銚子・角巳之・三代目

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安全と安心④

2020年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

この子に何かあったら...。当時はその行動、全く理解できず。叱られたこともあって、なんて酷い親だ...と。
しかしながらその感情、今になれば理解できる気がします...。国が安全と言おうが、何と言おうが、安心を
得るに至らなかっただけ...。異常とも思えたその行動も、一抹の不安が払拭できないからゆえの事...。

その後、食肉業界全体で、安心を担保する仕組みを作ろう。ということになって、日本で生まれたすべての
牛に番号を付けて、その番号は精肉売り場の1パックにまで記載。そのすべての過程が追跡可能な仕組みが
出来上がり、法律もできて現在に至っております。当初は、出来る訳がない...。今は常識...。これまた教訓...。

安心立命と言う言葉があります。あんしんりつめい、あんじんりゅうみょう...様々な読み方あるようです。
仏教用語であり、私の力ではその意味するところ、上手く表現できませんが、人事を尽くして天命を待つに
近い意味かと思います。手洗い、うがい、ステイホーム(横文字すいません)...。あとは心を安らかに...。

そんなことできる訳ないでしょ...と言ったって、自らの力で解決できない問題に直面している昨今、あとは、
安心をどこで得るか、何で得るかだけなのかもしれません...。写真左は銚子市役所、真ん中がこのブログの
発信基地(参協ビル)。GW期間中はここに籠城致します...。兵糧確認、いざ参らん(動かずに)...であります。

安全と安心③

2020年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム

人は安全が確認できても、安心しないと動かない...。それがBSE騒動時の教訓でありました...。しかしながら、
街のお肉屋さんと相互の信頼関係が成り立っているような、そんな状況は一般的だろうか?と言うことに...。
すでに街のお肉屋さんは減少し、人間相互の関係は希薄化している...。

一部分の成功例を取り出して、それをもって全体への答えとするには飛躍が有り過ぎ、状況をもう少し注意
深く観察する必要がありました。肉を購入する場所が、多くの場合、個人店からスーパーマーケットに移行
しており、個人の信頼から、不特定多数への信頼(安心感)を得る方法は何かと...。

ちょっと姑息な方法も試してみました。すでに国から安全宣言が出されておりましたので、とにかく食べて
もらおう...と。あるスーパーマーケットの売場をお借りし、国産牛肉・すき焼きの試食販売...。あの匂いを
嗅いだら、きっと食べたくなり、購入したくなる...。

試食場所には人だかり...。たくさん食べて頂き、購入にも繋がったのですが...。あるお子さんに試食を差し
出したらとても喜んで食べてくれた...。すぐに親御さんが来て、それを吐き出させ、滅茶苦茶(私が)叱られた...。
この子に何かあったら責任を取れるのか....と。今でもよく覚えている情景です。続きは次回に。



安全と安心②

2020年04月28日 | 日記・エッセイ・コラム

牛肉消費はなかなか回復しませんでしたが、データを見ると興味深いことが明らかになりました...。
大手食肉メーカーさんの商品(焼き肉のパック:タレ漬商品など)、繁盛店と言われる焼肉屋さん、
人気のある街のお肉屋さん...。こういうところは徐々に消費が回復している...。

私の相手先はすべてスーパーマーケットの精肉部門だったのですが、そこでも大きな格差が出ており
ました...。従前(BSE以前から)、地域やお客様との信頼関係があると言われていた、定評あるお店
はやはり需要が回復している...。これはすなわち...。

安全とは理化学的な根拠を伴った数字の世界...。現在にあてはめても分かるように、難しい用語や
横文字が並び、時に無用の恐怖感さえ覚える...。数字は冷徹であるべき。これは物事への対処として
正しい事でありますが、非常事態時にこれが連呼されると、心が固まる...。

一方、安心は心の世界...。根拠などない場合が多く、強いて言えば各人各様の心のモノサシで動く...。
例えば、相互の信頼関係が成り立っている街のお肉屋さんで、オヤジさん...、この肉大丈夫?と聞く...。
俺が選んだ肉だ心配ねえ...。ああ、だったら買って帰ろう...。こんな世界...。続きは次回に。


安全と安心①

2020年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム

かつて食肉担当者として、BSE(狂牛病)という事態に遭遇しました...。当時は会社員として。会社からBSE
担当を命ぜられ、今考えれば自らは安全地帯にいながらの対応...。仕事にはベストを尽くしてきた自負はあり
ますが、食肉販売店、焼き肉店等、直撃を受けた方の心痛に比べれば、語ることすらおこがましいですが...。

牛肉と言う一つの分野。のちに牛肉由来のすべてに影響が及ぶのですが、それでも限定的な影響...。
今回のコロナ騒動のように全産業、公私に渡り影響が甚大なケースとは比べるべくもありませんが、立ち止まって
考える時間が非常に多くなった現在、BSE時の教訓...、ちょっと振り返って見ようと思いました。

国から安全宣言が出され後も、暫く牛肉消費は回復しませんでした...。国産牛肉は安全です。安全です...。
TV等でも数々のパフォーマンス...、良く見掛けましたが、安全ですと言えば言うほど(牛肉が)売れない...。
何故?どうして?...。現場担当者として何が問題なのか全く分からなくなりました...。

国産牛肉は“安全”です。“安心”です...。こう連呼されていたのですが、当初はそれに違和感はありませんでした。
安全と安心と言う言葉...。一括りに完全安心と、四文字熟語のように語られることが多いのですが、安全と安心
は全く別次元の話...。この区別が、次の段階に進むための鍵でありました...。続きは次回に。

お弁当...。

2020年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム

最近、お昼はお弁当...。こういう日が多くなりました...。スーパーでもコンビニでも購入しますが、
特に増えたもの...、地元・飲食店さんのお弁当...。毎日誰かが持ってくる...。あそこのお寿司屋さん
から、こちらの割烹料理屋さんから...。

銚子も犬吠埼などの景勝地(海岸線)への立ち入り自粛要請が出ております...。ゴールデンウィーク
は銚子の飲食店が最も忙しいはずだった期間でありますが...。仕方ない...ということで割り切ることは
到底できない状況でありますが、それでも仕方ない...。何ともやるせない気持ちであります。

とにかくこの状況、なんとか凌ごうぜ...。耐え難きを耐え、忍び難きを忍ばねばならない中で、
そんな言葉、空しく響いたり、神経を逆なでするかもしれないのですが、それでも何とか凌がねば...。
そんな時に出てくるんですね、地元の連帯感とでも言う感情...。

お弁当をいくつか買ったって、焼け石に水...。かもしれない...。偽善者ぶっているのかもしれない...。
でも今、どこにも行けなくなって地元の連帯感が問われているような気がしています。写真は地元の
お寿司屋さん作...。几帳面なご主人の性格そのままだな...と仲間内で。こんな批評もささやかな楽しみで...。


特3漁港

2020年04月25日 | 日記・エッセイ・コラム

これまた散歩道にて...。特定第3種銚子漁港の看板...。何のこと?...と言う事でありますが...。
手元に水産庁さんが発表している統計資料があります。それによると全国に漁港は2,860ケ所。
それが5分類(第1種、2種、3種、特定3種、4種)され、管理されております...。

第1種が一番多く、2,128ケ所。これは利用範囲が地元にほぼ限定されているところ。
第2種は519ケ所。これは1種よりは利用範囲が広いけれど、3種には属さなないもの。
第3種は101ケ所。利用範囲が全国的なもの。第4種は99ケ所、これは離島など...。

特定3種は、全国に13ケ所しかなく、水産業の振興上特に重要な漁港で政令で定めるものと
されております。八戸、気仙沼、石巻、塩釜、銚子、三崎、焼津、境港、浜田、下関、博多、
長崎、枕崎(以上13ケ所)...。この13ケ所で全国の総水揚げの半分くらいになるかと思います。

漁港とは、全国各地それぞれの場所において、長い年月を掛けて、独自の水産文化を育んできた
ところ...。大きさや水揚げの多寡は全く問題ではなく、管理上の区分として分類が行われているに
過ぎません。統計資料は平成29年度のものですが、現在もほぼ変わりありません...。

散歩道(事務所前)

2020年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

事務所近くを歩く機会が増えました...。今まで...、ちょっとそこまでのコンビニへ...車。郵便局へ...車。
これで良い訳が無い(運動不足)と思いながら、今までなかなか改善されなかった生活習慣であります...。
現在、様々なストレスも相俟って、体が動くことを欲する...。こんな状況下でも良い事はあるな...と。

15年前銚子に戻って来た時、それまでの生活習慣をリセットせねばと、毎日歩いておりました...。
リュックを背負い、負荷を掛けて、毎日2時間くらい...。あいつは狂ってしまったのか?...そんな
周囲の雑音を無視して半年ほど続き、結果、デスクワークから現場仕事へ移行する良い訓練になりました。

写真(一番上)の場所は事務所の目の前、15年前の散歩道であり、現在の散歩道の一つ...。
ああそう言えば当時、その歩く姿が異様だったのでしょう、何回か警察に職務質問される始末で...。
15年前の散歩道を今、再び歩いている...。共通項はリセット...。自発的か強制的かは別として...。

歩きながら、今まで気に留めもしなかった観光ガイド(看板)や、ちょっとしたことが目に付き、
興味を持つようになって参りました。これが案外楽しいのです。ああ、ここは鳥獣保護区だったのか...等々。
ないものねだりより、あるもの探し...。この15年前の初心に返り、今再びのリセット(散歩)であります。





食糧安保...。

2020年04月23日 | 日記・エッセイ・コラム

コロナ騒動収まらぬ中、今度はバッタの大発生だ、豚熱など家畜伝染病だ...。世界各国は食糧確保のための
様々な措置を講じ始め、食糧安保(食糧安全保障)についての議論が再燃している...。このような話題、新聞
報道等で良く目にするようになりました。

食料と食糧...。前者が食品一般を指すのに対し、後者は主食となる(米とか麦とか)穀物のことを指している
ようです。食糧安保...、以前から話題には上り、いつしか消え、危機的状況になると再燃する...。その繰り返し。
原因は、誤解を恐れずに言えば、私を含め食べる人(日本人)の無関心...。

かつて食料自給率の低かったイギリスは、第二次世界大戦中、大陸からの物資をドイツの潜水艦に次々と沈め
られ気付く...。欧州各国の首脳が今は戦時である...と認識するのは、潜水艦に寄らずとも、食糧の他国依存度が
高い状態で、食糧の供給停止、あるいは物流が遮断される怖さを歴史の教訓として学んでいるから...。

昨年の5月頃、食品ロス削減推進法が出来ましたね...なんて書いた覚えがあります。その前は、恵方巻問題等、
もったいない、もったいない...。現在、国内の食糧備蓄は潤沢と言えど、この状況が年単位で続けば全くどう
なるか分からない...。道端に落ちていたイワシ見ながら、食糧(食料)のこと考えております...。




動けば雷電の如く...。

2020年04月22日 | 日記・エッセイ・コラム

恐らく殆どの方が、状況の早期回復を願うも、長期戦になるだろう...と。口には出さずとも心の中で覚悟している...。
ストレスが溜まり、平時では考えられなかった隣人との摩擦や、自分はこんなに無力だったのか...など、焦燥感やら
何やら...。そして再びストレスが溜まる...。

ストレス解消の方法も、飲みに行く、旅行に行く...など、従来のようにお金を使う、移動する...ということで
解決しない...。私の場合、単純作業に没頭する...。学生時代に読んでいた本を引っ張り出して片っ端から読む...。
創業時に大失敗し、無職・無収入、ほぼ引きこもり状態の時に見つけた、ささやかな経験則であります。

さて本日は、高杉晋作...。動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し...。と評された維新回天の大立者...。平時で
あれば既存のルールを守れない厄介者扱いであったでしょうが、時代の転換期である大乱世...。衆目がい然、
敢えて正視する者なし(あまりの凄みで、その姿を直視できる者はいない...)

四面悉(ことごと)く敵の中、功山寺で決起。これより長州男児の肝っ玉をお目にかけ申す...。私の頭の中で
晋作が馬を駆り、颯爽と走って行く姿が目に浮かんでおります。窮地に陥ったら意外なところに活路が見出せる
もんさ...と。おもしろき・ことも無き世を・おもしろく...。暫しこの快男児の生涯に想いを馳せながら...。



凄み③

2020年04月21日 | 日記・エッセイ・コラム

そして、翔ぶが如くが...。国の形が大転換を迎えようとしていた時、幕末の人たちはどのように振舞った
かという物語...。西郷隆盛、大久保利通を軸として...。これまたボロボロでありました...。大河ドラマにも
なったのですが、やはり活字で読むのが一番と...。

活字の良さは、読んだ人の解釈、無限大であるところ..。しかも時代とともに味わいを増し、今を生きる
何か教訓のようなものを与えてくれる気がしております。ボロボロの本から今、飛び出てきた箇所...。
煌びやかな明治維新ではなく、そこに至る人々の葛藤と、覚悟について...。

400年近くも続いた鎖国という特殊形態の中で、殿様、侍という一部の階級が国を治めるも、黒船襲来
を境に大転換...。もはや殿様はいりません。侍も必要ありません...。当然のことながら既得権階級は抵抗する..。
そんな国の混乱を諸外国は虎視眈々と狙っている...。

抵抗勢力の説得に手間取っている大久保は万策尽きて、西郷に遣いを出して助言を乞う...。西郷は遣いに
言い放つ...。一蔵どん(大久保)に伝えてたもんせ...。おはんの刀は切れもすか...と。グズグズしている
暇はない...。刺し違える覚悟で臨め...。この凄み...であります。




凄み②

2020年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

ここ2ケ月ほど、本(雑誌等含む・要するに紙に書かれた活字)を読む機会、増えた方多いのではないでしょうか。
どこにも行けない。TVもネットも飽きた...。他にすることが無いので...。かくいう私もその一人であります...。
新しいものではなくて、ホコリを被っていた本、引っ張り出して....。

真っ先に、“坂の上の雲”が出てきました...。19歳の上京時に、貪るように読んでいた本...。日露戦争という国難時に、
明治時代の日本人はどのように振舞ったか?という物語...。もはや私が云々と、恐れ多いのですが、上京してテレビも
電話も無かった学生時代の4年間、それこそボロボロになるまで、暗記するほど読んだ本であります...。それが出てきた...。

豊富な兵力を持つ大国(ロシア)に挑んだ、武器もろくに調達できぬ小国(日本)...。日本海海戦の象徴・戦艦三笠
の購入時のエピソードが出てきました。海軍の責任者・山本権兵衛は、旧知の西郷従道に心境を吐露する。前渡金が
払えず、軍艦が作れない...。西郷・その軍艦がないとどうなりますか? 山本・日本は滅びます..。

西郷・なら買わねばなりません。山本・ですからお金がない...と。西郷・だったら予算を流用してしまいましょう。
もしそれで議会に追及され、許してもらえなかったら、あんたと私、二人で二重橋の前で腹を切りましょう。
二人が死んで軍艦が買えて、日本が救われるのなら本望ではないですか...。この凄み..であります。











凄み①

2020年04月19日 | 日記・エッセイ・コラム

数日前に台風並み、久しぶりに養生テープの出番となり、ああ漸く過ぎたと思ったら、昨日さらに大きいのが...。
ホッとしていたところ、さらに大きいのが来るとへこむ...。コロナのように目に見えないのが一番怖いと言って
いたのに、目の前で繰り広げられる自然の猛威、やっぱりこっちのほうが怖いかな..。特にあの暴風の音...。

どちらが怖いか否かなど、比較すること自体が無意味でありますが、結果わかること、人間の感情なんて結構
いい加減...。いい加減で、忘れっぽいから良いのかもしれず、だとすれば喉元過ぎたら、意図的に備えとか、
はたまた祈るとか、最終的に覚悟とか、そういうこと頭の片隅にいつも置いておかなければいけないな~と。

昨日掲載の“てんでんしのぎ”...。溺れた者を助けに行った人が亡くなる...。良く聞く話です。溺れる者は藁をも
掴むのことわざ通り、窮地に陥った人の力は半端ではないそうです。中途半端な覚悟で飛び込んではいけない...。
逆説的に飛び込むのなら、自らの命を捨てても構わないと思う大切な人の場合だけ...。まさに修羅場であります。

てんでんしのぎ...とは、海に落ちたら人に助けを求めるな。人を巻き込んではいけない。窮地に陥った時、
人を頼るな、寄りかかるな...。という修羅場の凄み。幾多の海難事故の悲劇から、海の街では代々引き継がれる
覚悟のようなもの。いまだ暴風鳴り止まずの現在...、この凄みについて少し思いを致してみたく...。

川施餓鬼

2020年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子第三魚市場へ向かう道中...、千人塚に立て看板...。見てみると施餓鬼の準備をしておりました。
看板には、川せがき、海上山・妙福寺...と。千人塚とは、まさに水死者千人(多数)の慰霊塔。そこで
行われる慰霊祭。妙福寺とは銚子駅近くにある日蓮宗の名刹であります...。

地元の生き字引に聞くと...、1910年(明治43年)3月、銚子~鹿島沖に出漁していた地元船100隻
以上が、折からの暴風で遭難...。一度に1,000名近くの水死者が出てしまった...。その壮絶な経験から
銚子川口てんでんしのぎ...という言葉が生まれたんですよ...と。

てんでんしのぎ...。てんでん(各々で)・しのぐ(凌ぐ)。私の知っている銚子方言の中で、この言葉ほど、
従来と今の解釈が変わった言葉はありません。今まではその場凌ぎとか、行き当たりバッタリとか...。
それで今、修羅場をくぐり抜けてきた者にしかわからない凄みのある言葉として...。

一気に何千人もの人が海に投げ出され、そこで救助を待つなんて悠長なこと言っていられない。とにかく
自分自身で何とか生き延びろ...。川施餓鬼...、突然命を奪われ、彼の地に行っても成仏できず、さまよい
続けている精霊への鎮魂...。海の街の伝統行事ながら、今に繋がるもの(コト)...感じております。




常世田薬師にて

2020年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

常世田薬師さんに行ってきました...。正確には、行ったというより寄り道....。 銚子~旭往復の、いつもの
定型ルートのちょうど中間あたり...。所在地は銚子市ですが、旧・飯岡町に限りなく近いところ...。国道から
脇道に入り、この先本当に道があるのか?...と心配になる頃に入り口が見つかる...。

常世田(とこよだ)薬師さん、正式には常灯寺(じょうとうじ)という、真言宗智山派の名刹...。かなり
歴史のあるお寺で、木造の薬師如来坐像は重要文化財に指定...。詳しいことは分からないのですが、この
お寺には檀家がおらず、地域の方々が守り続けてきたそうです。

今、全国各地の寺院にて、新型コロナウイルス撲滅の祈祷が行われているそうです。特に薬師さん...。
薬師如来は現世にあり、人々の心と体の健康を司る仏様...。手に薬壺をお持ちになられ、左右に日光・月光
両菩薩、周囲に十二神将を従える...。まさにワンチームで人々を救う、有難い仏様であります。

薬師信仰が盛んになったのは6世紀頃とのこと。疫病の蔓延、地震等の天変地異が続き、時の為政者が
薬師如来に祈った...と。折しも現在...、祈るなんて、それどころじゃない...という声が聞こえてきそう
ですが、祈る他ない時だってある...。各地で祈りを捧げる僧侶の方々にもまた感謝であります。

3年目の(新芽)!

2020年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日の、砂、塩洗い...は結構難航しまして、ついでに...と、事務所内外の植物類の植え替え、その他も
行っておりました...。事務所内外にある植物は、すでにたんなる植物ではなく、仲間...。最長老は創業時に
頂いたマンリョウ(10年目)、同じく幸福の木(10年)...。ともに、いまだ元気です...。

昨年末は、外に放置していたシクラメンが再び芽を出し、もう4月も半ばなのに、いまだ満開であります。
その他、植え替えや雑草取りなどしておりました。仲間と言いつつ大変失礼ながら、その存在を忘れて
いた植物もあり、良く見るとその悉くから、新芽が...。

そして見つけました。カサブランカの新芽...。今年で3年目、昨年の断茎式(勝手に名付けました、花の
終わったカサブランカの茎を根元から切断⇒冬眠準備:バックナンバー参照)から、特に何もせず、その
まま放置...。本当に放置していただけ...。

覆い尽くされた雑草を取り除いてみたら、今年もそこにおりました..。昨年の、あの台風連発はじめ、
様々な悪環境の中、じっと時を過ごし、春を感じて芽を出した...。毎年の事ながら、植物の持つ力に感動
であります。今年も7月まで、事務所のカサブランカ生育記...続くと思いますので...。