銚子・角巳之・三代目

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ヒゲソリ!

2020年10月17日 | 銚子で揚った珍しい魚

久しぶりに銚子で揚がった珍しい魚...。写真はヒゲソリ...と言うそうです。経緯はこうでした...。知人の魚屋
さんに用事があって、お店に行ったら写真(ヒゲソリ)に遭遇...。廻船の方々もいたので、正式名称は何て言う
のですか?と聞いたら、ヒゲソリ...。本当に?...。ヒゲソリはヒゲソリだ...。この魚旨いよ...と。

あとで専門家の方々に聞いたら、ヒゲソリダイと言うそうです。これまた各地で様々な呼び名があるらしい
ですが...。確かに良く見ると、ひげの濃い人が電気シェーバーを使い過ぎて、顔に常時ヒゲソリ跡が残って
いる...そんな風貌に見える。イサキの仲間だそうで、味はイサキをより上品にしたような...そんな表現でした。

もともと関東以西の魚のようですが、近年...、温暖化の影響でしょうか関東でも良く見掛けるようになった
そうです。そういえば水揚げ見ていると、色のカラフルな熱帯魚のような魚が散見されるようになってます。
温暖化、それに伴う海水温の上昇...。サンマも一説によれば海水温が高く日本近海に寄ってこれないようです。

銚子市漁協発表資料によると、昨年の総水揚げ量28万㌧のうち90%以上をサバ、イワシの2種が占めている
のですが、残りの10%の中に200種類とも300種類ともいわれる魚が入っている訳です。いろいろな魚
を見てきた自負ありましたが、まだまだ...。修行不足を思い知らされたヒゲソリさんとの出逢いでした。

ウミガメ

2012年03月29日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_7949 昨日に引き続き、銚子港でイワシ大漁....。で、入港船の方々と話していたら、ちょっと乗れ....と。甲板に上げさせて頂いたら何とそこにウミガメ...。イワシ漁の際に混獲されてしまったのだそうです。これ何カメというのか分かりませんので、たんにウミガメとさせて頂いております。ウミガメは漁師の間では最も畏れられ、敬うべき聖なる生き物。銚子の海の守り神・川口神社にも沢山のウミガメが祀られ、誤って死んでしまったウミガメは川口神社に埋葬して供養...。漁師町では、海上でウミガメが休めるような流木や木片をカメの枕などと呼んでます。このカメの枕を目撃できるのは漁師人生の中でも一度あるかないかの本当に貴重な経験であり、この枕を持ち帰った船は大漁に恵まれると言い伝えがあります。その際、代わりの木片などを海に差し入れ、お神酒をまいて感謝する...。このウミガメ生きておりました。漁師さんたち、甲羅が乾かないよう海水を流し続け、専門家に話を聞きながら、水揚げ終わったら沖に帰っていただく...。敬語になってました...。


オキナエビス貝

2011年03月09日 | 銚子で揚った珍しい魚

058 これ、オキナエビス貝というそうです。生きた化石とも呼ばれる超希少種でもあるらしい...。しかも生きている....。一昨日、底引きの水揚の際に発見されました。どうすんだ、どうすんだ....という議論の後、やはり...。と言うことで地元の水族館(犬吠埼マリンパークさん)に引き取られていきました....。非常に綺麗な貝で、顔かたちはカタツムリ(角のようなものも見えました)のようで....。実物はマリンパークさんでご覧下さい。


ヘダイ

2010年09月14日 | 銚子で揚った珍しい魚

002 久しぶりに珍しい魚....。写真の魚は“ヘダイ”と言うようです。小型底引き船による水揚であります。まとまって揚がったのではなく、小型底引き10隻でこの1尾...。釣りの神様が食べてみると言っておりましたので、感想はいずれ聞いておきます....。どうもクロダイのキビレ(バックナンバー参照)に似ているようで、調べてみると、やはり同じ仲間。別名シロダイなる名称もあるようです。


マツカワ

2010年04月22日 | 銚子で揚った珍しい魚

069 070 久しぶりに珍しい魚....。銚子港にてマツカワ(カツカワガレイ)を見付けました。故あって、東京の飲食店さんに送ったのですが、これいつも揚がるのか?....と。銚子港に5年通って、私が見かけたのは10回あるかないかです...。だろうな...と。何でも常磐、三陸あたりでは“超”が付く高級魚に数えられるそうで、その身質は最高級と呼ぶにふさわしい...、絶賛の魚でありました。で、お前食べたのか?と言うことですが、残念ながらいまだ食すに至らず、次回は....と機会をうかがっているという次第であります。三陸あたりでは放流もしているそうで、これが天然モノなのか、三陸で放流されたものが、遥々銚子沖まで遠征し、運良く(悪く?)底引き船の網に掛かったモノなのか、良くわかりませんが、正真正銘、銚子港にて水揚されたものであります。


イシナギ

2008年04月05日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_2972_4 まき網船によるアジの水揚げを見ていましたら、船からどよめきが....。船底に大きな魚影。クエか?...幾らになるんだ....、という事でしたが、イシナギだったようです。イシナギも美味なる高級魚。(写真)体長約1m30㎝、約40㎏でありました。かなり深い海に生息し、イシナギ専門に狙う釣り人も多いとか。凄まじい引きで、一度味わうと病み付きになるビッグ・ファイターだと聞きました。コクチイシナギ、オオクチイシナギと種類があるようですが、これはどちらなんでしょうか? 小型のオオクチイシナギは、銚子で揚がった珍しい魚のバックナンバーにありますので、そちらをご参照下さい。


トラギス&イバラ

2008年03月16日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_2904 Img_2905 写真左の中央部に写っているのはトラギスでしょうか?右は以前掲載したイバラガニ。イバラガニに付いては市場の方々がそう言っていたので間違いないのでしょうが、そうすると以前私がイバラガニと掲載したのは違う種類か?と思わざるを得ない...。ちょっと形が違っております。こういう珍しい魚ばかり続けると、あいつオタクになった云々と言われますので、本日でいったん終了します。また見付けたら掲載します。銚子港は水揚げ量も多いけれど、実は“魚種”も非常に多い。これを感じて頂けたら幸いでございます。


シブウチワ

2008年03月15日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_2897 写真はブログ開始以来、2回目の掲載。本名シマガツオ。別名、エチオピア、またはシブウチワ....。前回はエチオピアとして掲載し、銚子の大先輩から、これはシマガツオ、別名シブウチワとも。と投稿頂きました。さすが浜の大先輩、何でも知ってる....。ところで何故エチオピアなのか?いまだに分かりません。またシブウチワとは、魚市場で表示されている名前。シブウチワ....、シブいウチワ...う~ん、何となくそう見える。最近、大量に揚がってます。


アマダイ

2008年01月22日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_2410 アマダイは珍しい魚というよりも、現在日本で流通する魚の中で最も高級と呼ばれている魚(特に関西)の一つですが....。銚子港に通って3年。昨日初めて見掛けました。アカアマダイ、キアマダイ、シロアマダイなど分類があるようですが、写真の魚はどれに属するのか私には良く分かりません。いずれにしても美味なる魚で関西等では“ぐじ料理”などと呼ばれ、最高ランクに属すると聞いております。刺身でそのまま。というより、昆布〆にしたり、酒を塗りながら焼いたり....、ひと手間掛けて美味しい魚。料理人の腕が鳴る素材だとか。本来は房総以南の砂地に生息する魚のようなのですが、最近は銚子以北でも水揚げされる事があるようです。これまた温暖化の影響でしょうか?


ウスバハギ

2007年11月04日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_1977 市場で選別作業していたら写真の魚に遭遇。大きなウマズラですね~。と言ったら、お前はバカか、これはウスバハギだ....。というひとコマがありました。先日のヤガラと言い、3年も前浜で作業しているのに、いまだ見たこともない魚が揚がる。銚子港の懐の深さだと思います。年間を通じて500種類とも言われる銚子の魚。黒潮と親潮の交差点、しかも利根川最下流。複雑な潮の流れは、日本三大難所と呼ばれるほど危険極まりない反面、実に豊かな(質・量ともに)水産資源の宝庫。これを自分の目で再確認しているところです。東京の知人からアグロトレード(世界の食糧白書のようなもの)最新版を送って頂きました。これによると日本の人口は全世界の人口に対して2%足らずながら、全世界の水産貿易量の実に27%を占めている...。今後の世界的な資源争奪戦、人口爆発....、諸般の事情を鑑みると、改めて“グローカル”(地球規模で考え地域で行動=いずれ詳細を掲載します)の時代だなあ~。としみじみ思います。さてこのウスバハギ。食べたことはありませんが、なかなか美味しい魚のようですし、築地あたりには時々、まとまって入荷される事があるようです。ウチワなんて別名もあるようで、体長は最大で70㎝以上になることもあるそうです。大型=食べる部分が多い=肝臓も大きい...、という事で飲食店さん等では重宝されていると聞きました。カワハギと言ってウソでは無いようですが...。やはり本名で、ウスバハギの肝和え。こう表示しているお店は親切で信頼のおけるお店という事なのでしょう。食品表示に関する問題噴出の昨今でありますし。


ヤガラ

2007年11月01日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_1972 昨日早朝の小型底引き水揚げ時、“ヤガラ”を見付けました。写真上部、アナゴやスズキの子供(セイゴ)とともに写っている、赤く、クチバシの長い魚です。見た目の面白さとは裏腹に、食べたら物凄く美味しい魚なのだそうです。特に椀モノ(お吸い物)にしたら絶品と聞いたことがあります。先輩方に聞いても最高級の部類(味)に入るだろうな...。との事。私は銚子港に3年通って、初めて見ました。築地でも入荷は僅かだとか。ビックコミックに連載中の人気漫画、築地・魚河岸・三代目は私の愛読書の一つでありますが、単行本第八巻、アマダイの腕の中にヤガラの詳細が乗っておりました。詳しくはそちらをご覧下さい。築地・魚河岸・三代目....。このブログのタイトルは、このタイトルの語呂をそのまま(勝手に)真似させて頂いたという次第です。少しでもあやかりたいと思いまして....。主人公は銀行員から魚河岸デビュー。全くの素人ながら、何にでも関心を持ち、周囲の協力を得ながら、徐々に頭角を現し、築地の三代目として活躍する。主人公・赤木旬太郎(確かそういう名前だったと思います)を取り巻く、人情溢れる魚河岸の人間模様....。でありながら、現在の水産業が抱える諸問題を分かり易い形で提起する....。現在、私にとっての(魚や水産業の)教科書の一つとなっております。何でも来春あたりに映画化されるそうです。今から楽しみです。本日から11月。早いもので今年もあと2ケ月です。


クロシビカマス

2007年07月10日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_1220 Img_1226 写真の魚、水揚げ後は皮が剥がれてしまっているものが多く、関係者の方々はハダカイワシの一種じゃないか?と言っておりましたが、図鑑で見たらどうもカマスの仲間、クロシビカマスと言うようです。銚子で揚がった珍しい魚の中に食用禁止のアブラソコムツという魚を掲載してありますが、写真の魚はこのアブラソコムツと同じ、クロタチカマス科に属しております(クロシビカマスは食用禁止では無いようです)見た目が悪く、銚子では殆ど見掛けない魚なので、皆さん敬遠しておりましたので、何尾か持ち帰り、仲間と一緒に食べました。小骨等が気になりはしますが、身は最高に美味いです。深い海に生息している魚のようで、深い魚の特徴、なんとも言えない脂の甘みを感じました。駿河湾、相模湾では一般的な魚だそうです。


エソ

2007年07月01日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0960写真は恐らくエソだと思います。鮮魚としての流通は稀で、多くは産地(四国など)で蒲鉾等に加工されていると思います。美味しい魚ですが、小骨が多いなどの理由で敬遠され、すり潰して蒲鉾に。が、一般的ですが、四国などでは美味しい食べ方が沢山有ると高知から来た延縄船の漁師さんに聞きました。昔は分かりませんが、この魚、銚子では殆ど見掛けません。この日も1尾だけ紛れ込んでいた。という状況です。南の砂地に棲息している魚のようです。本日から7月。銚子の小型底引きは6月~8月まで。大型底引きは7月、8月と資源保護のため禁漁となります。


ダボギス

2007年05月29日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_1006 漸く見つけました....。写真は銚子でダボギスと呼んでいる魚。ギスという魚はどうもイワシの仲間のようです。この魚、まず市場流通はしませんが、銚子はじめ水産の産地では非常に美味しい魚として知られています。刺身、焼魚、煮魚...ではなく、“すり身”として。この魚で作った“さつま揚げ”は最上級と言われております。浜の大先輩から、昔の“さつま揚げ”が食べたい。というお話を良く聞きます。言い訳に聞こえてしまうかもしれませんが、恐らくこのダボギスの漁獲量との関係が大きいと思います...。この魚が産地でも珍しい魚になってしまう。という事は悲しい限りです。


バラクーダ

2007年05月26日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0950 写真はバラクーダ(別名オキザワラ)かと。バラクーダと言えば、未来少年コナンで、ダイス船長が乗っていた船の名前...(古いです、これで分かったら同世代でしょう) さてこの魚、外洋のトローリングなどで良くターゲットにされる魚です。食べた事はありませんが、ハワイ辺りでは一般的な魚。じゃあハワイではどうやって食べるんだと聞かれれば、....分からないんですが。きっと美味しいと思います。多分ステーキでしょう。