銚子・角巳之・三代目

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水フグ

2006年05月31日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0013 正式名称はヨリトフグと言うそうですが、銚子では水フグと言われてます。釣り上げられたり、網に掛かったりすると大量の海水を飲み込んでパンパンに膨れ上がるのだそうです。その海水を吐き出すと写真のようにダラーっとした姿。どことなくユーモラスです。食べられますか?と聞いたら、食べられない訳ではないが...。との回答でした。一部、漁師さんなどは干物にしたり、ぶつ切りにして鍋に入れたりするようですが、市場関係者の方々も殆ど食べた事がないと言ってました。尚、トラフグに限らず、フグの調理は専門家へ。トラフグは皮に毒は無く、皮も湯引き等で珍重されますが、ショウサイフグは皮に弱毒があるようです。魚の種類によって毒のある場所が違っておりますので。


キントキダイ

2006年05月30日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0010 写真はキントキダイ。これも時々見かけます。地元の魚屋さんに聞きましたら、これ抜群に美味いそうです。ウロコが荒かったり、皮を剥ぐのが面倒だったりするらしいのですが、味は最高だと何回も言ってました。特に大量の塩で塩釜焼き(塩で包んで蒸し焼き、これは皮付きのままで)にすると最高に美味しいとの。何気にウロコも素揚げで食べると美味いようです。いつも揚がる訳ではないので次はいつ会えるかと思っておりますが、次回見つけたら是非、塩釜焼きに挑戦してみます。


赤アンコウ

2006年05月29日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0011 この魚、浜で“赤アンコウ”と教わりましたが、正式名称はミドリフサアンコウと言うそうです。赤アンコウの方が覚え易いので、この名前で記憶しておく事にします。まず市場流通はしない魚。殆どが地元消費という事で先輩方に聞きましたら、食べると美味しいとの事。特に干物などにすると絶品だそうです。それにしても、色々な魚が揚がるものです。


落書き消し

2006年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0050 珍しい魚の掲載を予定していましたが、“落書き消し”に参加して参りましたので、本日はその模様を(珍しい魚は明日以降に掲載します)さて、当日は雨の予報でしたが、ちょうどこの時間帯(5/27午前中)だけ晴れてました(終了後に雨、不思議です)こういう活動は誰に命令される訳でなく、そこで住んでいる人で可能な場合は参加する。強制したり、されたりするものではないでしょう。この日は地元・銚子一中の生徒さん、千葉科学大学の先生、生徒さん、周辺水産加工会社の方々、いろいろな方が集まって気分の良い日でありました。綺麗な方が良いか?、汚い方が良いか?と聞かれたら、誰でも綺麗な方が良いと言うに決まってますが、公共の場は習慣付けがないと綺麗に維持していくのが難しいと言われております。今回は一中生が自発的に参加。午後から部活動に行くと言ってました。千葉科学大学の方は今年入学された新入生。岩手、群馬の出身だそうです。何か街のためになることをして早く銚子の街に溶け込みたい。と言ってました。こういう中学生、大学生に接し、何か頭をハンマーで殴られたような感覚です。彼(彼女)らはただ“綺麗になった”と喜んでました。こういう何気ない感動は人に伝播し、こういう小さな積み重ねが街を良い方向に変えていくのだと思います。気持ちの良い1日でした。


シマウシノシタ

2006年05月27日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0009 これシマウシノシタと言うそうです。アカグツの名前が分かってから、何かマニアックな魚を見ると、条件反射です。カメラに収めないと気が済まなくなりました....。このシマウシノシタ、銚子港では時々見掛けますが、一般には殆ど出回らないだろうと思います(数が少ないので) 市場の方に聞くと、この魚は食べられない訳ではないが、皮を剥くのが一苦労で、そんなに美味しいものではないとの事。と言われると食べたくなるのが私の性分。今度見掛けたら食べてみる事にします。この日はこういうマニアックな魚がかなりいました。珍しいので明日からその一部を掲載します。


ハインリッヒの法則

2006年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

000_1096 こういうのを掲載すると、偽善者と言われそうですが...。以前掲載した“夕陽に映える広場”で落書き消し&清掃ボランティアを募ってます。私は今のところどの団体にも所属しておりませんが、この場所は近所ですし、散歩コースの一つでもあるので、朝の作業が終わってから参加しようと思っております。これを見てふと、“ハインリッヒの法則”というものを思い出しました。別名・1:29:300の法則とも言われています。何の事かと申しますと、米国の学者が発表した労働災害の確率を表したものです。1つの大きな事故の背後には29回の軽い事故があり、その背後には事故までには至らないけれど300回もの“ヒヤッ”とした経験が隠れているもの。と言う事であります。最近はマーケティングの世界でも顧客からのクレーム対応の好例として使われたり、何かと目にする頻度も高くなって参りました。これでまず思いつくのはニューヨークの地下鉄。世界一危険と言われたこの地下鉄、当時の市長がまず手を付けたことは車両の落書きを徹底的に消すと言う事だったそうです。1つの犯罪の背後の背後(300の部分)にはゴミの散乱や落書きを放置する精神世界があるという前提での行動だったようです。荒廃する学校を建て直した体育の先生の講演会を聞きに言ったことがありますが、そこでもこの話が出ました。学校の建て直しに応用したとの事。そこではまず“脱いだクツを揃えよう”だったそうです。小さな変化を見逃さず、それを徹底して改善。何事も特効薬はナシ。勇気を出して小さな一歩から。という事でしょう。


アカグツと言うそうです

2006年05月25日 | 銚子で揚った珍しい魚

000_10905月23日(火)掲載のこの魚、“アカグツ”と言うそうです。読者の方からメール頂きました。有難うございます。再確認のため市場の帰りに図書館に行って調べましたが、やはり“アカグツ”と書いてありました。アンコウ目アカグツ科アカグツ属の“アカグツ”ほぼ同じ姿で色が浅い(赤が薄い)のが、オキアカグツだとの事。もしかしたらこれはそのオキアカグツかも知れませんが、この際、ここまでは気にしない事にします。名前が分かっただけでハッピーです。食べられるのかと思いましたが食用には殆どならないそうです。一部マニアの間では美味しいと珍重されているようですが、私が拾ってきたのはタバコの箱くらいの大きさ。身は殆どなさそうです。この魚、最大に成長しても30㎝前後との事。それにしても、面白い魚です。物凄く愛嬌のある顔をしてますし、このまま処分するのは気が引けますので、塩水氷で密閉し冷蔵保管して有ります。何かのご縁だと思いますので、内蔵を処理して天日乾燥させ部屋に飾っておく事にします。誰か彼(彼女?性別は分かりません)に名前を付けてあげて下さい。


日照不足

2006年05月24日 | 日記・エッセイ・コラム

000_1075 ゴールデン・ウィークが明けてからすっきりしない天気が続いています。新聞報道などによると深刻な日照不足で、すでに農作物に影響が出ているそうです。関東圏の日照時間は例年同時期に比べて70%近くマイナスとか。43年ぶりの記録的な(悪い)数字だそうです。改めて農業はお天気商売という事を感じますし、こういう報道を聞くと、食べる側の普段の心構えというものを考えざるを得ません。この10年を見ても大豊作で余剰が沢山出たり、天候不順で生育が悪く、レタスが1個700円(首都圏で)なんて事もありました。国内が不足したので中国等から緊急輸入すると、残留農薬問題が浮上したり、この農薬に関して今までとは違ったポジティブ・リストなる制度も今月末からスタートします(これは改めて報告します)最近、“自己責任”という言葉を良く聞きます。お金や投資の事などで使われているようですが、実は最も重要な“自己責任”は“食べる”という事ではないか?と最近考えております。人間は食べなければ生きて行けない。従ってどう“食べる”か?という事は“どう生きるか?”と同義語である。何かの本に載ってました。私はここまで格好良く言えた立場では有りませんが、根本的に同じ考え方です。故に、どう食べるか?という選択肢を示す生産の活動や環境の変化は無関心ではいられない。周囲を見渡すと、そうお考えになっている方々かなり増えているように思います。


リニューアルしました

2006年05月23日 | ブログ

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レイアウト等、少しですがリニューアルしました(私は機械に疎いので、見かねた先輩が一昨日 銚子へお越しになり....、殆ど先輩にやって頂きました....。先輩、有難うございました) 写真の編集等は画像ソフトがないと変更できない事が判明しました、フォトアルバム等は少々お待ち下さい。これから少しずつ、ブログ画面に反映させて参ります。基本スタンスは今まで通りあちらこちらを歩き回り、見たり、聞いたり、感じたりしたものを掲載して参ります。さて写真ですが、昨日魚市場に捨てられていました。魚博士に聞いても分からない、“キミは誰だ”という感じです。表面はトゲトゲしていて、腹側はアンコウのような手があります。赤アンコウか?とも思いましたが、違うようです。誰か分かる方、教えて下さい。


カツオ

2006年05月22日 | 銚子の魚

000_1060 連日カツオが揚がっています。いつ記事にしようかと思っていましたが、最近TV等でもカツオの話題が多く出てますので本日にしました。漁船の燃料高等で今年のカツオは全国的に数が少なく値段も高いとか。千葉県には銚子・勝浦とカツオの大きな水揚げ港がありますが、銚子はまき網中心、勝浦は一本釣り中心となっているようです。(一般的には一本釣りの方が味の評価が高いようです)このカツオ、何十年もこの魚を見続けている目利きのプロでも脂が乗っているかどうか外見から判断する事は難しいといいます。大きさや(3㎏前後)腹の張り等で見るようですが、捌いてみてみないと分からないと言うことでした。確かにこれ絶対だ。と言われていたものを食べても脂の乗り今ひとつ。というモノもありました。ただいつもの如く、脂が乗っていないものへの一工夫。これら佃煮にしてしまう方も多く、確かに佃煮は美味しいですが、脂が乗っていないのはオリーブオイルと絡めてタップリの野菜とポン酢で食べると美味しいです。私を含め、私の周辺にいる水産関係者、カツオの刺身は醤油にすりおろしたニンニク&生姜を山盛り(両方とも入れる)。こういう食べ方が一般的で、朝の作業が終わった後にこれでドンブリ飯と一緒に食べると、疲れが吹き飛んでしまうように思います。刺身か叩きか佃煮しかないと思われがちですが、このカツオ、実はトマトソースや、中華の調味料等とも非常に相性が良いです。いろいろチャレンジ中ですので、作ったら掲載します。


まだ咲いてません

2006年05月21日 | 銚子の風景

000_1067紫陽花( あじさい)路線、まだ咲いてません。来月下旬かと思います。紫陽花が咲く頃は梅雨。梅雨になると“入梅イワシ”と言って、イワシが1年で一番美味しい季節を迎えます。何度か書いてますが、イワシ(大羽という真イワシの大型)は非常に水揚げが少ないようですね。本当に最近は高級魚です。紫陽花ですが咲き始めたら改めて掲載します。写真は銚子電鉄が本銚子駅を通過したところ。この紫陽花トンネルを抜けるとキャベツ畑、それを抜けると犬吠埼です。夏になると“澪つくし号”なる車両(トロッコのような車両です)が接続されます。この車両、開放感があって気持ちがいいです。本日はこの辺で。


野生の藤

2006年05月20日 | 千葉再発見

000_1053 写真は野に咲く藤の花です。臥龍の藤のような管理された、歴史ある藤棚は見事ですが、千葉県は自然王国。至るところで、こんな野生児を見ることが出来ます。これまた一興です。銚子に戻って、都会と田舎の大きな違いの一つは“スピード感”だと感じています。これをどう考えるかです。田舎はスピード感が無くてね~。という発想は気が滅入るので、スピードが遅いが故に得られるものは何か?こんなふうに考えています。この写真も今までなら全く気にも留めなかった風景だと思います。今までA地点からB地点まで。とにかくそこに“行く”、(しかも早く)事だけが目的になっていたような気がします。出張で全国各地を回りましたが、生産者の方々とのスピード感の違いにイライラしたこともありました(本当に失礼な話ですが...)でもこの感覚、最近は良く分かるようになってきました。何かを作りあげるには時間が掛かるんです。それが積みあがって伝統や歴史になるにはさらに多くの時間を必要とします。そろそろ田植えが終り、これがおコメになるまで約半年。それが毎年再生産されて、豊葦原の瑞穂の国(とよあしはらのみずほのくに:古事記等で日本を表す言葉です。葦の草原のように稲穂の実り豊かという意味でしょうか)と呼ばれた原風景が出来上がってきたのだと思います。今日も余談が過ぎました。ところでこの野生の藤、至るところに欠落が見られます。地元の方に聞くと盗難だそうです。悲しい話です。


心の原風景

2006年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム

000_1069 先日、本銚子駅を掲載しましたら、この駅を小学生時代に利用し、今は東京でお勤めになられている先輩から連絡を頂きました。駅の犬吠埼駅に向かって進行方向側に古びた木の電信柱は残っているか?とのことでした。近くを通りましたので確認に行きましたら....、有りました(写真です)恐らく先輩が言っていた電信柱ではなく、その後何度か変えられたモノかも知れませんが....。この駅の上にある清水小学校は銚子でも1~2を争うマンモス校でした。電車通いの生徒も多く、時間になるとこのホーム周辺は大変賑やかでした。私は徒歩で通ってましたが、小学生で電車通学。憧れでした。連絡頂いた先輩方はこの電信柱に耳を当て、電車が来るのを確認していたそうです。こう言っては失礼ですが、この何の変哲も無いただの古びた電信柱。しかしながら、そこである一時期を過ごした方にとっては思い出の詰まったかけがいのない風景であると思います。海や山の綺麗な風景もいいですが、地方からの情報発信はこういう心の原風景とも言うべき場所が必要と感じています。田んぼや、畑や、漁港の風景....、銚子出身者であろうとなかろうと、日本の田舎には各々が思い描くそんな心の原風景(拠り所)が沢山あるでしょうし、それがそこにあり続ける意味を問う事が、これからの地域再生には不可欠の要素と、この電信柱を見ながらそう思っております。

                             


コイン精米機

2006年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

000_1064 首都圏ではなかなかお目にかかる機会は無いと思いますが、田舎では結構一般的なコイン精米機。これを使えるのも田舎暮らしの醍醐味と思います。コメは30㎏単位の袋で(玄米で)保存。10㎏単位で精米しながら食べてます。玄米入れて、100円入れて、出来上がったものを持ち帰る。これだけの事なのですが、最近妙にハマッてます。昨日の新聞報道によると日本人一人当たりのコメ消費量が減り続け、年間一人当たり60㎏(1俵)を割り込み57㎏前後になったとのこと。周囲の農家の方々に聞くと、57㎏なんてたべてないだろう....。と言ってました。私もそんな気がします。30㎏のコメ相当重いですし、この倍か?と思うと甚だ疑問です。私は無類のコメ好きですが、スーパーマーケットなどの惣菜売り場、食卓の風景、友人との食事...、色々な場面を見渡しても、コメ以外の選択肢がかなり多くなっているように思います。選択肢が多いことは豊かさの証拠でも有りますが、これまた新聞報道によると世界人口は2050年までに爆発的に増加。世界人口は年間7000万人前後づつ増え続けていくそうです。そこで出てくる食糧問題。先日、小学生向け食育のテキストを見ましたが、こういう世界的な食糧問題にまで言及されておりました。我々が小学生時代を過ごした80年代にはこんな事触れられもしなかったように思います(自分が勉強しなかっただけかもしれませんが)最近、私の必需品は小学生向け食育関連のテキストになりつつあります。


イベントの華

2006年05月17日 | イベントに参加

000_1049 アユの塩焼き。ニジマスでもイワナでも良いのでしょうが、お天気が良い日に外で、こんな感じで魚の塩焼き。この風景を見るだけで日常から解き放たれるような気分が味わえます。イベントの華だと思います。この風景はツミレ汁で大変お世話になっている印旛の直売所さんで行われているものですが、やはり物凄い人気です。このアユですが印旛の隣、栄(さかえ)町で養殖されているもの。減反でコメ作りが放棄された田んぼの有効利用で養殖が始められたそうです。平成16年の農業白書を読むと、自給率は昭和40年の73%から減少を続け、現在は40%を割り込むようになってます。私の知人が自給率と言わず、海外依存率とか食糧無責任率といった方がいいかも。と言ってましたが同感です。海外依存率あるいは食糧無責任率60%と言われると何か恥ずかしくて、何かしなければ?という感じになるかもしれません。私は偉そうな事を言えた立場にない事を前提に書いておりますが、白書を読んだり、実際に田舎暮らしをはじめ、様々な場所で見たり、聞いたり、感じたりしたことを総合すると、多くの方々、何か変で、このままではいけない。と感じ始めているようです(私もそうですが....)具体的にはまずコメをしっかり食べる事だと思っています。水田は昭和36年に比べて約20%減少。まだ減り続けています。一度失った水田はもとに戻らないそうです。パンでもパスタでも食べ物は何でもあると言われそうですが、小麦等は殆ど海外依存と言っても良い水準...。アユの塩焼き食べながら、もっとご飯を食べよう。そんな事を思いました。