銚子・角巳之・三代目

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バチ&カジキ

2023年12月01日 | 銚子の魚

本日から12月となりました...。今年もあと1ケ月です。12月の声を聞くと銚子港ではメバチ
マグロ(銚子ではバチ)や、メカジキ(同メカ)の水揚げ最盛期を迎えます。銚子の年始には
バチの赤身とメカの白身で紅白の刺盛りが定番...。メカジキは刺身で食べられるんですか?

県外の方にそう聞かれることが多いです。実際スーパーマーッケット等でもメカは切り身で
照り焼き等で販売されることが多いかと思います。銚子は刺身が一般的で、これは長年の
食習慣、それを可能にする鮮度の良いメカが水揚げされている...ということが理由かと。

個人的には刺身よりメカは火を入れた方が美味しいと思いますが、これは個人差。一方バチ
の赤身...、この季節のバチは脂の乗りが良く、1年で最も美味しい時期と言われております。
東北ではこの季節のバチを漁業者、仲買人で吟味してブランド化しているようです(納得です)

宮崎、高知を中心としたマグロ延縄船団の方々は関東から東北沖に集結しているようで、
これからバチ&メカの水揚げが本格化して参ります。最近ご縁あってマグロ延縄船団の方々
との交流が増えました。操業の安全と豊漁を願っております。




属地陸揚げ・属人漁獲①

2023年04月12日 | 銚子の魚

連日、イワシの水揚げが行われている銚子港です...。水揚げがある時は1日3,000㌧~
4,000㌧(あるいはそれ以上)...。漁師さん達と暫し話しておりましたが、イワシしか
いねえ...。10数年前は“緑のダイヤ”と呼ばれるほどイワシは貴重(水揚げが激減)でした...。

大きくて美味しそうなイワシじゃないですか?と言いましたら、魚体は大きいけれど脂が
乗っておらず、開き加工にも向かないんじゃないかと。缶詰メーカーさんも...微妙...と。それ
でも貴重なイワシです。ここからが銚子・波崎の水産加工場の方々の腕の見せ所...。

①属地陸揚げ量と、②属人漁獲量という2つの言葉があります。①はどこで揚がったか?、
そして②は誰が揚げたか?ということであります。茨城県波崎港の船が銚子港でイワシを100㌧
揚げたとすると、波崎の属人漁獲100㌧、銚子の属地陸揚げ100㌧となります。

これらのこと、地元(銚子~波崎)では言わずとも感覚で理解している領域でしたが、昨今
県外の方々が多数お越しになり、このことについて問われることが多くなりました。質問が
あるということは、そこに何か必要な視点が見えるかもしれないと思いまして(続きは次回に)



トンビ!

2023年03月05日 | 銚子の魚

最近漁港でトンビを良く見掛けます...。銚子におりますと漁港にはカモメ、しかもセグロイワシ
(ここ数年殆ど見掛けませんが)の大量水揚げ時には、空一面を覆い尽くさんかの如く夥しい
(おびただしい)数...。鳥が嫌いな人にはかなりショッキングな風景かと思います。

先日掲載しました南房総のこと、大原港や鴨川港に行くとカモメでではなくトンビを良く見掛け
てました。南房総は海と山が近いからなのか、何か理由はあるのでしょうが...。そしてここ数年
あくまでも私の感覚ですが、銚子港でトンビ...、凄く数が増えた気がします...。

同じ仲間のワシ、タカ、トンビ...。見分け方はまず大きさだそうです。ワシ>タカ>トンビの順
で大きい。次に尻尾の形、ワシは明確な扇形、タカは扇形だけど直線に近い、トンビは逆扇形...。
(へこんで見えるようです:写真では見難い)、そしてトンビたる明確な特徴、鳴き声と飛び方...。

ピーヒョロロ...と鳴き、あまり羽ばたかず大空を円を描くように滑空している。さらにワシやタカ
は生きた動物しか食べないが、トンビは漁港に揚がる魚の死骸や街中のゴミまで...。と言いながら
優雅に飛んでいるトンビ...。燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや...と言っているようであります...。


キメジ(マグロ)

2022年05月23日 | 銚子の魚

写真キハダマグロ...。キメジと呼ばれるキハダマグロの幼魚、カツオの混獲として揚がっており
ました...。銚子港・初夏の風物詩...、カツオ・キハダの水揚げが最盛期を迎えております...。
銚子のカツオは巻き網船によるものが殆ど...。漁場が同じなのでしょう、キハダ混獲多いです。

キハダは水っぽいとか、関西中心で関東では売れないとか20年ほど前はそう聞いておりました
が、現在は殆どそのようなことを聞かなくなりました...。水揚げや輸入量が減少し、そんなこと
言っていられないということもあるのでしょうが、何よりもキハダの美味しさに気付いた所以かと。

水揚げの前日、知人廻船問屋さんの携帯電話は鳴りっぱなし状態でありました...。明日~時頃の
入港予定。カツオ~㌧、キメジ~㌧。他港の相場状況やら、買い人さん達への周知やら、せっかく
水揚げしてくれる船の方々に相場暴落では申し訳ない...と実に様々な動きをしておりました...。

海に出て網を入れれば魚が獲れるわけでないし、市場に広げれば魚が売れるというものでもない。
そこにはやはりプロがいて、プロの仕事があって初めて成り立つ世界があります。漁業はまさに
そう...。獲れなければ売れないし。売れなければ獲れない。海と陸の連携プレーであります...。

サヨリ(の寿司)

2022年03月09日 | 銚子の魚

写真、千葉県内某所(地魚回転寿司)にてサヨリの握り...。サヨリが入って参りますと春...を
感じます。ただし、まだ春分前...。暖かいと思ったら急に寒くなり...。何卒、体調管理お気を
つけ下さい。サヨリ...、毎年春先に掲載しておりますが、小さくても旨い代表選手です...。

サヨリのこと...。東京ではサヨリという呼び名が一般的かと思いますが、全国各地で実に様々
な呼び名があります。銚子ではセイランボウ...と。千葉の外房、九十九里沿岸から南房総の
知人もセイランボウ...。海の近くに住んでいる、或いは漁業水産関係者という前提ですが...。

図鑑で調べてみたら、和歌山県辺りではセイホウ(セイボウ)。茨城県の霞ケ浦周辺では、
サイレンボウ...と。これらが混ざって、セイランボウになったのではないか?と勝手に解釈
しております。これまた黒潮+利根川+旧国名(安房・上総・下総)繋がりの名残かと...。

それだけサヨリと言う魚は広く分布しており、沿岸で獲れる美味しい魚、しかも季節を感じ
る魚として親しまれてきたのだと思います。写真にご飯粒、ネギがこぼれ、見た目が悪く
なってしまったこと握ってくれた人に申し訳なく...。味は間違いなく絶品でありましたので...。


イセエビ!

2021年08月22日 | 銚子の魚

写真イセエビ...。銚子でイセエビ?ということですが、普通におります...。これは漁船で獲った
ものではなく、素潜り漁にて...。もちろん漁業権を有した漁師さんが、定められたルールに則って
獲ったものであります。本来であれば掻き入れ期...、どこに持って行っても高値なのですが...。

観光客の方々や、各地飲食店から引っ張りだこのはずが、行き先を失い...。お裾分けに預かれて
有難いのですが、心中複雑であります...。このイセエビ...、茨城以南の岩礁地帯にはどこにでも
生息しているらしいのですが、千葉県はイセエビの水揚げ量が全国有数とのことです...。

銚子は限られた方々が素潜りで獲るだけでありますが、千葉も南部、夷隅・御宿・勝浦あたり
で獲れたイセエビは、外房イセエビとしてブランド化されております。漁法も底刺し網という
独特の方法で、小さなものは放流するなど資源保護に万全の注意を払っているそうです...。

写真のイセエビ...。後日、刺身、みそ汁になって私の胃袋内に入って行きましたが、何とも言え
ない風味と味...。最高でありました。8月も最終週を迎え、いよいよ9月からは近海・沖合の
底曳き船はじめ、銚子の主力船団が出漁を開始します。また一つ季節が進んで参ります。


カツオの季節①

2021年05月22日 | 銚子の魚

今年もカツオの季節がやって参りました...。ブログ開設以来、この季節に毎年カツオ掲載して
おります。詳しい統計資料は見ておりませんが、感覚的に水揚げ量は減ってるな~。魚体は
小さいな~...。本当に感覚的ですが...。銚子の場合、カツオは巻き網船による水揚げです。

本年、すでに10回ほど実食しておりますが、全くハズレ無く、季節の醍醐味を堪能させて
頂いております。食べ方は漁師流...、同量のニンニクとショウガ(しかも双方大量に)を醤油
(ヤマサかヒゲタ、共に銚子)で溶いて...食べる、食べる、食べる...これは最高です。

幼少期(40年以上前ですが)の記憶を辿れば、カツオの季節は魚市場一面カツオだらけ...、
という感じで、刺身に飽きた大人たちは、湯むぐり(お湯に通して)食べたり、それぞれの
家庭で佃煮作ったり、私の実家では自家製のかつお節まで作ってました...。

かつお節の製造過程、上手く説明できませんが燻製を繰り返してカチカチになる前、半生状態
のものを、なまり節と言って、これが酒の肴に最高と言っていたおじいさん達。またカツオ
の心臓をホシと言って、銚子界隈では食べる習慣がありまして...続きは次回に。


雑魚!

2021年02月17日 | 銚子の魚

銚子港水揚げ直後の小魚類...。ひと括りに“雑魚”なんて言っておりますが、考えて見ればこれは
非常に失礼な表現...。数時間前まで銚子近海を泳いでいた魚たちであり、すべて銚子港水揚げ。
ちょっと小さい、数がまとまらない、処理が面倒くさい...(つい言ってしまう悪いクセです)

小さなホウボウ、イシガレイ、シャコ、カワハギ、白グチ、キス、舌ビラメ...こんな魚が見えて
おります。見る人が見ればこれは宝箱でもあるし、美味しいご馳走の数々...であります。この
魚たちはセリに掛からず、漁師さんのおかずになりました...。ちゃっかりとお裾分け頂いて...。

魚に限らず、市場流通させるためには規格が必要で、一定の数量、安定的な入荷...等々、これは
致し方ない話...。しからば、そういう魚たちは産地(銚子)で、美味しく、無駄なく食べられて
いるのか?というと...。これまた反省しきりであります。

写真の魚は近海の小型底引き船での漁獲ですが、この漁法の特徴は量ではなくて、種類...。
最近流行の多様性という言葉通り、海の多様性を感じる大きな指標であります。最近、揚がる魚
に偏りが...、見たことも無い魚も...。何かの前兆でなければ良いのですが...。

マイカ(スルメイカ)のこと

2021年02月07日 | 銚子の魚

銚子でマイカ、一般的にはスルメイカと呼ばれる本種...。日本人が最も好きで、かつ漁獲量も多く、
比較的安価であったイカでありますが、統計資料によると2013年、日本全体で18万㌧の水揚げ
に対し、2019年の水揚げは同・2万㌧ちょっと...。激減状態であります...。

原因は温暖化とも、今まで獲りすぎたからだとか、そもそもイカの生態が良くわかっていないとも...。
理由はどうあれ、現実的にマイカが獲れなくなったのは事実。マグロやサンマは国際会議で漁獲
ルールを定めているけれど、イカに付いてはそういう国際的な取り決めが殆どないそうです。

国内にあっては資源保護の観点から、年間の漁獲量を定めているそうですが、漁師さん方に聞くと、
漁獲量の枠が大きい。もっと減らせ...。こんな声も出ているようです。枠を増やせ。なら分かるの
ですが死活問題にある漁師さん方から減らせ...と。この問題の切実さを表しております。

短期的には自らの首を絞めることになっても、資源保護を訴える漁師の方々の声に耳を傾ける時で
あります。これは日本近海漁業の持続可能性に関わる非常に重要な話...。SDGsの項目の中にもあり
ます。海の豊かさを守ろう。これはお題目ではなく、今そこにある危機であります...。

タチウオ(の天日干し)

2020年12月08日 | 銚子の魚

写真、タチウオ...の天日干し。タチウオは開設以来何度か掲載している魚でありますが、それだけ
地域(銚子)にとっても馴染みのある魚という事であります。二艘巻き(巻き網)、底引きによる
水揚げが殆どで、釣り物に比べるといささか価値が下がると言われておりますが...。

どうしても網で獲ると表面に傷が付いたり、身質にも良くない影響が出ると言われており、実際そう
なのですが、地元消費の場合はとにかく鮮度。だから扱いは適当でよい。ということでは全くありま
せんが、鮮度に勝るものはない...。これも事実であると思います。

タチウオには失礼ですが、あの怖い表情の魚からあの上品な味...。なかなか想像が付きません...。
余談ながら、闘争心の強い魚、家畜は美味しい...。黒毛和牛はもともと闘牛。黒豚の気性も激しいし
シャモは軍鶏と呼ばれるくらいですから...。全く科学的な根拠はありませんが、感覚として...。

タチウオ...。鮮度の良いものは刺身(寿司)になったり、あとは塩焼き、ムニエル等々、非常に利用
範囲の広い美味しい魚なのですが、個人的には天日干し(写真)の食べ方が最もお気に入り...。
天日はもちろん、この季節の寒風も相俟って、地域の“味”が出ております...。


ブリ!

2020年12月05日 | 銚子の魚

銚子港・二艘巻きにて、ブリの水揚げが盛況であります。写真のサイズをブリと表現すると
クレームになりますかね...。写真・正確にはイナダ(ブリの幼魚)かと思います。銚子港でも
10kgを越えるような立派なブリが揚がることがありますが、多くはイナダ、ワラサ...。

ではイナダ、ワラサはブリに比べて劣るのかと言えばそうではなく、出世魚のブリが、その
成長過程で辿る、世代を示しているに過ぎません...。先日掲載の世代の話題とも重なりますが
たまたまイナダ、ワラサの時代に網に入ってしまった...だけ。

ブリと言えば、富山県・氷見の寒ブリがあまりにも有名であります。業界紙によると、今年は
非常に豊漁で、コロナ禍にて需要は弱いものの、それ以上に全国的に出回り量が少ないために
相場は堅調とのことでありました。氷見の寒ブリ、市場価格で1本数万円の最高級ブランド...。

氷見は定置網。銚子は巻き網。山岳地帯から栄養豊富な川の流れが注ぐ富山湾と、何も遮るもの
のない太平洋...。異なる条件下であってもブリはブリ...。生まれる場所を選べないのと一緒で...。
ただし氷見のブランド力...。ブランドとは地域の生き様のこと。その最上のお手本であります。


白グチ(イシモチ)

2020年11月25日 | 銚子の魚

写真は白グチ...。銚子界隈ではイシモチと呼ぶのが一般的かと思います。似た種でニベという魚が
おり、見た目は本当によく似ているのですが、全く別の種類であります。両種とも、混ざって水揚
げされることが多く、適当に選別しているとプロから叱られる...。

両種とも、塩焼き良し、煮て良し...の美味しい魚なのですが、決定的な違いはその身の弾力...。
上記プロとは蒲鉾屋さんを指しているのですが、彼ら曰く蒲鉾は白グチ。すり身にした場合、圧倒的
な差が出るのだそうです。年末の蒲鉾...、グチ入りと書いてあるものぜひご賞味ください。

白グチ(イシモチ)は岸壁から手頃に狙える釣りの好ターゲットであります。最近も銚子各所で
釣れているとのことです。写真では見難いかもしれませんが、白グチの特徴は左右のエラ部分に
ある黒い斑点。また白グチは全体的に色が薄く白いですが、ニベはもっと濃く茶色掛かってます...。

かつて白グチ(イシモチ)が釣れるとどこからか情報が来ると、近所の大人に連れられて現場に急行
したものです。揚がって来ると、グー、グーと鳴いているような声を出し、何か可哀そうなことして
いるような気持ちになったりしました。そんな身近な魚も最近、だいぶ数が減っているようです...。


大ビンチョウマグロ

2020年11月24日 | 銚子の魚

写真はビンチョウマグロ...。銚子市場の統計ではビンナガ...と。その他、シビ、トンボ...様々な
呼び名がありますが、本日はビンチョウと。毎度のことながらマグロ漁師さんはマグロを付け
ない...。マグロと呼べるのは本マグロ(クロマグロ)だけ...と。写真、延縄船による水揚げです。

宮崎県、高知県を主力とする太平洋マグロ・サメ延縄船。19㌧型・5人乗りで太平洋を駆け回り
那智勝浦(和歌山)、勝浦(千葉)、銚子(千葉)、塩釜(宮城)を中心に水揚げされており
ます。最近は銚子沖が漁場のようで入港船が増えて参りました...。

ビンチョウ=ツナ缶原料。そんなイメージでありましたが、大型のものは適度に脂が乗って
トロビンチョウなどと呼ばれ刺身でも食されております。またその食感から、和歌山の水産加工
会社さんでは、もちビンチョウとしてブランド化もされております...。

以前、この大型のビンチョウの昆布〆をマグロ漁師さんからお裾分けで頂いたことがありました。
適度に水分が抜け、昆布のうま味も相俟って...。なるほど...と。今年は比較的大型サイズの水揚げ
が多いようです。スーパー等でも比較的安価で販売しております。昆布〆...ぜひチャレンジを...。




初サンマ!

2020年10月24日 | 銚子の魚

写真、一昨日になりますが、銚子港で水揚げされた(私の記憶に寄れば今シーズン2回目の)サンマ...。貴重品です。
業界紙等によると、まだまだ漁場は遠いようですが、北海道から東北にかけてのサンマ水揚げ港でも本格的な水揚げ
が行われているとのことであります。例年...。という言葉はもはや使えないのは分かってますが...。

10年ほど前の記憶に寄れば、今の時期・銚子港1日のサンマ水揚げは1,000㌧前後...。現在は銚子を含め、
北海道から東北にかけて、花咲とか女川とか、サンマ水揚げで有名なすべての産地の水揚げを合計しても1,000
㌧あるかないか...。数字が大きすぎて、分かり難いかと思いますが、要するに激減している...ということです。

さすがに鮮度は抜群でありました。写真は水揚げ直後、船の方々からのお裾分け(水揚げ直後のもの)であります。
悪い癖で、肩が盛り上がり首が下を向いている大型(200g以上)を探しておりました...。もういないのに、感覚
だけは以前のまま...。結局見つからず。何尾か塩焼きにて...。食べるとパサパサ...。頂き物なのに...すいません。

刺身で食べたら非常にあっさりして美味しい。煮ても美味しい。今まで恵まれすぎていて、脂が乗った大型ばかり
選んで、食べ方も塩焼きばかり...。鮮度は抜群なのだから身質にあった食べ方をすれば良いだけのことだ...。最近そう
感じます。無くなって初めて分かる有難さ...。無くなってから気付いたのでは遅いのです。何事も...。実食記は後日。



雑魚...。

2020年10月18日 | 銚子の魚

昨日、銚子港の水揚げは、サバとイワシで90%以上を占める...。残りの10%の中に数百種類の魚がいて云々と...。
ついで...のような記事で恐縮ですが、ヒゲソリ君の隣にも珍しい魚が入っていたので掲載します。写真右...、
一番下にいるのがタチウオ。くちばしの長い赤い魚はヤガラ...。タチウオは良く見掛ける。ヤガラも時々...。

真ん中の魚は何ですか?と聞いたら、アラ(の幼魚)だとか。アラは成魚になると1m越えもあるようで、
このサイズになると、お相撲さんが大好きなあの鍋料理...であります。基本、九州方面の魚で銚子沖で獲れる
ものに大型はなく、ほぼ写真のようなサイズなのだそうです。

一般的に、数がまとまる魚は、その名前(イワシとかサバとか)で呼ばれますが、混獲物とか数がまとまらない
ものは雑魚...と一括り...。これでは魚に失礼ですね。せめて名前で呼んであげましょうということで、15年前から
写真を撮り続け、分からないものは浜の師匠に聞いて確認して参りました。だいぶ名前は覚えたんですが...。

それでも右側の縞模様は...。良く分かりませんでした。分かる方おりましたら教えて頂きたく...。ホッケのように
も見えますが...。これからも名前の分からない魚、まだまだ出てくると思います。見慣れない南の魚も多くなって
参りましたし...。産地の姿勢として、雑魚と一括りにしない。名前で呼ぶ。ささやかなマイ・ルールであります。