銚子・角巳之・三代目

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和ディップ!

2013年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9351銚子は魚だけでなく、農産物の大産地でもあります。近隣市町村に目を向けると、肉あり、米あり...実に沢山の素材があります。銚子に限らず、各地を回ってみてもまた然り...。都市人口が全体の80%を超え、20%の地方は素材の宝庫であるものの、加速度的な高齢化により、従来の生産活動が維持できなくなりつつあり....。素材をそれ単品で捉えず、地域内の“あるもの”と“あるもの”をくっつけてみよう...。そして一緒に商品づくり、販売を行ってみよう....。ある意味、自然発生的に起こるべくして起こる現象か...と。まさしく協同、共生の発想。作る人だけでなく、売る人、食べる人も参加して、協力し合う...。という事で、写真は鹿児島の商品。地元名産のサツマイモと魚のコラボ。和ディップと名付けられながら、食べ方はクラッカーに付けてワインと一緒に...。この傾向は益々強くなるものと思います。思っただけか、実際に行動に移したかの違いは大差になるな~と。商品は、有楽町の鹿児島県物産店で販売しております。不思議な味ながら....、舌だけでなく、産地や故郷に想いを馳せ、頭や心で食べる商品でもあり、産地にいるものにとっては、どうだ!と言われている気がしております。


初物②(磯ガキ)

2013年04月29日 | 銚子のうまいもの

Img_9370生シラスの次に出てきたもの...。銚子の夏の定番、磯ガキ...。気にされる方も多いとの事で、話題の物質の残留検査の証明書も付いておりました...。要するに何の問題もないレベル...。今年は、銚子・海鹿島(あしかじま)海岸付近の某所にて、この磯ガキを七輪で焼いて食べる会、東京の方を中心に何組も予約が...。今年はカキ三昧です...。カキは今夏、何度か掲載されることと思います。乞うご期待と言うより、是非銚子へお越しになりご堪能下さい。


初物①(生シラス)

2013年04月28日 | 銚子のうまいもの

Img_9368所要あって、農家の方々と漁師さん宅にて...。春キャベツの話になって、以前掲載しました、金系201の話から、青春という珍しい品種まで、今がまさに旬の春キャベツ...。キャベツはキャベツ...ではなくて、実に多様な品種があるものです。キャベツの三大産地は、愛知の渥美半島、神奈川の三浦半島、そして銚子、房総半島(銚子半島)...。すべて半島であり、太平洋に突き出しているところ...。やはり海風か...、なんて話していたら、漁獲後、30分にも満たない生シラスの差し入れが...。食べた一同....キャー~~....。言葉にならない美味しさとはこんなものかと....。シラスの旬はいつなのか?と考えますと、やはり今じゃないのか...と思い、故に初物...、という事で掲載しました。


再びあそこで...。

2013年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9343鴨川からの帰り道、横芝付近で急にあのモツ思い出しました...。すでに私の頭の中で横芝=モツという構図が出来上がっているのかもしれません。それくらいクセになる味...。吸い込まれるように店内に入り、吸い込まれるようにモツは私の胃袋~腸に入っていきました...。自分の体の調子の悪い部分と同じ部位(胃なら豚のガツとか...)を食べると良い。と聞いたことがあり、それまた勝手な思い込みかもしれませんが、なるほど、なればこれは薬か?と思いながら、副作用で生じる体重の増加の事、すっかり忘れてしまい...。それにしても美味しい。まさに絶品であります。ちなみに1人前500円。モツはすべて近所の処理場からフレッシュのものを。大納得であります。


猛禽(もうきん)

2013年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9316Img_9314Img_9315写真は鴨川港にて。銚子の水揚げ時には、空を埋め尽くさんばかりのカモメ、カモメ、カモメ...であり、鴨川港が遠くに見えた際、ああここでもカモメ、やはり港町繋がりだな~と思っていたところ、近くに行ってみたらなんと、トンビ。しかも大群でありました...。猛禽(もうきん)...最近は、様々な社会現象を風刺し、猛禽女子(狙った獲物は逃がさない...)なんて言葉もあるようですが、一般的に言うと猛禽とは、肉食、あるいは腐肉を狙う鳥類を指すものと認識しております。かつて食肉処理場を数多く訪問させて頂いていた頃、処理場上空には必ず大群のトンビがおりました。銚子港でも良く見かけますが、カモメがあまりに多いので、目立たない...。では何故、鴨川港ではカモメではなくてトンビ?...。地元の人に聞くと季節的なものじゃないか?という事でしたが....。トンビに限らず猛禽類、飛んでいる姿は神々しくもあります。顔は精悍で...。これだけの大群、はじめて見ました。


オブジェ!

2013年04月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9310Img_9342渾身の力を込めた姿は美しい...。写真左は九十九里・波乗り道路・一宮パーキングにて。昔の漁師さんは本当にこんな姿で網を引き揚げていたようで、この像からも力強さが伝わって参ります。冒頭の言葉、幸田露伴だったんじゃないかと。確か掃除の仕方について娘さんを諭した言葉。掃除ひとつでも手を抜くな...と。文豪らしい表現ですが..。何事も渾身の力を込め、全力でぶつかっている姿に接すると美しさすら感じるものです。この背中、どこかで見覚えがあるような気がしておりましたが...。恐らく私の幼少期の記憶。近所に漁師さんがたくさん住んでおり、よく一緒に近所の銭湯に行っておりました。そこで見た背中と同じ...。私が見た背中には龍とか観音様の絵が描いてありましたが...。写真右は御宿にて。名前を忘れてしまいましたが、メキシコとのゆかりのある場所、メキシコ船が御宿沖で遭難した折、打ち上げられた乗組員を御宿の方々が救出し、女性は裸で乗組員を温めた...とありました。これらの義にメキシコ大統領が送ったという感謝の碑もありましたが、ゆかりはもちろん、この場所、絶景であります。あの風景、また訪れたい。そう思わせる絶景でありました。


南房総へ!②

2013年04月24日 | 千葉再発見

Img_9317Img_9311Img_9326鴨川の道の駅にて、名物・伊勢えびラーメン(写真真ん中)。鴨川、大原界隈は全国的な伊勢えびの一大産地であります。伊勢えびのお菓子から、伊勢えびのアイスまで...なんでもありまして...。太東岬から南、勝浦~鴨川~館山に至る南房総は、有数の景勝地が続きますが、眼に見える陸上だけでなく、実は海中にも景勝地が多いようです。海に景勝地?という事ですが、起伏に富んだ南房総の海中には千葉屈指の“根”(いわゆる魚が集まる岩礁地帯)があり、そこから伊勢えびなどの豊富な水産資源がもたらされていると漁師さんから聞きました。写真左は定置網の水揚げ船、銚子では定置網は行われておらず、よってこの水揚げ船も銚子にはありません。独特の形でありました。右が勝浦港から市街を。勝浦は言わずと知れた太平洋カツオ一本釣りの主要基地。また写真に写る大きな建物はかの有名なホテル...。千葉県民なら千葉テレビのCM,誰でも知っていることと思います。農家に滞在し、農作業などを手伝いながら休日を過ごす観光をグリーン・ツーリズムなどと呼び、漁業者のところでおこなうそれはブルー・ツーリズムなどと呼ばれております。銚子では今一つピンと来なかったのですが、南房総の漁港で、それ納得。仕事で行ったのですが、2~3日、ここでゆっくりしたい。そう思える何かがありました...。関係者の皆さん、ありがとうございました。


南房総へ!①

2013年04月22日 | 千葉再発見

Img_9318Img_9325Img_9323鴨川、大原、勝浦...と、南房総の主要港を回っておりました....。銚子から120㎞ほどの距離、高速なし。南房総の友人が常日頃言っていること、同じ千葉なのに、銚子は遠い、遠い...。本日、お返しを、いや~、南房総も遠い、遠い...。千葉市など言うに及ばず、東京に行くより遠いじゃねか...と、同じ千葉県でくだらない争いをしておりました...。銚子を出発し、飯岡港を見ながら房総半島を南下...。一宮でいわゆる波乗り道路という有料道路を通った以外はすべて一般道...。走っていると、いすみ市の太東岬あたりで明らかに風景が変わるのが分かります。山が増え始め、海の風景も大きく変わる。ちなみに銚子から太東岬までが銚子小型底引き船の操業許可海域...。御宿から勝浦、鴨川に向かうとトンネル、トンネル、またトンネル...。それだけ山が多いという事なのですが、トンネルを抜けるたびに絶景に出会いました...。続きは次回に。


和魂洋才

2013年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9265Img_9267Img_9268気が付けば連載1700回となっておりました...。いつも有難うございます。振り返りますと、どうも論調は、日本人ならコメを食え、地元の魚や野菜、肉を食べてりゃ間違いねえよ....と。こんな生意気な傾向にあるようで...。でいささか、論理矛盾するかと思いながら、でもやはり洋食もね...。となりまして....。理屈はさておき、気分で進めております。何卒ご容赦を。 左からアジの南蛮漬、イワシのグラタン、ツブ貝のガーリックバター。アジにイワシにツブ貝...、刺身の皿に出てくる時も見事ですが、洋食にアレンジしてもまた見事であります。そもそも日本人も着物脱いで洋服着ている訳だし...そういえば、和魂洋才なる言葉もあるぞ...と。そうだこれからはこの意気で行こうと思った次第であります。


メザシ

2013年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9227写真はいわゆるメザシ...。究極的に美味しいものとは、こういう単純なものに収れんしていくのではないでしょうか?...。さて最近、ことわざの一節やら、何やら...。気分で書いているものですから、その時聞いた話や音楽が過去の経験等と混ざり合い、突然頭の中で融合して...。そしてまた歌の一節...。そろそろ六大学野球も開幕、某大学の応援歌の先頭に出てくる有名なフレーズ...。私の同年代ならヒーローもの、宇宙刑事何とかというやつです....で、♪・若さ、若さって何だ? = 振り向かないことさ...と。そして愛って何だ? = ためらわないことさ....。本日車の運転中、突然頭の中にこの一節が出て参りまして...。振り向かない、ためらわない...。なるほど...、こんなに深い意味があったのかと約30年ぶりに納得...。そして最後は、あばよ涙、ヨロシク勇気....となる訳ですが...。何だまたメザシかよ....と、メザシをバカにして、キンメだマグロだ、松坂だ神戸だ...と生意気言ったとしても、時を経て、究極的にメザシに戻る....。メザシの味が分からないうちはまだまだね~..と。振り向かず、ためらわずにメザシを食べる...。本日も意味不明で申し訳ありません....が、本人至って正気のつもりであります。


~そう...。

2013年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9254先週来の暴風雨は止みましたが、天気晴朗ナレドモ波タカシ....。の状態が続いている銚子港であります。さてさて、強いものが勝つのではなく、勝った者が強いんだ...なる名言があります...。確かに、一理ある。そもそも戦う前に強いなんて誰が決めたのよ。という事でありまして...。最近、商品サンプル製造の現場に入っていることが多く、試食、試食、試食....の嵐であります。食べない訳にもいかず、昨年夏の入院も頭をよぎり...、胃薬、整腸剤片手に...。ある種の職業病であります。比較対象商品も食べる、食べる、また食べるなのですが、何か一つの法則性のようなものがあるように思います。それ曰く、美味しそうなもの。美味しそうに見えるもの....。一番売れていると言われている商品食べて、自分たちが作った商品と比べる。負けてねえじゃねえか、いやむしろ勝っているなどと勝手な解釈をしますが、それでも、売れているものは売れていて、こちらはまだ商品サンプル製造の段階...。土俵にすら上がっていないのに、講釈だけは一人前でして...。この美味しそう。~そうなもの...。パッケージや商品の見せ方も含めて。人間もそうなのかな?と横道にそれながら、~そうなもの....。多分に人間の期待値や心理状態も影響するかと思いますし、製造現場では時に邪道だ、などと言われますが、それでも....。冒頭の言葉、勝った者が...確かにそう思います。


ついでに...。

2013年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9240Img_9241カマスの寿司で感動した、そのお店にて....。左は白子入りのカジカ鍋、右は刺身ですが、ここにもカマス君が....。当たり前の事ですが、全国には美味しいものが沢山あるものです。それが集まる東京はさすがに...。ならば銚子の魚の魅力を際立たせるのは何だろうと言えば、やはり鮮度か..と思いながら、さらにイワシやサバ、サンマ等にこだわらず、揚がったものすべて、最適な方法で保管、流通、加工....。食べ方ももっと勉強しないといけないし、調理法も....。まだまだやるべき事、山積しているな~と改めて。


カマス寿司

2013年04月15日 | 銚子のうまいもの

Img_9242ここ数週間、銚子港でカマスが揚がっております。型も良く、量も多いことから食卓に上る機会も多く...。カマスと言えば塩焼き、干物でしょ....ということで、それで十分に美味しいのですが、これ地元の悪い癖....。固定観念、思い込み...。過日、東京の飲食店さんにお土産で水揚げ直後のカマス持参致しました。みんなで焼いて食べましょうということだったのですが、出てきたもの寿司(写真)、カマス?刺身?寿司?と面食らいましたが、食べてみたら....。上品な脂が乗ったまさに絶品の一皿でありました。カマスを寿司ですか?と質問し、銚子の人間だろ....と、すっかり恥をかいて...という次第であります。まだまだ、知っているようで何も知らない....。それにしても、カマスの寿司。これは美味い。感動でありました。


合成の誤謬とTPP⑤

2013年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9259ちょっと曖昧ですが、都会と田舎、個人と社会....。一見、相反する領域と思いきや、ふと、ああ、みんな繋がっているんだ...と思える瞬間があります。個人として思えただけであって、論理性も模範回答もない世界であります。ただそう感じる。何故そう感じるかと言えば、それ、自らが農業、漁業の現場で生産者の方々との交流があるからではないかと思います。愛の反語は憎悪ではなく無関心なる名言がありますが、最終的な答えが愛とか感性とかまなざしとか...そういう領域にある場合、頭で考えたり、経済的な合理性の中で答えが見つけられない。見付けられないから、もういいや...となって無関心...。そんなところでしょうか。私の周囲を見渡すとTPPは遠い世界の話ではなく、逆説的ながら身近でもなく、また、賛成、反対という運動論でもなく、ああ、そうですか....と。こんな感覚であります。なぜならすぐそこに“ある”からであります。早晩、自由化が加速度的に進むのでしょうが、これまたパラダイムシフトの一環...。以前掲載しました、ロシアのことわざらしいのですが、イモ植えりゃ・国破れても・わが身あり....。毎度のことながら尻切れのような終わり方ですが...。猫やカモメもそう言っているように感じる昨今であります。


合成の誤謬とTPP④

2013年04月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_9251結局のところ意識改革....。最終的に、感性とか、まなざしとか、数字で量れないいわゆる定性的な内容に帰結するような気がします。仕事の場面では、それ具体的に言って、数字で示してよ...。という定量的な話になりますが、TPPとか農業・水産業などの問題、定量的な考え方では答えが見つからない...。農業の多面的機能だ、食料安保だと数字を示しても難しくて良く分からない。結局またバラマキするんでしょ。農業だけ保護されるのおかしいではないか?....と。都市生活者が日本全体の80%を占める昨今において、それは顕著であります。全体が見えないと税金の使われ方に対する不公平感は確かにあると思います。90年代に農業基本法は、食料・農業・農村基本法に改正されました。何で農村?という事ですが...。恐らく偉い方々は全部分かっていて、さて、これをどうやって理解してもらおうか?という事について苦慮している...と拝察しております。何故理解できないのかと言えば、ボタンを押せば食べ物が出て来るかのごとき便利な都市生活において、自らの利害の関係性の中で、しかも数値化されていない領域など理解したくても理解し難いのが実情ではないでしょうか。続きは次回に。写真は多古米で有名な千葉・多古町の水田。夕焼けが強く、山火事かと見まがうほどの光景でありました。