銚子・角巳之・三代目

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産直考...。

2018年03月31日 | 日記
商業とは生産に寄生する野蛮な行為である...。商売を始めてから10年近く...。
お前ほど商売が下手な奴はいない、何でも屋じゃねえか...と周囲から嘲りを
受ける始末の私が商売を語るとはおこがましいですが、それでもかつて商学部
というところにいて、一通りの座学は経験し、何か今に生かせるものをと
日々考えております。冒頭の言葉、商業史か何かの授業で語られた言葉で、
非常にインパクトがあったものですから、今でも時々、ふとした瞬間に頭の中を
過ります。前後の文脈があり、その言葉だけ独り歩きすると誤解を生ずる
のですが...。さてさて、最近、私の所に“産直”の相談が多数参ります。
業界再編の波は、販売店さん側でも、産地でも容赦なく進んでおります。
再編後、強い販売店と、強い産地が結び付けば、より強い産直が出来る...はず。
ということで様々な取組が行われておりますが、どうでしょう、ほとんど
上手くいっていない...。むしろ強い者同士がぶつかり合って、割れる...。
その余波が周囲に迷惑をまき散らす...。やはり固いものと、固いものの
間には柔らかいクッションのようなものが必要であります。販売のプロと、
生産のプロの間に、“繋ぐ”プロが必要だ..。まだまだ市民権は得ていない
ようですが、そういう存在でありたい...と。冒頭の言葉を戒めにしながら...。
本日は長文、ご容赦を。

10円...。

2018年03月31日 | 日記
おめでたい記事の次がこの内容...。如何なものかと思いましたが...。
3日ほど前、マイワシが1日で5000㌧近く水揚げされましたが、
最安値、何と10円...。市場価格キロ当たり10円でありました。
平均価格でも20円ほど...。需要と供給のアンバランス。
机上の話はこれで終了ですが、売り手(漁師)、買い手(仲買人)双方、
その立ち位置によって、いろいろな意見が聞こえて参りました...。
一方サバは底値が大崩れせず、安定的な価格で推移しております。
牽引役は...、“輸出”だそうです。中東やアフリカにまで出荷されて
いるようです。需要と供給を巡る永遠の課題、神の見えざる手の動きは、
産地の問題のみならず、食べる方々(それも世界的な)の意識改革をも
迫っているように思えてなりません...。

進水式...。

2018年03月30日 | 日記

後日報告を。と言いながら...。ネット上でもすでに画像や動画まで見つけることが出来ます..。
10年前とは格段のスピード...。ひとまず画像をいくつかでこの話題一区切り...。
すでに新船は新たな漁法を試しながら、日々進化しております。こちらも格段のスピード...。
縁起の良い大漁旗の姿、新旧・石井丸さん、そして当日、参協ビルの横断幕...。これは万能職人
T氏(銚子在住)の力作ゆえ、是非ご覧あれ。あとポスターも注目...。

ストック

2018年03月24日 | 日記
早いもので進水式から1週間...。相変わらず、月日が経つのは早いです。
という言い訳が枕でありますが、私の不注意で、ネット回線を断線してしまい、
本日先ほど復旧した...という次第であります。ブログの更新どころか、
電話、ファックスも不通状態...。関係各位、ご迷惑をお掛けしました。
さてタイトルのストック...。進水式を盛り上げようと思い、南房総の
鳥海園芸さんにお願いして送って頂きました。ここ数年、春先には必ず
鳥海園芸さんを訪問しております。花のレベルが段違いなのです...。
この季節、平気で1ケ月ぐらい綺麗に咲いております。南房総のストック
を見ながら春の訪れを感じる...。ここ数年の風物詩になっております。

メイド・イン....②。

2018年03月11日 | 日記
私の事務所は、銚子港を挟んで地元水産加工場さんの集積地とは反対の場所にあります。
ということは、これらを購入された方々は銚子以外の加工場さん...。対岸の茨城県
波崎町の方々が多い...。詳しい統計資料を見ておりませんが、トラックの台数等から
類推すると、サバなど銚子港水揚げの半分以上は銚子以外の加工場さんが購入された
ものではないかと...。地元にも港があるのに、何故銚子まで?ということですが、
これ、やはり銚子港水揚げというある種の“ブランド”...。銚子の人間が申し上げるのは
おこがましいですが...。他方、今まで養殖のエサにしかならないと言われていた小型
サイズがここ数年、倍以上の価格で推移している...。牽引役は“輸出”...。最近では、
中東やアフリカにまで輸出されているそうです。そこで思いました。海外の方々は
銚子港水揚げを“ブランド”として認識しているのだろうか?そうではなくて、メイド・
イン・ジャパンの信頼なのであれば、何も銚子港まで買い付けに行かずとも...。
いろいろな要素が混ざり合った話であり、一つの断面からの類推は危険ですが、個人的
にはこれらの事実、地域の産業構造を大きく変えてしまうような予兆として捉えております。
本日、3.11...。この7年、海辺の風景もだいぶ変わって参りました...。


メイド・イン....①。

2018年03月10日 | 日記
ちょっと前まで、サバの豊漁が続いておりました。私の事務所の目の前は
漁港に繋がる産業道路で、連日、このような風景が続いておりました。
トラックに乗った青いマス、そこに魚が約1㌧。それが10個...。10㌧単位で
次々と魚が運ばれて参ります。カモメの行動は分かりやすく、サイズが大きい
魚が積まれたトラックには接近してきませんが、小型の魚になると、獲物を
狙う狩人のように、すさまじい勢いでトラックに突撃して参ります...。
事務所の窓からカモメを見ていると、今日の水揚げのサイズが分かる...。
さて、魚のサイズの大小...。例えばサバ..。寒いこの時期、1尾およそ
600g以上、そんな大きなサバは脂がのって最高にうまい...。反対に300g
以下のような小さなサバはちょっと...。同じサバ、同じ海域なのに...。
小さなサイズは今まで、養殖のエサにしかならない..。と敬遠されてきましたが、
昨今はどうも様子が違うようで...。続きは次回に。