写真、北部太平洋で操業する大型巻き網船(の運搬船)...。岸壁で待機する大型トラックに、職人芸とでも
申しましょうか、寸分たがわぬ正確さで魚をトラックに積み込んでおりました...。船とトラックの運転手さん
による連携プレー...いつ見ても見事であります。
漠然と仕事をしてきただけなら、こんな職人芸の領域には決して到達していないでしょう。みなさん叱られ
ながら、次はこうして、このように工夫して...。こんな経験の積み重ねなのだろうと思います。同様に船の
船長(操船、乗組員の安全...)、漁労長(網を入れる指示...船の収入に直結)、みな経験値を持っている...。
ネットの記事にこのようなものがありました...。ある画家さん(しかも画伯と呼ばれるほどの方)と喫茶店
で遭遇した。恐る恐る声を掛け、ナプキンに何か書いて頂けますか?とお願いしたら快諾頂き、はい出来ました。
100万円です...と。30秒ほどしか掛かっていないじゃないですか?と返したら、40年と30秒です...と。
船のみなさんの職人芸の世界と、この話が重なりました...。たった30秒でも、その域に達するまでに膨大な
時間と労力を費やしている...。見える部分は僅かでも、その背景にある経験値、積み重ねてきたものに敬意を
払いなさい...そういう事だろうと思います。経験値への対価...、値段がすべてではないにしろ確かに...。