銚子・角巳之・三代目

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七つ道具

2007年02月28日 | 銚子のうまいもの

100_1204_2 100_1205 俗にあんこうの七つ道具と呼ばれているものがあります。身と皮の他、肝(アンキモ)、胃袋、エラ、卵巣、ほほ肉を指すのが一般的のようです。何度か掲載しておりますが、銚子には“あんこう尽くし”料理で有名な割烹旅館NYさんがあり、写真もそのNYさんのご主人が捌いたもの。素人では、なかなかここまで処理出来ません。そんな方がいるので、写真右のような珍味も味わえます。これがあんこうのヒレ。独特の食感です。要するにあんこうは捨てるところが無いということであります。良い素材があって、その素材を知り抜いたプロの料理人の方がいる。我々は食通でも何でもありませんが、銚子に住んでいるという事だけで、これら美味しいものに度々出会う事が出来ます。明日から3月。あんこう鍋の季節は終りに近づき、また春がやって参ります。花筏さんの作品も桜に変り、風の匂いも変って参りました。全身・五感で季節を感じながら、私の銚子生活もこの春で丸二年を迎えます。


あんこう鍋

2007年02月27日 | 銚子のうまいもの

100_1206 本日は気分一新で美味しいものを。写真はあんこう鍋。あんこう鍋というと常磐、特に茨城水戸~那珂湊が有名ですが、実は銚子にもあんこうが揚がり、冬場の名物になっております。醤油味、味噌味と様々な味がありますが、銚子はアン肝を煎ってから味噌と和える味噌仕立てが多いようです。茨城で言う“ドブ汁”だと思います。これは先週末・シンポジウムの前夜祭で食べたものですが.....。それにしてもこの“あんこう”、あの顔からは想像も出来ない美味さです。俗に言う七つ道具は明日掲載します。


シンポジウム感想(最終)

2007年02月26日 | 利根川シリーズ

100_1151 昨日は却ってご心配をお掛けしてしまったようで.....。車の衝突というのは本人が思っているより遥かに大きな衝撃なんですね....。しかも私が乗っていたのは軽トラック。前に何もないので....。後からジワジワ影響が来ると聞かされましたが、やはり違和感が続いております。が、ブログは継続します。さて、シンポの感想。このシンポジウムはこれからの人間の生き方に大きな示唆を与えるものであったろうと思います。江戸時代の話とか、西洋・東洋の文明、宗教というのはその説明のための手段だったと思います。とにかく何か変だぞ。と感じる昨今の世相です。基調講演の中で一編の詩が紹介されました。ご講演者の方の自作らしいのですが....。兵庫県豊岡市におけるコウノトリの存在をご存知の方も多いと思います。そのコウノトリの放鳥式に作られたというその詩。ご紹介します。“人々は天然記念物のコウノトリを自然に戻したと思っていた。しかしそれは間違いでコウノトリが人間の心を自然に戻してくれたのだ。人々はいつまでも空を見ていた。そして自分の心が洗われるのを肌で感じていた。これまで人間中心の価値観だけで生きてきた事を恥ずかしいと思い、総てをお金に換算しながら生きている自分が更に恥ずかしくなった。コウノトリは何処までも飛んでいく。飛んでいった先でコウノトリが生きて行けるような日本とアジアの田んぼにしなくては.....”。さて、皆さんはどう思われますか?例えばカモメのいない海。想像できますか?


事故遭遇

2007年02月25日 | ブログ

昨日、休刊のご案内を致しましたところ、何故休刊か?何か合ったのか?というお問い合わせを頂きました。実は一昨日の正午頃、交通事故に遭遇しまして....。前方を走っていた車がカーブでガードレールに衝突。車間距離があったので、後続の私はぶつからずに停止する事が出来たのですが、運転されていた方、気が動転し操作ミスされたようで、停止していた私の車にバックで衝突して参りました。まずあり得ないことですが、あり得ない事が起こるのが事故の怖さです。車は破損しましたが、幸い大事には至らず入院もしておりませんが、一夜明けたら背中と首に違和感があり痛みが出て参りました。これがムチ打ちというヤツか...。と笑っていられず通院というハメになりました.....。という次第です。仲間から安静にしてろ。と言われましたが、ブログの継続・本日で455日。何か書かないと、余計な心配を掛けるし、継続もストップか。と思い、こういう記事は不適切かと思いながら掲載させて頂きました。みなさんどうぞ安全運転で。


シンポジウム感想③

2007年02月23日 | 利根川シリーズ

000_0772 自然は征服できると考える欧米と、共存せねばと考えるアジア各国。どちらが良いのか?という事ではなくて、それらは、そこに住む人々が、その風土と折り合いを付けるために長い年月を掛けて到達した考え方。ただ昨今の温暖化などの環境問題、宗教対立などを鑑みるに、もはら“力づく”の論理は通用しない事は明らか。欧米でもアジアや仏教に関する関心が高まっているようですが、その関心は今までのような奇異なものに対する好奇心ではないようです。実は世界から関心を持たれているアジア的な“共生”の論理。しかしながら、外ばかり見てきたために足元から学ぶ事を忘れてしまったのかもしれません。今から150年くらい前の日本には、鎖国しても暮らして行ける仕組みがありました。当然の事ながら現代において諸外国との関係ナシに生活が成り立たないのは事実であります。鎖国が良いという事を言うつもりは全くありませんが、150年前の知恵を振り返ることは可能ですし、そこには“もったいない精神”や“循環社会”の原型があると感じています。その延長に、風土とか環境・景観とか、食糧生産とか、地域コミュニティーとか。実社会で起こる様々な問題。何かおかしいぞ。と感じている方も多いと思います。昔を懐かしんでも何の解決策も見付からず、個人の生活様式を変えて行かねばならないと言われておりますが...。続きは明日。写真は銚子第二漁港から銚子の市街地方面。架け替え工事中の銚子大橋に夕陽が沈んでおります。


シンポジウム感想②

2007年02月22日 | 利根川シリーズ

000_0499 昨日はあれからホシザメ君の他にカスザメ君(銚子の魚参照:英名エンジェル・シャーク)が登場。機械では処理できないので、すべて手作業。手首のスナップが強くなってきたように思います....。さて本日はシンポジウムの感想その②。突然ですが江戸時代。ご存知のように鎖国をしていた訳です。一部の国を除き国交が無く、その僅かな異国文化の入り口も長崎等に限定。それが“島国”根性を育んだんだと弊害ばかりが喧伝されますが....。反対に考えると、江戸時代というのは外国に食糧・エネルギーを依存せず、日本国内で自給100%であったという事ができます。最近でこそ“もったいない精神”だ、“資源循環”だと言われておりますが、江戸時代というのは正に究極の循環社会。度重なる飢饉が起きても先人の知恵が様々な解決法を編み出して参りました。自然と向き合い、その特徴を熟知した上でその土地、土地に最適な農業技術が生まれたり、漁獲法や保存食作りが行われたり....。利根川の河口が銚子に向けられたのも家康が関東入府してから。度々暴れる利根川から江戸の町を守るための措置だったのだそうです。余談ですが、ある省庁の方が、利根川の流れを変えるという事業は、着想、工事方法どれをとっても完璧で、最先端の測量器、ブルドーザー等重機の無い時代に合って、あれだけの事を成し遂げたのは驚嘆するばかりだ。と言っておりました。紙幅の制約もあるので続きは明日に。写真は早朝の銚子港。銚子港は利根川河口にある、典型的な河口港。群馬水上を発した大河の一滴は銚子から太平洋に注いでおります。


明日掲載します

2007年02月21日 | ブログ

000_0509 本日、シンポジウム感想の詳細を掲載する予定でした。昨夜はパソコンの前に向かっていた記憶はありますが、気が付いたら朝5時でした....。すっかり寝てしまっていたようです。それから市場に行って水揚げの補助などしており、これが終わって一段落したら更新しようと思っておりましたら、写真のヤツらが大量に揚がって参りました。写真はホシザメ。サメの中で最も美味と言われ、ビタミンA効力などは海の魚の中では断トツの含有量です(栄養成分表より) この魚、江戸前ハンペン、スジの主原料でありますが、最近は殆どセリ落とす人がいない。処理に恐ろしく手間が掛かる事、これらを使わずとも、ヨシキリザメ等冷凍の正肉(頭、内臓、皮を処理して身になったものを冷凍した商品)が簡単に手に入る事などが、その理由のようです。昔は殆どの蒲鉾屋でこの魚を使っていたそうですが、後継者がいない~廃業という流れも止まらず、結果として殆ど扱う人がいなくなってしまった...。という構図のようです。寂しいですが現実です。このサメ、全国各地で揚がっており、刺身や湯引きが郷土料理になっているところもあります。私は醤油漬けにして焼いたり、サンマの天日干しの要領で干物なんかにしてみましたが、これがサメか?というくらい美味いです。さてこれから、ホシザメ君と格闘して参ります。......。シンポジウムの詳細は明日掲載します。


シンポジウム感想

2007年02月20日 | 利根川シリーズ

100_1149 既報の通り、2/17(土)千葉科学大学にて公開シンポジウムが開催されました。私は翌日のイベント参加のための準備があり、基調講演とパネルディスカッションの一部を拝聴させて頂いただけでしたが、私にとっては実に有益なシンポジウムでありました。テーマが利根川流域のネットワーク構築に向けて。という遠大なものであるため、ややもすれば総論、総花的な話になりがちですが、基調講演を拝聴するに、その内容は現在起こっている諸問題を煎じ詰めると、私は誰で、これからどこで、どのように生きていくのか?に繋がっていくように思っております。切り口を食べ物。とした場合、人間は食べなければ生きていけない訳で、故にどう食べるか?は、どう生きるか?と同義語と思っています。その食べ物が実は殆ど海外に依存しているという事実。経済大国(死語でしょうか)と言われて久しい昨今、その“大国”が様々な制度疲労に直面している。“食べ物”の前に農畜水産物を“生産”するという行為がある訳ですが、価値基準が“お金”一辺倒であると、儲かんねえから止めた。とか、もっと労働賃金の安い国に作らせれば。となり、お金を沢山産ませるため効率化を追っていくと、グローバリズムという怪物に遭遇します。全世界で統一の基準。あたかも一神教で、自分達の信仰以外はみな敵だと見なす世界と同じ。さてそれでは日本は?という事ですが、豊葦原の瑞穂の国であったはず。八百万(やおろず)の神が居て....。本日は少々抽象的かと思います。詳細は明日に。


塩ツミレ

2007年02月19日 | イベントに参加

100_1134 ある会合にツミレを持って行きましたら、そこに居合わせた年配の女性が僅か数分でツミレ汁を作ってくれました。調味料は若干の塩、色付け程度に醤油。以上です。緑色は小松菜の切れ端。水からツミレを煮て、塩少々入れて、色付けに醤油。火を止めてから小松菜。さあどうだ?という事でしたが、本当に美味かったです。当たり前の事ですが、やはり料理は主婦。しかもベテランの主婦の方に教わるのが一番だと改めて感じ入った次第であります。塩カルビ、塩ホルモン....、元食肉担当者なので“塩~”という商品は良く売れてたな~と思い出します。選択肢が増えすぎて、シンプルなものに回帰している。そういう傾向も有ろうかと思います。ただしシンプルなものは素材の味がそのまま出て誤魔化しが効かない。すべての人が美味しいという料理は有り得ないのかもしれませんが、細かな事はさておいて、それが美味しいという人もいれば、美味しくないという人もいる。それだけの事。食べ物をただ“モノ”として捉えると刹那的になります。やはり食べ物はそれを食べる人がいて、食べる環境(場所とか仲間とか)がある。当たり前の事ですが、食べ物の向こうに食べる人の顔や風景が思い浮かぶか否か?やはり愛情なのでしょう。


地域密着

2007年02月18日 | イベントに参加

100_1145 これは先月のお話ですが、先月の末、故有りまして茨城県の下妻市にあります、木田ストアさんというスーパーマーケットを訪れました。郊外の大型店ではなく、住宅街にある300坪ほどのお店です。下妻と言えば、映画“下妻物語”にあるような、いわゆる荒っぽい方々が多いのか?(地元の方々すいません)と思っていたのですが、お会いした方々は親切な人ばかりで....。本当にお世話になりました。このスーパーマーケットですが、売り場の隣に豆腐工場併設。いつでも出来立ての豆腐、油揚げを購入する事が出来ます。大豆の履歴や製造過程も全部見え、本当に顔の見えるお豆腐です。湯葉、豆腐のデザート類も充実しており、従業員の方々も親切。また行ってみたいと思える売り場でありました。各地で大型スーパーが出店し、歩きや自転車で行ける範囲の売り場が少なくなっております。こういうお店は本当に貴重であり、地元の方々は喜ばれているだろうと思います。私が住んでいる銚子の漁港周辺には木田さんのように歩いて行けて、特徴のあるスーパーマーケットが一つ、また一つと閉店し、とても寂しく思っております。寂しいだけではなく、周辺には車の運転の出来ない高齢者が多く、まさに死活問題かと思います。地域のスーパーマーケットはまさにライフライン。これを切実に感じております。


イワシの梅肉巻き

2007年02月17日 | 銚子のうまいもの

100_1174 読者の方々、最近は地元の方も多くなり、これら“美味しいもの”を一緒に囲んでいる方も読んで下さっているようです。有り難いことですが、この写真は1週間前のだ。とか、的確な突込みを入れられて.....。銚子に住んでいるからと言って、毎日凝った料理、魚料理を食べている訳では全く無く、肉体労働後はカツ丼か牛丼が最高と思っている私であります。花筏の会などで創作料理が出ると、1品という事はまずなく、5~6品出て参ります。すべて美味しく、掲載したいけれど臨場感が....と思い、葬ってしまった写真多数。せっかくの機会ですから思い出した時にでも掲載しようと思い、本日の写真となりました。この日はイワシ尽くし。刺身あり、揚げ物あり、煮物あり。どれを取っても一級品でありました。梅肉巻きは良くあるメニューですが、梅肉は鮮度の落ちたイワシの臭い消しくらいに考えておりました。新鮮なイワシに梅肉は邪道と思っておりましたが....、今まで大きな勘違い。を痛感させられる逸品でありました。この日使用された梅肉は農家の方が自家製で漬け込んだもの。酸味だけが際立ったモノと違い、上品な甘さが有りました。これと新鮮なイワシのコラボ。言葉では申し訳なく、銚子にお越しの際は是非味わって頂きたいと思います。


シンポジウム

2007年02月16日 | 利根川シリーズ

100_0315 一昨日、春一番が吹きました。降雪を観測せずに春一番というのは異常事態なんだそうで、これも温暖化の影響だと言われております。温暖化や環境問題などは対象が広すぎて、何かおかしいぞとは思うけれど、一人の市民としてそれらに対峙するには余りに無力。面倒くさいので、気にしないことにしておこう...。こういうスタンス多いかと思います。かく言う私も全く偉そうな事は言えず、何をしているかと言えば何もしておりません。が、“関心”だけは持っていて、その関心の輪を広げようとは思っております。関心の輪が広がると、 中には立派な人もいて、その関心から“具体的一歩”の進め方を教えてくれるかもしれない。そう思っております。さて本日はシンポジウムの案内を。銚子に千葉科学大学という大学があり、今回はその大学の公開シンポジウム。タイトルは“利根川流域における環境ネットワーク構築に向けて”テーマは“水・食・農と流域の景観”です。基調講演はJA全農の原耕造氏。利根川流域、農・畜・水産の生産者はじめ多数の参加が予定されております。2月17日(土)午後1:30~6:20まで(参加費無料)。原氏はじめ、その道における第一人者の方ばかりですので、関心の輪から具体的一歩に進むヒントが沢山有りそうです。私も拝聴して参ります。感想その他は来週掲載します。写真は銚子・桜井町公園付近から利根かもめ大橋方面。利根川河口は1km以上の川幅があり、とても雄大な風景が広がっております。


コノシロ

2007年02月15日 | 銚子の魚

100_1201 写真はコノシロ。もう春はすぐそこですが、魚ヘンに“冬”と書いてコノシロです。因みに魚ヘンに“春”でサワラ(最近良く揚がってます)、“秋”はカジカ。それでは夏は?と昨年投稿いただいており、調べておきますよと調子の良い返事をしておきながら、未だに判明しておりません....。すいません。どちら様かお分かりになったら教えて下さい。さてコノシロ、江戸前寿司の光モノとして有名です。光モノはどうも....、という方も多いと思いますが、新鮮な原料を使った光モノは絶品です。是非お試し下さい。酢漬けとか、酢〆とか、酢を使った料理は苦手。という方は私の周りに多く、実は私も苦手でしたが、最近は穀物酢だけでなく、りんご酢とか、色々な原料の酢が出ています。健康に良い事は分かっていても、どうも苦手で...、という方もいらっしゃるでしょうが、ちょっと工夫すると、今までのイメージが変るかも。と知人の寿司屋の大将が言ってました。以前、サンマの押し寿司を掲載しましたが、りんご酢で〆ると酢の苦手な方でも美味しく味わう事が出来ますよ。これまた大将談です。


寿司&伊達巻

2007年02月14日 | 銚子のうまいもの

100_1183 以前、地魚寿司を掲載しましたが、あれは身内に漁師さんがいて、そこからの直送という銚子でも特殊の場合。今回の写真が一般的かつ、伝統的な銚子の寿司だろうと思います。大きな特徴の一つは伊達巻。銚子の伊達巻は卵焼きというより、甘いプリンです。銚子では一般的なんですが、他地区ではこういう伊達巻はない事、東京で知りました。この伊達巻、観光客の方はまず間違いなく注文され、その味を堪能されているようです。年末になると贔屓のお寿司屋さんから10本、20本とまとめて購入される方が多いです。一度食べて病みつきになった銚子以外にお住まいの友人等に送っているのだそうです。確かに、この伊達巻は銚子名物だと思います。現在ちばデスティネーションという観光キャンペーン実施中。銚子駅中の観光協会にてお寿司屋さんのパンフレットがあります。そこに掲載されているお寿司屋さんでは、同一メニュー、同一料金のサービス中。確か1人前2000円です。大変お徳だと思います。この日は東京から7名ほど友人が来て、一人2000円のセットを注文しました。セットに伊達巻とキンメの炙りを追加で.....。こういう注文の仕方、賢いと思います。遠方よりかつて同じ釜の飯を食べた仲間が銚子を訪ねてくれて、美味しいものを前に話の尽きる事がない....。他になにもいらない。率直にそう思える至福の時でありました。