銚子・角巳之・三代目

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スーパーマーケットショー(最終)

2010年02月27日 | 日記・エッセイ・コラム

044045 水産の産地では魚価が上がらない(安すぎる)と言う声、良く耳にします。消費地では魚は高いと言う声、これまた良く耳にします。じゃあ中間流通が儲け過ぎなのか?というと、そうでもなく、むしろ苦戦が伝えられております。どうして?と言うことであります。産地・消費地という区分けも如何なものかと思いますが、ここでは便宜的に....。産地で価値がある(と思われている)魚と消費地で価値がある(と思われている)魚にミスマッチがあるようにも思います。産地で価値が無いと思われて捨てられていた魚....。東京の高名なフレンチレストランのシェフが見に来たら、実はそれ高級フレンチで用いられている魚だった....という笑えない話....。これまた良く耳にするようになりました。どこを見ても未利用魚の有効活用....。フライだ、何だと同じものばかりじゃねえか?と言う方もおりますが、さにあらず。みな産地・消費地のミスマッチを埋めるべく、とにかく情報発信をしているんですね。どの産地も自分達で処理に困る魚....何とかしたい訳です。1㎏3000円するヒラメを5000円にしようという行為がデフレ下の経済情勢で難しいこと、良く知っております。ならば価値を見出されずに捨てられる魚....。いろいろな情報発信をして、とにかく何とか....。切実であります。情報を取りたいけれど、そんなおいしい情報、すぐに入ってくるわけが無い。情報は発信した量に比例して受信できる....。これに気付けば、バカだの何だの言われたところで平気の平左.....。この姿勢を貫いた産地とそうでない産地の格差は開く一方だろうな~と危機感を覚えて帰ってまいりました....。いつもの事ながら連載モノは尻切れ....。申し訳ありません......。感想の一端のみご報告させて頂きました。さて私、明日、明後日と静岡県沼津市に赴きます。最先端漁港視察と言うことで銚子から25名.....。さてどうなることやら.....。詳細は次回に。


スーパーマーケットショー③

2010年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

047 048 未利用資源.....。未利用...?....。要するに人間の都合であって、すべて貴重な地球上の資源。日本は人口減少局面に突入しましたが、世界的に見ると人口爆発の様相....。歴史を振り返ると、戦争の多くが“資源”争奪によって引き起こされている....。ここ数十年、一般工業製品の物価は約2.2倍に上昇していながら、“資源(石油、穀物....)は乱高下あるものの、ほぼ据え置きに近い水準。要するに資源はなくとも、技術力が高い国は、原料価格半分で製品を作ることが出来た....。その分、国際競争力もあったし、人件費の増大にも対応することが出来た...。以前聞きかじりのことを報告させて頂いたかと思います。さてさて資源、殊に食料に着目した場合、日本には、本当に資源はないのだろうか?ということであります。家畜の飼料の多くは海外に依存しておりますが、じゃあ日本にそれら家畜を養うだけの飼料はないのか?というと、実はあるんです。ただし、あのとろけるような脂肪を蓄えた肉の生産は厳しいかな~と。年間安定した脂肪含有量の魚.....。近海ものには季節性(脂が乗っていたり、いなかったり)があって安定しない。カネ出せば海外から買えるから....ということなんですが、いかがなものでしょうか?形の悪い野菜、糖度の低い果物.....。すべからく、料理の仕方、ちょっとの一工夫で美味しく食べられる。写真左は宮崎のシイラ。シイラは日本全国どこでも水揚げされると思います。ハワイ等では美味しい魚の代表なんですが、日本ではちょっと人気がない....。全国各地、あの手この手で利用法を考える....。写真右は、いつもの参協味蕾豚....。九州のように芋焼酎の大産地は、今まで産業廃棄物でしかなかった焼酎カスの飼料化し成功し、家畜のエサとして、その糞尿は堆肥として大地に還す...。参協味蕾豚またしかりであります。元来、未利用資源という言葉は無く、あるのは、すべて資源。無駄にしないで有効に使いましょう。ということなんだろうと思います。景気がいいと、そんなの放っておけ。となりますが、厳しくなってくると“知恵”が出てくる。で、受け入れる体制、世論も形成されやすい.....。某生産者曰く、いい時代になったね....と。続きは次回に。


スーパーマーケットショー②

2010年02月19日 | インポート

038 036 最近、マスコミの露出度が非常に高くなっている“緑提灯”....。これまた言わずもがな....で、大きな注目を浴びておりました。北海道のある町で...。自分達の町は食材の宝庫だと言われている....。ちょっと一杯、赤提灯で飲みながら、じゃあ今俺達が食べているこのツマミはどこ産だ?....。調べてビックリ....、半分以上が北海道産以外。外国産も多く含まれている.....。何でだ?......。おかしいじゃねえか?....。そんな思いが伝播して、気が付けば緑提灯は全国数千店舗に広がり、この提灯によって、まとまりに欠けていた地域の結束が強くなったと言う事例、全国から無数上がっております。緑提灯に関しては書籍も発行されておりますのでそちらをご参照下さい。ネットでもかなりの記事が掲載されております。さて、今回特に注目していたのが“未利用資源の有効活用”.....。未利用資源?...と言うことでありますが.....。形や色の悪い規格外野菜や果物、加工品、ジュースなどに加工されたり、それらを直売所で販売したり.....良く聞く話です。加工できたり、直売所があって、それらを販売できる産地は良いですが、加工できず、直売もないところはどうするんだろうか?という事であります。直売とは直に売るのではなく、直に買うで直買である.....という議論も再燃しております。要するに産地では、規格外の魚、野菜、果物、肉、卵....はいっぱいある訳で、それを“売る”となると損得勘定が先立って多くの場合上手くいかず、むしろ、それらを“買い上げる”仕組みを伴って、売る体制を整えた産地は軒並み上手くいっている....。所得保障制度やJAの直売などに繋がる論議でありますが、この詳細はいずれ....。とにかく未利用資源って何だ?....。今回上京の主目的でありましたが、産地で思っている価値と、都市部で思っている価値にミスマッチが生じている。未利用資源だ、余ってるから何とかして.....ではなくて、消費地にて丹念に話を聞いてみると、双方の思い込みが多いこと多数....。東京などで説明しに行くと、実は自分が自分の住んでいる地域の産物について知らないことが多く、恥ずかしい思いをすることがあります。恥ずかしいと思えるうちは健全よ。だって出てこなければ恥をかくこともなかったのよ....と主婦連の方々に励まされながら、再度地域のことを...。で、未利用資源.....。続きは次回に。


スーパーマーケット・ショー①

2010年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

034_2 035_2 先日上京の折、東京ビックサイトで開催されていた、スーパーマーケット・トレードショーに行って参りました。2月にスーパーマーケットショー、3月にフーデックス...、食品関係者にとって、毎年大いに刺激を受ける季節であります。当日は寒波襲来の東京でありましたが、場内は熱気、熱気、また熱気....でありました。ここ数年、すでにキーワードは出尽くした感があります。地域活力、地場産業、産官学・農商工連携、担い手育成、中国問題、未利用資源の有効活用.....。問題はそれらに対して真摯に向き合い行動してきたか否か?のみになっているようです。しかも大差になっている。規模の大小、伝統の有無....などに関わらず、ただ行動してきたか否か?....。評論する暇があったら、この米、肉、魚、それら加工品を一つでも売れるように行動せよ....。場内からは言わずもがな、の空気が漂っておりました。知人の九州の生産者はこの日のために生産者5名と上京。3500名分用意した試食が2日目には無くなってしまった....と。展示会終了後も各々、遅くまであちらこちらで情報交換やら商談やら....。どの商品も選りすぐりの逸品。試食するとみな“美味しい”となる訳であります。でもこの“美味しい”と“売れる”の狭間で....。売れている商品や、成功している産地での取り組みも、概ね10年だよね....という声、あちらこちらで聞きました。1年や2年で売れた、成功したと言う取り組み、実は問題だらけなんですよ....とも。チャンスは準備し続けた者、走り続けた者にのみ訪れるなどという名言もあります。西郷南州曰く、幾たびか辛酸を経て志はじめて堅し....とも。幾多の風雪にさらされながら、それでも春を待つ....。天は自ら助くる者のみを助くる...と。流通戦争が破滅競争の領域に突入し、農畜水産、地場産業、地方の現場で大きな変化がうねりのようになって参りました。続きは次回に。


長い間....。

2010年02月17日 | 日記・エッセイ・コラム

015   またまた長い間、ブログの更新を怠っておりました.....。入院でもしてたのか?気力が失せたか?とメールを頂いたりしておりました。入院でも気力が失せたのでもありません....。読者の皆様方には毎度の事ながら大変失礼を致しました。改めてお詫び申し上げます。で。この間、写真(銚子でも珍しい本ムシガレイ)の魚などを持参で、あちこち飛び回っておりました。銚子港で水揚げされる魚の地元と首都圏での評価のミスマッチなど....。実に興味深い事実が浮かび上がって参りました。いずれご報告させて頂きます。本日は取り急ぎお詫びまで。


アンダンテ!

2010年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

009 映画・“アンダンテ”の試写会に行って参りました...。ブログの更新をまた長い間サボっておりました....。もうだいぶ前のことですが....。久しぶりに感動する映画を観させて頂いた....。偽らざる率直な感想であります。舞台は銚子から1時間くらいの横芝光町。時々掲載させて頂いているあの“モツ屋”さんがあるところ、あの岩盤浴(多古)の近く.....。間違いなく“名作”として、時代を超えて評価される作品でしょう....。私ごときがコメントを加えることは差し控えさせて頂きます....。東京では東中野あたりで上映が始まったとか。銚子周辺の町も、協議会を作ってこれから上映会が始まります。銚子は確か3月4日、前売りチケットは千葉みどり農協さんはじめ各所。銚子物産館さんでも販売しているようです。久しぶりに”泣ける”映画。本当に”感動した”という言葉以外見つからない.....。素晴らしい映画であります。みなさん是非.....。