
航空機と1万2,000名の職員(保安官?正式に何とお呼びするのかわかりませんが)、日夜日本の海を守っている...。
そこに海上保安庁があり、巡視船が停泊している。この安心感、非常に大きいです。

距離感...。

2019年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム
最近、特に難しいと思っていることの一つ...距離感...。簡単なようで実は非常に
難しい領域...。近づき過ぎてもダメ。離れすぎてもダメ。その塩梅が難しい...。
スポーツの試合、例えばバスケットとかサッカーとか、特にディフェンス(守り)の場面で。
近づき過ぎると抜かれるし、離れ過ぎると簡単にシュートを打たれてしまう...。近過ぎず
離れ過ぎず、上手な選手はこの距離感を心得ている...。この領域、徹底的に訓練(練習)し
体に刻み込んだとしても、慣れとか、慢心とか、一瞬の気の緩みとか...、そんなことで
いとも簡単に崩れることがある...。相変わらず、突然何のことだと思われると思いますが...。
親しき仲にも礼儀。なる言葉がありますが、最近思っているのは、親しき仲“こそ”礼儀では
ないか...と。世相がそうなのか、自らが50を超えたからなのか原因不明ながら、人間関係
含め、何事もこの距離感、非常に大切であると再確認しているところです。要するに、そう
思うに至る場面に、仕事や日常生活において多々遭遇しています...ということであり、戒め
にもしないといけないな...と。何事もディフェンスは必要だ。自らや所属する組織を守る
ことでもある...が、近づき過ぎて抜かれる(トラブルになる)、離れすぎてやりたい放題に
やられる。どっちもダメだ、適切な距離感を...。その“適切”が難しいのですが。良かれと
思って余計なお節介で揉める。重要なこと放置して気が付いたら取り返しのつかないことに
なっていた...。その他諸々、距離感、距離感...と。本日も戯言ご容赦を。

工業地帯&自然エネルギー

2019年11月19日 | SDGs
写真、銚子から鹿島方面を...。途中の神栖市(波崎海岸)沿いには無数の風車があります...。
この波崎の風車は歴史が古く、(国内の)自然エネルギーの分野においては、先駆者として
各方面で話題になることが多いかと思います。今回はこの構図...。鹿島工業地帯の煙突から
出てくる煙と風車(自然エネルギー)...。煙突からの煙が公害だ...なんて話では全くありません。
40年以上前の、あの複合汚染の時代ならいざしらず、昨今の環境対策は物凄いですから。
何よりも鹿島工業地帯へ銚子から勤務される方は非常に多く、この存在は地域の盛衰と同義語...。
銚子は就労人口(15歳以上)の約10%が一次産業(農業、漁業、畜産業)従事者、他地区
の約3倍規模と非常に高いけれど、詳しい統計資料は見ておりませんが、感覚的にはこの10%を
上回る方々が鹿島地区にて勤務されているのだろうと思います。要するに生活基盤にされている
方が非常に多い。SDGsの各項目眺めると、自然エネルギーの推進という項目もあるけれど、
他方、経済成長も働き甲斐も...とか、究極的に生活基盤がある。ということ、貧困をなくそう
とか、住み続けられる街づくり...に通じるし...。ややもすると、自然エネルギーで100%
賄うとか、同様にダムなんかいらないとか、一方に注目が集まると、他方はいらないかの如き
極端な意見が出てくること、多々あるのですが、それぞれ車の両輪であります...。あれも、
これもで折り合いを付ける。その折り合いは人間の叡智の結集...と。この(写真の)構図、
何か象徴的でありました。

茨城町にて...。

2019年11月18日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、茨城県の石岡市周辺で用事があり、ああそうだ、近くなのでポケットファーム・どきどきに
寄っていこうとなりまして...。これですでに1つ星の基準を満たしている。近くに行ったら寄ろうと
思うお店...。ポケットファーム...、JA 茨城県本部が運営する、大人気直売所...。(運営者の
認識が違っていたらごめんなさい)20年以上前でしょうか、開業直後にご縁あり、良く訪ねていた
ところ。当時の主催者が茨城経済連と記憶しておりましたので...。平日にも関わらず、高名な森の
レストラン(写真下)は満席。昼食は運良く、このレストランに入ることが出来ました。バイキング
形式で食材はほぼ地元産...。食べるのに夢中で写真忘れました...ご容赦を。素朴な料理の数々ですが、
こういうのを食べていれば間違いないな...というほど、ある種感動的で、入る前の期待を、出た後の
感覚が裏切らない...。創業当時のままでありました。むしろ変わらないために、変わり続けて(努力を)
されてきたのだろうと容易に察しが付きました。創業当初より、茨城だからこんなものでよい..では全く
だめで、茨城の田舎であっても店の運営、サービス、お客様のおもてなし..等々は東京の一流店を目指す。
こう言われていたこと、思い出します。顔を上げて店員さんを探す...、数秒以内に必ず店員さんの誰かと
目が合い、目が合った店員さんはすぐに駆け付けてくれる。空いているお皿があったらすぐに片づけて..等々。
直売所の新鮮な野菜など商品はもちろん、その他何から何まで気持ちよく、さすが、大人気店を20年以上
維持されている訳だ...と。非常に気持ちの良い時間でありました。


無視・賞賛・批判...。

2019年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム

最近、月を見上げることが多く...。特に心境の変化は無いのですが、どうも目に付く。
今までカメラの性能の1%も使いこなせておりませんでしたが、ちょっと分かってきたので、
暗闇でも鮮明に...。本当に最近のカメラは性能が良くて...。さて先日、関西の先輩方が
銚子へお越しになりまして...。私はどうも、関西の方々との相性が両極端...。相性が
非常に良いか、悪いかの真っ二つ...。でも何故か関西の方々とのご縁は強く...。過日は
こうでありました。商品の値切り方...。関東人は値切る際、ここが汚れている、傷がある..と
商品をけなし、だから値引け...という。関西人は真逆...。褒めて、褒めて、褒め殺せ...。
素晴らしい商品、どうしても欲しんだけど、ちょっとお金が足りなくて...。褒められて悪い
気持ちの人はいない...。嬉しくなってどこかで折れるで...。関西人、恐るべしであります。
人の評価はこうや...。無視されて三流、賞賛されて二流、批判されて一流...覚えとき...。
高名なプロ野球の監督さんの金言だとか...。頭にくる奴を批判したらあかん...。褒めて、
褒めて、褒め殺し、二流以下に落としてしまえ...。無視されるのは論外やけどね。再び...、
関西人恐るべしであります。月を見ながら、無視・賞賛・批判...なるほど...と。

ヤナギムシガレイ

2019年11月16日 | 銚子のうまいもの

写真、ヤナギムシガレイ(の干物)...。あまたある銚子港水揚げ魚の中で、白身の魚として最高の
一つと称されているもの。特に干物は、上品な。とでも言いましょうか、ちょっと形容の仕方が
分からない...。要するに非常に美味しいということなんですが...。全国各地で水揚げされ、
呼び名はそれぞれ違うようですが、呼び名は違っていても、話を聞いていくうちに魚が特定できて、
ああそれ、銚子で言うヤナギムシ...ですねと。寒くなるこれからが旬。大型になり、卵を持ち、
程よく脂が乗って...。私は専ら焼酎派なのですが、日本酒好きの方々、ヤナギムシの干物に熱燗あれば
もう何もいらない...と。もちろん焼酎にも、ビールにも、お酒だけでなくおかずとしても最高の魚で
あります。11月も半ば...。例年ですとそろそろ寒サバの水揚げシーズン...。800g前後の巨体を
筒切りにして味噌煮...。これまた最高なんですが...。本日、北の漁場でサバを追っているはずの漁船が
銚子港に入港しておりました...。ちょっと違和感...。漁師さん方によると北の漁場でサバの反応が
薄く、銚子沖のイワシ漁に切り替えている...と。今後の状況は不明ながら、銚子港におけるサバの水揚げ
は量、金額ともに非常に大きなウエートを占めており、産業としての大きな基盤の一つになっているだけに、
関係者一同、気掛かりであります...。ヤナギムシが種類、近海、底引きの魚であるのに対して、サバ、
イワシ、等は量、広域、巻き網の魚...。どちらがどうではなくて、車の両輪...。両輪揃ってこその銚子港
でありますが、魚種交代、環境変化等々、本当に海のことはよく分からない。分からないがゆえに揚がった
魚を無駄なく、美味しく...。そう思う次第であります。