銚子・角巳之・三代目

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人返し②

2020年06月07日 | 日記・エッセイ・コラム

本日も写真無関係であります...。行き場を失った地方在住者は、とにかくお江戸に行けば何とかなるだろうと
淡い期待を寄せて、お江戸に向かう...も、そのお江戸も困窮にあえいでいる状態。生活のための食料・資材を
緊急輸入して...などという選択肢がない訳ですし、生産基盤たる地方が荒れれば、お江戸の生活も成り立たない...。

せっかくお江戸に来たのに、全くの期待外れ...。生活もままならず...。あとはどうなるかと言えば、自暴自棄に
なった大量の地方上京組が、お江戸でも行き場を失い、乱暴・狼藉...、江戸の治安は乱れる...。鬼平犯科帳に
描かれている世界かと思います。(現在もそうなるんです...こんなことを言いたのでは全くありません)

要請か、あるいは強制力を伴って...の違いはあれど、この大量に流入してくる地方上京組に、田舎に帰れ!...、
帰って食糧生産に励め...、と定めた政策が、実はほとんど効果のないままに終わってしまったようです...。何故
なら、政策で人は動かず、人が快適なところに移動するのは自然なことだからです...。

政策は、その時代の指針を示すものではあるけれど、動くかどうかは人次第...。上記、鬼の平蔵は行き場を
失った地方上京組を職業訓練学校のようなところに集め、技術を習得させた後、地方に返した...と。来るな!
帰れ!ではなく、来て、学んで、帰って、広めよ...。続きは次回に。