銚子・角巳之・三代目

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魚の目

2012年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8095 Img_8092 時に、あの野郎の目は、腐ったイワシの目みてえだ...と。腐ったイワシの目?さてさて....。過日、サバの大漁が続きました。で、選別を眺めながらふと、腐った魚の目...と。別に何の脈絡もないのですが、魚の目....気になりました。さすがに水揚げ直後、腐ったものなどないのですが、それでは一番鮮度の良い目はどんなだろう...と。マサバ、ゴマサバ、マイワシ、ウルメ、ムロアジ、トビウオ....、次から次と水揚げされる魚の目、本当に綺麗でした。透き通っております。この目が真っ赤になって、白みを帯びてきたら鮮度劣化の証...と言われてます。K値などという指標を用いて鮮度判定に使ったりしますが、見りゃわかるじゃん....と。理化学的な数値に寄らず、透き通った目をした魚を、透き通った目であるうちに、いただきたいものであります。時に何か後ろめたいことがあると、相手の目を見て話せなくなるものです。そんな時、自分の目はどんな色をしているんだろう....。腐ったイワシの目かも、気付かないのは自分だけ...。そうならないようにせねば....と、透き通った魚の目を見ながら....。


PKを

2012年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8083 先日、サッカー中継を見ていましたら、世界最優秀選手を受賞したことのあるスーパースターがPKを立て続けに外し、試合は負け、バッシングの嵐となりました。PK外しやがって、このやろう...と。以前掲載しましたが、チームの危機を察し、必死でゴールを守った選手が、3対1で抜かれ、何やってんだと、これまたバッシングの嵐...。この状況を憂いた高名なスポーツジャーナリストさんが、彼以外の選手はどこで何をしていたのかね....と。バッシングは全くの的外れ、批判されるべきは戻ってこなかった他の選手ではないのか....。上記2つの事例、根底にあるものは全く同じかと思います。イタリアの至宝と呼ばれたスーパースターは、自ら期待を一身に浴びたワールドカップでPKを外し、凄まじいバッシングに合いながらも、一つの明言を残しました。PKを外すことが出来るのは、PKを蹴る勇気を持ったものだけである....。さて、どう思われますか? 私は昨今の世相とだいぶ重なって見えます。さてさて....。


旭・新町にて②

2012年04月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8076 Img_8079 Img_8078あまりに綺麗だったので、その他料理も掲載を...。旭~銚子、車で20分~30分程度の距離でありますが、その地域内にはコメがあって、魚があって、野菜・果物があって、肉がある...。何だ全部じゃねか...という事であります。 東京で成功されたシェフが最後に行きたいところ、それは食材の産地なんだそうです。産地でしかつくれない、とれたて...を。東京でいつも言われます。自分たちの地域を過小評価しないで下さい。わかってくれる人がいないと諦めないでください。どうかコメや野菜、果物、肉、魚...、これらの生産の火を消さないでください...。最近、こういうシェフの言葉、良く分かるような気がします。過日、生物多様性農業支援センターの理事会に出席して参りました。この領域、完全に食材、料理と私の頭の中で合体しております。報告は来週にでも。冒頭の料理ですが、写真をご覧いただければその美味しさが伝わるかと。相変わらず写真の腕は上がりませんが、そんな私が撮った写真ですらであります。


旭・新町にて①

2012年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8072 Img_8074 最近、お隣の旭には新しい飲食店が数多く開店しているような気がします。私は機械音痴ゆえ、ツイッター、ミクシーなるものを使ったことがないのですが、周囲はほとんど毎日、何かをつぶやいてます...。今、これ食べてる、美味い....。ある意味、怖い時代です。そんなの聞いたら行ってみたくなる...。しかもちょうど良いことに、仕事の行き帰りで行ける範囲に...。写真は以前投稿いただきました、新町の新店にて。前菜(左)に、トリッパ(右)...。トリッパは牛の内臓(ハチノス=いくつかある胃袋の一つ)のトマトソース煮込みで、イタリアンの定番...。このお店の近くには、関東最大級の千葉県食肉公社があります。要するに新鮮な牛豚の内臓が手に入る...。野菜はほぼ100%旭周辺で採れたもの。コメも、ハーブに至るまで。まさに身土不二の領域であります。


オイルサーディン

2012年04月26日 | 銚子のうまいもの

Img_7972 以前掲載したかどうか...忘れましたのでまた掲載します。オイルサーディン...、カタクチイワシのオイル漬け...。もちろん銚子の工場で、銚子(厳密には九十九里産ですが)の原料を使って製造・販売...。1缶・400円で販売されております。この400円が安いか高いか...という事ですが。率直に、安くも、高くもないだろうと、それが適正な価格。製造工程を知っているが故になおさら...。一般的な居酒屋さんに行って、単品メニュー見ると、だいたい一皿380円くらい。この缶詰は400円ですが、数限りない食べ方で楽しめます。知人のバーのマスターに、缶ごと火にかけて、ちょっと湧いてきたら火から下ろし、醤油1滴...。ああなるほど~と。パスタでも何でも、そのまま主役でも脇役でも、こんな優れものだとは知りませんでした。良くアンチョビとの違いを問われますが、専門家に聞いたら、オイルサーディンが三枚におろさず、加熱したオイル漬けであるのに対して、アンチョビは三枚におろし、塩蔵・非加熱だとのこと。最近缶詰の新しい価値、その奥深さに気付いてしまい、これは大変だ....と。虎の穴(定期読者の方はすでにご存じと思いますが)召集の日も近い...と。


ヤナギムシ

2012年04月25日 | 銚子のうまいもの

Img_8066 てんでんしのぎ...。食べ物も、何もかも、基本的にはてんでんしのぎではないか?と思う今日この頃、そんな話をしながら、ヤナギムシ(ガレイ)の干物を...。この魚、全国各地でいろいろな呼び名があります。ササガレイとか、アカガレイとか...。大型のものは高級魚とされ、干物も1枚ウン千円ではないでしょうか。私どもが食べていたのは近海小型底引きに入った小型のものであり、特別高級という訳ではないのですが、そろそろ、これは高級、これは外道...。そういう区別をなくしていきたく思います。これもてんでんしのぎ。誰かに与えられた価値観を鵜呑みにして悦に入るより、自ら探して、信用のおける料理人さんと、気の置けない仲間と...。本日はこの辺で。


てんでんしのぎ

2012年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8068 銚子川口てんでんしのぎ...なる言葉があります。てんでん=各々で、しのぎ=凌ぐ...。無計画で、いきあたりばったり、あまり良い意味で使われていないような気がします。もともとは漁師言葉。東北の漁師さんに聞いても同様の言葉があるようです。銚子の川口は徳島の鳴門、愛知の伊良湖と並んで日本の三大難所(船の航行が難しいところ)と言われております...。乗組員すべてが海に投げ出された時、仲間を助けるなどおこがましく、要するに自分の命は自分で守れ。という事であります。溺れている人を助けようとして、助けに行った人が死んでしまった。良く聞く話です。溺れる者はワラをも...という言葉がありますが、まさにそれ。だから溺れている仲間には近寄るな。ではなく、自らが溺れる者になって、仲間に迷惑をかけるな。私はそう解釈しております。当事者同士であればこの言葉容易に理解できます。被災地(者)にしても、その当事者同士であれば心が分かるのでしょうが、自らは安全地帯で被災地を。上から目線過ぎませんか...と。人を助けるには相当の力量が必要です。時に自らの命と引き換えに...くらいの覚悟がいる。中途半端な人助けは偽善以外の何物でもないような気がします。てんでんしのぎ...。今まで良い意味ではないと思っていた地元の言葉、本当は非常に深くて、厳しい現実に対峙してきたものだけが分かる非情でありながら真理をついた言葉である。最近そう思うに至っております。


何かあったら...。

2012年04月23日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8070 何かあったら困るから...。自分でも時々使ってしまいますが...。何かあったら...。で、ふと思う訳です。何かって何だ?みんながそう言っている。じゃあ、みんなって誰だ?これと同じ...。何かあったら困るので準備する。不測の事態に備えてとか、突発的な何かに備えてというニュアンスですが、不測の事態に備えても、突発的な何かでも、起こってしまったら完全に回避することなんて不可能であります。何かあったら?を拡大解釈すると、何かあるといけないので何もしない...。怪我でもされたらしょうがないので試合は中止する、残留基準値はゼロしか認めないので、何も食べさせない...ちょっと皮肉でしょうか?でも理屈上はこうなります。最近、自らの周囲を見渡しても、何かあったら...。この言葉良く聞きます。それで結論は何もしない...。そういう方向に誘導する...。銚子では、“てんでんしのぎ”という浜言葉があります。あまり良い意味で使われていないように思いましたが、震災を経て、実はこの てんでんしのぎ は正しいと思うに至ります。何かあったら?の世界観に、対処法としての てんでんしのぎ...。続きは次回に。


珍味

2012年04月22日 | 銚子のうまいもの

Img_8063 写真は、あんこうの腸のようです。あんこうの腸を煮たもの....。ちょっとネバネバしますが、味と言い、食感と言い.....。魚卵はつま先に悪いので...と思いながら全部食べてしまいましたが...。内臓系は肉も魚も非常に美味しいのですが、美味しいものには何とやらであります。ほどほどに...。本日はこの辺で。


春の刺身!

2012年04月21日 | 銚子のうまいもの

Img_8044Img_8045  最近理屈が多い...。とお叱りを受けましたので....。じゃあこれ、昨日の昼飯...。あのメカカツの店で、漁師や運送会社の方々がたむろするあの店で...。ビンチョウマグロ、ヒラメ、ホウボウ、ヤリイカ、あとメカジキだったでしょうか。とかく暗い話が多い、水産業界ですが、この状況は短期的に将来を大きく二極化させるのでは?という感想を持つに至ります。未来は現実の先にないのかもしれないと、大手企業さんまでもが自己否定してまで生き残ろうとする昨今であります。既成概念を捨てて、云々...いろいろあるんでしょうが、まずは腹ごしらえ。嵐に立ち向かう気概を養うためには、まず健全な体。体力が低下したら、健全な思考はできないのでは?と思う、相変わらずの運動部体質であります。


時に海を..。

2012年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8069 先般ご紹介しました。時に海を見よ...。高校の校長先生が卒業生に贈った言葉...。ネットのアクセス数が1日30万件を超えたとかで、東京の知人から教えられました...。高校生でなくとも心が奮い立つ珠玉の言葉、私などの感想ではなくて、自ら原文にあたってみてはいかがでしょうか。“時に海を見よ”...。時同じくして、日経新聞等にて、日本を代表するメーカーさんの一面広告が...。我々が目指してきた未来は、現在の延長にはないかもしれない...と。現在の延長に答えがない...。不測の事態が連続して起こる、前提条件が崩れる、答えがない時代に狼狽する...。次は誰だ、俺は悪くない、悪いのはいつも自分以外...そう思いたい。そうであってくれ...。そんな世相の中で絆、絆...と。言葉が陳腐になってきたかもしれない...。そんな文章も見掛けました。絆が叫ばれる時代にあえて、孤独を恐れるな。むしろ孤独に耐えろと説く先生...。その真意やいかに...という事でありますが....。何となくわかるような気がします。絆に至る個々の活動、その個々の活動の中にはあえて心を鬼にしなければならなかったり、見たくない現実を直視しなければならなかったり...。そんな過程を経ずして、絆? 絆は大切であります。しかしながらその言葉を陳腐にしてはいけない。具体的行動を伴わない言葉が虚しく飛び交っているような...。いつの時代もそうなのでしょう。逃げずに前へ出よ。卒業生向けの言葉も、企業の意思表示も、そういうメッセージを含んでいるように思います。


co-operative(コーペラティブ)③

2012年04月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8049 天保時代と言えば、有名な天保水滸伝の時代であります。天保水滸伝と大原幽学なんて映画もありました...。博徒の喧嘩に何故、大原幽学が...という事ですが、この辺はいずれ。と言いながら、関連性はご賢察の通りです。飢饉が来る、仕事が無くなる、食べるものも無くなる、やけになる、一獲千金を夢見る。博打に手を出す。負ける。田畑取られる、で....。これであります。故に大原幽学は農業技術に留まらず、人間が生きる上での指針などを示す。記念館で見ましたが、子供の教育方法から何から、本当に、こと細かく...。共鳴する人が増え、村は復興に向かうかに見えたその矢先、言いがかりを付けられて捕縛。今でいう長期の裁判に疲弊し、村は求心力を失い、また悪循環へ。そんな姿を見ながら、大原幽学は自刃....。自刃の刀も記念館にありますが、捨て難きは義なりと書かれております。いつの時代もそうなんでしょうが、既得権益に反するような教えや行動は排除される....。結果として既得権益は守れないのですが...。放射能問題でいまだ影響が収まらず、どうなるんだろうと皆が不安の中にいる時に、早く再稼働しねえと経済が...。経済?...。これまさに安全地帯・遠くの良い子ちゃん理論の典型であります。立教新座高校の校長先生が、卒業生に贈った言葉、時に海を見よ。が、ネット上で大反響のようです。これを読んで、コーペラティブ、大原幽学とその時代こんな事を考えると、いろいろなものが見えて参ります。とにもかくにも国際協同組合年。各地でいろいろなイベントが行われると思います。機会あれば是非ご参加を。


Co-operative(コーペラティブ)②

2012年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8050春日部に行っておりました...。更新遅れて申し訳ありません。さて、大原幽学。高校の教科書などを見ると、大原幽学が活躍した時代は天保年間。度重なる飢饉などにより、地方は疲弊。職を失った地方出身者がお江戸に集まるも、お江戸も疲弊しており....。人心は乱れた...と。江戸時代は鎖国していた訳で、食い物が無くなったから海外から買えばいい...。という選択肢はありません。おカネで解決しようぜ。という現代の安易な選択は通用しない訳ですから、自然、自らの足元をしっかりと見つめ直し、あるものを探して、それらの組み合わせで工夫する...。最終的に目に見える物質なるものの問題ではなく、心の内なる世界の問題であることに気付く。欧米列強の大資本によるプランテーション農業(単品・大量)という搾取型ではなく、組合員相互の生活の向上を目指す、協同組合が日本で発達したことは、鎖国をしてただけではなく、長い年月を経て作り上げられた日本人の精神、それにその日本人が暮らす風土とい事も大きく影響してきたのだろうと思います。時あたかも国際協同組合年である本年。日本の食や風土が放射能という化け物によって蹂躙されようとしている...。これは偶然であろうか...と。続きは次回に。


Co-operatve(コーペラティブ)①

2012年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8055 co-operative(コーペラティブ)、協同組合の意...。本年は国連が定めた国際協同組合年なのだそうです。それでは協同組合とは何ぞや...という事ですが...。自分の周りを見渡すと、実は協同組合って沢山見付けることが出来ます。農協、漁協、生協、信用組合や保険、実に様々であります。一般の株式会社と何が違うの?という事ですが、株式会社の根本が利潤の追求であるのに対して、協同組合は組合員の生活の向上とか、共同利用、共同購入など...。根拠法が前者は会社法であるのに対して、協同組合は協同組合法。漁協に行くと、水産業協同組合法(水協法)の話が良く出て参ります...。難しいこと省略。要するに一人でできないことをみんなで。一人はみんなのために、みんなは一人のために...。弊社、参協の由来も、甚だ僭越ながら、この協同組合の精神からであります。参加、協力、未来志向で...。さてさて、その協同組合。大学か高校の教科書では、世界初の協同組合はイギリスのロッチデール先駆者協同組合(公正開拓者組合とも)であると教わるのですが、実は、銚子のお隣・旭市の大原幽学記念館に行くと、ロッチデールより、大原幽学が現在の旭の地で提唱した先祖株組合の方が早く結成されている....。協同組合で重要なのは、その精神性であり、どちらが早いか?にさして意味はないだろうと思いますが、こういう組織が、我が街のお隣で世界に先駆けて結成されていたことに想いを致すと、何か誇らしく、そんな場所がありながら、そのことについて深く学んでいなかった自らが恥ずかしくもあり...。続きは次回に。


小善は大悪に...③

2012年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8020 先の事など誰にもわからないけれど、目の前にある現実を重ねていけば、何となく...。少なくともそうはならないだろうな...と。少子・高齢化と言っている時に、人がどんどん増えて作れば売れるという前提与件で事業構築する人はいないでしょうから...。すべからくエントロピー増大の法則、曰く、色は褪せ、光はかげり、人は年を取り、会社もいずれ寿命を迎える...。経営者の方々はいつも危機感、覚悟を持って事業に臨んでいる訳ですが、いや~、うちは大手だから潰れない...とお気楽社員が増えていけば、そりゃ何十年かしたらおかしくなるでしょ...。それが自分の現役世代に起こるか、定年後かはわかりませんが...。頭の良い方々が揃いも揃って、先の事を大きく見誤ることはない。なのにどうして?という事ですが、要するに小善に逃げるクセが付いているからですよ....と大先輩から。要するに能力とか何かじゃなくて、姿勢の問題。究極的に生き方だと。お前はそうやって生きていくのか?と20代で問われ、お前はそうやって生きてきたのか?と40代、50代で質された時...。死に臨んで、俺はこうやって生きてきたと思える人が、成功者なのだそうです。自己満足であっても。そういう人はだいたい、心を鬼にして何かに臨んできた道がある...と。その足跡に花が咲くのだそうです。小生、いまだそんな域には至りませんが、能力に関係ないところ、せめて姿勢だけでも....と。