銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ハマチのハマチ

2012年03月05日 | 魚の胸ビレの骨

Img_7792 久しぶりに、本当に久しぶりに魚の胸ビレの骨...。タイのタイと呼ばれる部分で、これはハマチだったので、さしずめハマチのハマチでしょうか。それにしても、魚の胸ビレの骨、どの魚も本当に魚の恰好をしております。ブログの読者さんから、魚食普及に小学校で取り組んでます...とメール頂いたことがあります。産地では魚に骨があるのはあたり前じゃねえか!となりますが、販売側にしてみれば、そういったってお客さんからクレームが...。魚食文化が廃れたとか、骨ぐらいバリバリ食べやがれと言った精神論とか、そんなの一度棚上げし、魚の胸ビレ探しでも。小学生とやると、みんな興味持って、結果として食べ残しが無くなって行きました..と。何事も何らかの行為のあとに結果として。活性化とか、あれも、これも、すべからく結果としてであります。その行為、出来るだけ楽しみ(商売をされている場合は利益とか)の要素を加えていかないと....続きません。魚は丸ごと食べて、胸ビレ~カマのあたりを探してみてください。ちょっとした感動であります。何だそんな事くらいで...と思われた方、お疲れモードです。


タイのタイ・コレクション

2007年01月24日 | 魚の胸ビレの骨

100_1099 先日ご紹介しました、犬吠埼近くの寿司店・Iさんの壁にタイのタイ・コレクションが額に入って展示されておりました。何でもこのお店の小学生の娘さんが作ったらしく、骨だけでなく、その魚が獲れた海域や魚の説明までファイルされております。いや~恐れ入りました。その場で弟子入りを申し出ましたが、銚子にはこういう神童がいるんですね。これらは県知事賞など多数受賞しているとのこと。納得です。各地で開催されている食育ですが、魚バージョンはどうしたら良いだろうかというお話を聞きます。魚嫌いの原因は臭いと骨だそうです。イワシを食べたら魚臭いと言うクレームがあったとか無いとか、そういう話も聞きますが、これは別にしても、臭いは新鮮なものは殆ど気にならないし、味付けの工夫はいくらでも可能。問題の骨。面倒だからという理由なのでしょうが、それなら“食べる”と“工作”と“観察力”.....沢山の事が一度で経験できる、タイのタイ探し。これうってつけだと思います。


今度はアイナメ

2006年03月28日 | 魚の胸ビレの骨

000_0851 今度はアイナメのアイナメ。同じカサゴ目でもフサカサゴ属(メバル等)に比べ、このアイナメ(アイナメ科アイナメ属)の骨は独特で面白い形をしています。よーーーく見てみると、目のような丸い穴の先に何と口のような形をしたものまでハッキリ見えます(か?)実に面白いです。この魚の骨を探せシリーズですが、小中学校の食育関連で行っているところもあるようですが納得です。大人も楽しめますから。魚は切り身ではなく丸で買って、煮付けは丸ごと。魚の胸ビレ(の骨)チェックを行って、最後はお湯を入れて骨に付いた身まで残さず食べる。こうなると問題になるゴミは殆ど出ません。気になる臭いも、殆ど感じません。それでも気になる場合は洗うか熱湯を掛けてしまえば次のゴミ出し日まで魚臭さは殆ど充満しないと思います。魚ですから魚臭さがあって当たり前ですが、銚子の田舎ならともかく、都心ではそうは行かないですから。このアイナメですが、釣りの醍醐味最高です。関東は赤いブラクリという仕掛けを使います。重りが赤くユラユラと落ちてくるその姿に誘われてアイナメが掛かります。仕掛けはともかくアイナメは初心者でも比較的簡単に釣れます。銚子マリーナ近くの防波堤なら高確率で釣れると思います。私が中学生の頃は現在の第三漁港周辺が天然の磯で、ここでは仕掛け関係なし、ヘラブナの竿で岩場を探るとアイナメが良く釣れました。この辺では良く潜ってましたが、ある先輩は岩場に潜り、素手でアイナメを捕まえてきました。こういう先輩、一同みな尊敬してました。それだけアイナメの動作が鈍いという事ですが....。でもこういう自然に親しんで今の自分がある訳です。


春告魚のメバル?

2006年03月07日 | 魚の胸ビレの骨

000_0791 関東では春一番が吹き、今月末には桜の開花予想とすっかり春めいて参りました。春告魚と書いてメバル。何とも風流な名前です。時期なのでメバルを掲載しようと思い、何尾か入手しましたが掲載する前に食べてしまいました...。すいません。食べてから気が付いたので、せめて例の胸ビレだけでも。と撮ったのが写真です。上の骨がメヌキ、下がメバル。サイズは別にして、形はソックリです。本当にソックリ。理由は、この二つが同じカサゴ目フサカサゴ科メバル属に分類される仲間だからだろうと思います。そうすると同じ仲間に属する魚の胸ビレの骨の形は皆同じか?という疑問が沸いて参りました。ソイなんかも同じ仲間のようですから見かけたら掲載します。別の分類も同様に。冬の魚を続けてきましたが、気が付いたらもう春。銚子の魚は本当に種類が多いです。これから春の魚、夏の魚と来て、秋にはまたサンマが来ます。途中、禁漁・休漁期も有りますが、銚子港の1年に魚が無い時は有りません(シケの時は有りませんが...)これからも掲載していない魚を見掛けたら、季節に関係なく、どんどん掲載して参ります。


キンメ鯛のキンメ鯛

2006年02月18日 | 魚の胸ビレの骨

000_0722_1 これをキンメ鯛のキンメ鯛と言うのかどうか分かりませんが、写真がキンメの胸ビレの骨です。確かに魚のような格好には見えますが、キンメというより金魚のように見えます。少々大型(1㎏以上)のキンメでしたので大きさはタバコと同じくらいありました。当然のことながら現物の(魚の)大きさと胸ビレの大きさは比例(魚が大きくなれば胸ビレも大きい)しています。この骨が見つかったから何なんだ。と言われればそれまでのことですが、些細な発見や喜びは魚(食材)をより良く知ろうとするキッカケになることが良くあります。豚の骨にハゴイタとか、ゲンコツとか独特の名前をしているところがあります。半丸(枝肉の半分になったもの:映画ロッキーで、ロッキーがサンドバック代わりに叩いていたやつです)を解体した時に初めてこれらの実物と対面し、なるほど本当のハゴイタ(羽子板)やゲンコツ(拳骨)のようだと感動した事があります。生物学的に見ても、これら形は理に適っているようです。俗に骨の周りが美味しいと言いますが、肉の場合はその通りの気がします。魚の場合は一部大型を除き、そんなに身がありませんが、あら汁、あら煮など、旨み成分の宝庫である事は間違いないと思います。


タイのタイ

2006年02月17日 | 魚の胸ビレの骨

000_0714 俗に“タイ(鯛)”の“タイ(鯛)”と呼ばれるものがあります。“鯛(タイ)”の胸ビレのところに付いている骨が、あたかも鯛の形ソックリであることに由来しているようです。最近、小学生を中心に“食育”の重要性が叫ばれていますが、ややもすれば堅い話になりがちな食育に、このタイ(鯛)の鯛(タイ)を探せ。などという楽しみの要素を盛り込みながら取り組んでいる地域があると聞きました。自分でもやってみましたがこれは面白いです。タイ(骨)を探しているうちに気が付くと身は残さず綺麗に食べるので無駄がありませんし、学習には楽しみの要素があると効果100倍とも思います。写真は鯛ではなく、先般のバラメヌキですが、実はタイ(鯛)だけでなく、すべての魚に同様な魚の格好をした骨が付いている事が判明しました。写真で言うとさしずめメヌキのメヌキでしょうか。魚文化が発達した地域では、この骨を持っていると幸運が訪れるとか、様々な言い伝えもあるようです。その言い伝えの由来を調べると郷土史、魚を残さず食べて栄養学、何よりも骨は邪魔なものでなく、生き物には必ずあるもの。という根本的なことが分かる。ことだけでも計り知れない効果であると思います。聞くところによると、これら骨のコレクターもいるようで。明日はキンメ鯛のキンメ鯛を掲載する事にします。