銚子・角巳之・三代目

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幻のカニ

2006年02月28日 | 銚子の魚

000_0740 写真は銚子で俗にキンチャクガニと呼んでいるカニです。正式名称は丸ガニと言うようです。このカニ、子供の頃の記憶では食卓の出現頻度が高く、大人たちが銚子のキンチャクは最高だ。最高だ。と言っていたのを思い出します。子供の頃はこういうカニより、肉、肉、肉と思っていて、とにかく肉が有れば満足。このカニのどこが美味いんだろうと思っていました(今でも肉は大好きです。とにかく肉なら量があれば満足という食べ方ではなくなりましたが....)自分がお酒を飲むようになって、改めてキンチャクガニを食べたら、もうたまらない。いつも同じ表現で恐縮ですが、この美味さを表現する言葉が見つからない。銚子に帰ってきたのだから、毎日これが食べられるぞ。と楽しみにしていたら、このキンチャクガニ、水揚げ激減でもう幻のカニになりつつあります。銚子に帰ってきてから1年足らずですが、まだ一回しか食べていません。漁港でも見かけることも珍しいです。幻のカニとなると希少価値が出て参りますが、キンチャクが幻になるのは寂しい限りです。


ベニズワイ

2006年02月27日 | 銚子の魚

000_0637 写真はベニズワイガニ。これも銚子港に揚がります。最初は私もビックリしました。銚子でベニズワイガニ。市場にはあまり出回らず、殆ど地元消費だろうと思います。今の季節、銚子の割烹旅館さんや魚料理専門店さんなどで出ることがあります。以前東京で、銚子にベニズワイが揚ることは知っているが、やはりカニは日本海や北の寒い海に限る。銚子のやつは身が少なく、大味だと言われ、そんなものか?と思っておりました。市場で見掛ける度に気になっていて、いつか銚子に揚ったベニズワイを食べて見たいと思っておりましたが、昨日その機会に恵まれました。お世話になっている割烹旅館の先輩に特別大きいのを分けて頂いたという前提付ですが.......。この美味さを表現する適当な言葉が見つかりません。北海道で食べたカニはどれも最高に美味しかった。ただ産地間で水産物の味の優劣を語るのは如何なものか?といつも思っております。あくまでもその海域の特徴で、その地域にあった食べ方がある。また美味しい=柔らかい。ではない。と言う事で、再びこのカニの感想。身は少々噛み応えがあるけれど、噛めば噛むほど味が出る。ミソは超濃厚で、カニの身と和えて食べると口の中にいつまでも余韻が続く。バクバク食べると言うよりは、少量を酒の肴に(最高です)。という感じです。ミソを取った甲羅に日本酒を注ぎ皆で回し飲み。銚子でこれが出来るとは思いませんでした。このカニも市場にはあまり出回らないけれど。銚子に来たらのお楽しみ(いつも揚るとは限りませんが)という事で....。


水郷のフナ釣り

2006年02月26日 | 利根川シリーズ

000_0628 写真は千葉県佐原市に近い水郷(すいごう)大橋付近で撮影しました。とてものどかな雰囲気でした。銚子・九十九里の豪快な海岸線も素晴らしいですが、銚子から利根川沿いに遡っていくと、今度は日本の原風景のような何とも言えない風景に出遭えます。利根川沿い、特に茨城県側は土手道が整備されており、成田・印旛から柏・流山まで行く際は、銚子の隣・東庄町(浪曲:天保水滸伝で有名、ここも風情のある素晴らしい街です)から茨城県に渡り、利根川の土手を周囲の風景を楽しみながら運転しております。水郷周辺はフナ釣りが有名で、当日もこれまた風情のある船が利根川の川面に何艘も浮かんでおりました。利根川の土手道ですが、群馬県から東京までは整備されているようですし、東庄から茨城県沿いに柏周辺まで行くことが出来ます。今年の目標、水上訪問はまだ具体的な日程が決まった訳では有りませんが、その日に向けて道順など考えるのもまた楽しいひと時であります。


長ハゲ

2006年02月25日 | 銚子の魚

000_0540 写真はウマズラハギ。昨日の皮剥ぎ前の写真です。関西では長ハゲというらしいです。ちなみにホンハギ(カワハギと一般的に言われているもの)は丸ハゲだそうです。関西は食文化が成熟しており、呼び名も独特で、お客様は非常にシビアです。私は銚子出身ですが、本当に魚の美味しさを知ったのは東京に行ってから。特に会社に入り出張で全国各地を回っていた時だと思います。東京や大阪には各産地の美味しいものが集まってくると言う事もあると思いますが、やはり自分自身が年を重ねて行った事、またお酒を少々?飲むようになったことが魚の美味しさに目覚めた要因かと思います。カワハギの肝あえ。など、お恥ずかしながら東京に行くまで食べた事が無く、初めて食べたときはあまりに美味しくてビックリしたのを覚えております。そのカワハギ銚子産でした。このカワハギ、釣りの対象魚としても非常に人気が高く、アサリの剥き身などをエサに釣るようですが、あのおちょぼ口。エサ取りが上手く、なかなか手強いようですね。昨日皮を剥いだものは塩水処理しましたが、あいにく天気が悪く天日干しは無理かな..。という状況です。ただカワハギ。天日干しはもちろん美味しいですが、フライや煮付けでも美味しい万能選手。色々な食べ方を試したいと思っています。


皮剥ぎ

2006年02月24日 | 銚子の魚

000_0742 オヤジギャグのようですが、写真が“カワハギ”の“皮剥ぎ”後。少々小さめのサイズをひたすら剥いておりました。私昔から変なストレス発散法があって、会社に居た時はシュレッダーで書類を粉砕する瞬間に心地良さ?を感じておりました。最近はシュレッダーにかけるほど書類に囲まれておりません。何か無いか?と思っていたら、最高のものが有りました。非常に不埒な言い方ですが、カワハギの皮剥ぎ。先輩に捌き方を教わり、コツを覚えてしまえば以外に簡単で、これストレス発散にもってこいです。銚子の方々は魚に慣れていますので、今朝もそんな小せえの面倒くせ-。と言われましたが、面倒だとかそんな事ではなくてストレス発散ですから..。大きいのは高いので...。本日は皮を剥いたこのサイズ(小さめ)を干物とみりん干にします。味は後日談で。明日はこの現物(ウマズラハギ)を掲載します。


マンダイ

2006年02月23日 | 銚子の魚

000_0580 第一漁港でマグロの水揚げを見ていると、この魚に遭遇する時があります。これもまた名前が分からない。またしても先輩方に聞くとこれはマンダイ(万鯛)だ。とのこと。アカマンボウとも言うらしいです。マグロの延縄に掛かる事が多いと言ってました。東京の市場などでは切り身の状態などで入荷し、現物を見られるのは極めて稀だそうです。この魚も現物は見たことは無いが、どこかで食べていて、これまた物凄く美味しい魚。の一例でしょう。刺身、寿司からイタリアン、フレンチと幅広く利用されていてるようです。それにしても銚子には本当に沢山の魚が揚るものだ。と毎日が新鮮な驚きの連続であります。


メダイ

2006年02月22日 | 銚子の魚

000_0600 写真の魚も最初に見た時は全くわからず、これまた先輩に聞きましたがこれメダイというそうです。メダイという名前は百貨店の惣菜売り場などで見掛けた事がありました。味噌・西京漬けなどで一切れ500円近くで売っていたのを見た記憶が有ります。記憶を更に整理すると、知人の(洋食の)シェフが、メダイのポワレなんて言ってたのを思い出しました。図鑑等で調べると、これまた高級食材と言われる魚で、和・洋・中なんでも合う非常に美味しい魚と書いてありました。引きが強く、釣りの対象魚としても人気だそうです。姿・形は分からないけれど、食べたら非常に美味しかった。という魚の一つでしょう。100m以上の深いところに生息しているようです。


メシカリ

2006年02月21日 | 銚子の魚

000_0634_1 私を含めて銚子の人は“し”と“ひ”が上手く区別できない。“あさひ”は“あさし”、“ひゃくえん(百円)”は“しゃくえん”になる。江戸っ子訛りのようですが、それでいて貴方(あなた)を表現するのに“われ”と言うし(関西文化圏)、“疲れた”は“こわい”(東北文化圏)という、さらに語尾は~だっぺ(九十九里全般)銚子の言葉を調べると昔の地域交流の歴史が良く分かると何かの本に書いてありました。さて写真はメヒカリ(目光り)、本名はアオメエソという名前らしいのですが、すでに東京の居酒屋さんでもメヒカリの名前でお馴染みになりつつあります。トロボッチと呼ぶ地域もあるそうです。福島県いわき市では市の魚に指定され、TV等でも盛んにPRされてますので、この魚は銚子以北にしか揚らないと思っていましたが、先般築地で聞いたら、宮崎や高知でも水揚げされ、これまた名物として大変人気があるのだそうです。どうも銚子以北はマルアオメエソという魚で、以南ではアオメエソと生物学上は分類できるようですが、細かな事はさておき、この魚とても美味しいです。東京に居た時は銚子に帰って来るたびメヒカリの唐揚げを楽しみにしておりました。今は銚子にいて、仲間と居酒屋さんに行く時はやはりメヒカリの唐揚げ注文しています。これを食べだすと止まりません。飲み過ぎ注意の危険な(それだけ美味しいと言う事です)魚です。


究極のコラボレーション

2006年02月20日 | イベントに参加

000_0725 昨日、千葉県神崎町(こうざきまち)にある老舗酒造メーカーさんの蔵祭りに行って参りました。神崎町は成田に近い利根川沿いの風情ある街です。老舗というのは半端ではなく、創業は元禄年間、360年余の伝統があるそうです。1年に一度だけ開催される蔵出し。各地から大勢のお客さんがお越しになっておりました。そのお祭りで、印旛の有名な直売所さんと一緒にツミレ鍋を作りました。何度か一緒にツミレ鍋を作らせて頂いておりますが、山と海の融合と言いますか、印旛の方々と作るツミレ鍋は一味も二味も違う。何故なんだろうといつも思ってました。このツミレは銚子港で揚った魚100%、卵白その他余計なものは入れない。角巳之の自信作ですが、印旛で食べると格別なんです。いろいろ考えたらやはり野菜でした。特にネギ。印旛のネギは最高に美味いです。ツミレ鍋にネギを入れた途端に何ともいえない香りが充満し、五感を刺激、ダシにはこれまた何とも言えない甘さ、美味さが出てまいります。無添加のツミレと言っても、それ単品で食べる訳でなし。ツミレは無添加でもダシには化学調味料を沢山、風味の消えた輸入ネギ。こういう食べ方だと、もったいないですね。今回は千葉県の酒蔵さんの仕込み水で、千葉県の野菜と、千葉県のツミレ。利根川沿いに千葉県・海と山の究極のコラボレーション(流行り言葉ですが、共同・協同などと訳すのでしょうか)でしょう。そう醤油も千葉県産でした。味付けは醤油と塩のみ。これだけで十分に美味い。千葉県の恵みを堪能して参りました。


小見川の水門

2006年02月19日 | 利根川シリーズ

000_0627 利根川、別名:坂東太郎。どうして坂東太郎なのか良く分かりませんが、銚子一中の校歌にも坂東太郎という一節があります。群馬県の水上を水源地として銚子の河口に注ぐ総延長322km(全国第二位:一位は信濃川)、流域面積は1万6000k㎡で全国一位。とここまではモノの本やネット等に掲載されております。今年はこの利根川を遡って群馬県水上の水源地を訪れてみたいという希望を持っております。私が小学校6年の時ですから今から24年前。大きな台風で利根川上流の堤防が決壊。翌朝、利根川河口に行ってみると、上流から色々なものが流れてきました。それこそ牛、豚や家まで。上流・下流の関連を初めて認識した時だと思います。利根川河口域はシジミやウナギの宝庫でありましたが、最近は殆ど獲れなくなってしまいました、これまた様々な原因があるのでしょうが、川の汚れとの因果関係はゼロではないでしょう。銚子、対岸の波崎では戦前まで利根川横断水泳大会が開催されておりました。銚子の男は1kmくらい泳げないといけない。とよく言われましたが、今から思うとこの1kmというのは利根川河口の川幅とほぼ同じ。もしかしたらその水泳大会の事を言っていたのかもしれません。環境問題が盛んに叫ばれていますが、もし利根川河口で横断水泳大会が復活できるようになったら、ウナギやシジミは戻ってくるのだろうか?そこに群馬県水上から利根川流域の多くの方が参加されるようになったら最高の環境対策・地域興しでは?そんな事を思っております。今年は利根川を様々な角度からお伝えしたいと思います。写真は香取郡小見川(おみがわ)周辺の水門です。


キンメ鯛のキンメ鯛

2006年02月18日 | 魚の胸ビレの骨

000_0722_1 これをキンメ鯛のキンメ鯛と言うのかどうか分かりませんが、写真がキンメの胸ビレの骨です。確かに魚のような格好には見えますが、キンメというより金魚のように見えます。少々大型(1㎏以上)のキンメでしたので大きさはタバコと同じくらいありました。当然のことながら現物の(魚の)大きさと胸ビレの大きさは比例(魚が大きくなれば胸ビレも大きい)しています。この骨が見つかったから何なんだ。と言われればそれまでのことですが、些細な発見や喜びは魚(食材)をより良く知ろうとするキッカケになることが良くあります。豚の骨にハゴイタとか、ゲンコツとか独特の名前をしているところがあります。半丸(枝肉の半分になったもの:映画ロッキーで、ロッキーがサンドバック代わりに叩いていたやつです)を解体した時に初めてこれらの実物と対面し、なるほど本当のハゴイタ(羽子板)やゲンコツ(拳骨)のようだと感動した事があります。生物学的に見ても、これら形は理に適っているようです。俗に骨の周りが美味しいと言いますが、肉の場合はその通りの気がします。魚の場合は一部大型を除き、そんなに身がありませんが、あら汁、あら煮など、旨み成分の宝庫である事は間違いないと思います。


タイのタイ

2006年02月17日 | 魚の胸ビレの骨

000_0714 俗に“タイ(鯛)”の“タイ(鯛)”と呼ばれるものがあります。“鯛(タイ)”の胸ビレのところに付いている骨が、あたかも鯛の形ソックリであることに由来しているようです。最近、小学生を中心に“食育”の重要性が叫ばれていますが、ややもすれば堅い話になりがちな食育に、このタイ(鯛)の鯛(タイ)を探せ。などという楽しみの要素を盛り込みながら取り組んでいる地域があると聞きました。自分でもやってみましたがこれは面白いです。タイ(骨)を探しているうちに気が付くと身は残さず綺麗に食べるので無駄がありませんし、学習には楽しみの要素があると効果100倍とも思います。写真は鯛ではなく、先般のバラメヌキですが、実はタイ(鯛)だけでなく、すべての魚に同様な魚の格好をした骨が付いている事が判明しました。写真で言うとさしずめメヌキのメヌキでしょうか。魚文化が発達した地域では、この骨を持っていると幸運が訪れるとか、様々な言い伝えもあるようです。その言い伝えの由来を調べると郷土史、魚を残さず食べて栄養学、何よりも骨は邪魔なものでなく、生き物には必ずあるもの。という根本的なことが分かる。ことだけでも計り知れない効果であると思います。聞くところによると、これら骨のコレクターもいるようで。明日はキンメ鯛のキンメ鯛を掲載する事にします。


築地に行って参りました

2006年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム

000_0704 一昨日、昨日と築地に行って参りました。東京の変化のスピードは非常に速く、行く度にただ驚くばかりです。17年も東京に(うち2年間は埼玉でしたが)住んでいたのに、いつもそこに住んでいるとあまり変化を感じません。ところが離れて見ると、小さな変化が目に付いて、特に東京のような大都会は小さな変化だらけですから、感覚としては全く知らないところに来たような感覚にすらなります。私、大学の4年間築地でアルバイトしておりました。正確には勝どきでしたが、築地市場には商品の搬入などで良く行ってました。勝どき、月島界隈の風情は大好きでした。月島のお神輿を担がせてもらったり、住んでいる方々も本当に人情味がありました。昨日行ったら、大江戸線の勝どき駅が出来て、トリトンスクエアなる複合施設が出来て、更に大きなビルがいくつも建造中でした。築地も移転が決定したようで...。懐かしさを感じる前に、その変化に圧倒されて帰って参りました。最近の築地は観光名所のようになっており、外国人観光客もかなり増えているようです。飲食店も一般客が大多数を占め、TVで紹介されたようなお店は行列が出来ております。私がアルバイトしていた頃、市場内には一般人はなかなか入れない雰囲気がありましたが....。時代の変わり目、昔話ばかりせずに現実を見据え、新たなビジネスチャンスを。という築地の逞しさ。私はそう理解しています。写真は東京駅。どうも夜間の撮影が上手くいかず、またしてもピンボケですが、東京駅周辺も新しいビルがいくつも建造中でした。


クロアジ

2006年02月15日 | 銚子の魚

000_0632 写真は水揚げ直後のアジ(マアジ)。アジと言うと関アジを筆頭に各地でブランドが着いたものが多いですが、この“ブランド”アジと銚子のアジはどこが違うんだろうと思っていました。銚子のアジはクロアジと呼ばれています。これまた先輩方に聞いてみると、同じマアジでも関アジなどの根付きのアジはキアジ(背中が黄色い)と呼ばれ、銚子のように外洋性のものをクロアジ(写真・黒いです)と呼ぶそうです。キアジは釣りで、クロアジはまき網。一般的にまき網に入った魚は打ち身等が多く、評価はキアジに比べ低いとの事。関アジを食べた事はありませんが、九州や静岡で根付きのアジと言うものを食べた事があります。確かに美味しかった。ブランドを作るのはとても大変な事で、ブランドアジは本当に凄いなと思いますが、揚る海域によって魚の味に違いがあるのも事実。美味い、不味いというよりは、あくまでもその海域の特徴と言う事でしょう。よってその地域、地域で、その海域の特徴にあった食べ方が発達して行ったのだと思います。写真のクロアジですが、ミソ、ネギ、しょうが等を入れて食べました(いわゆるナメロウです)、それをオリーブオイルで焼くと更に美味しい気がします(サンガ焼きというやつです)。魚の粗脂肪率が低いのでオリーブオイルで補うというより、どうも魚とオリーブオイルの相性は抜群。最近そんなことを感じており、片っ端からオリーブオイルと絡めて食べてみるのがマイブーム(死語でしょうか)になってます。ただ銚子のアジ、オリーブオイルを使わずとも最高に美味いです。


ゴボウセグロの丸干し

2006年02月14日 | 銚子のうまいもの

000_0674 昨日掲載のゴボウセグロ、こんなの(写真)になりました。丸干しです。銚子ではホウザシ(棒刺し?)と呼んでます。これは売り物ではなく自家&近所&野良猫?消費。天日干しは最高に美味いですが、これを干し始めると必ず野良猫が寄ってくる。ヤツらも美味いものを知っていて、追い払っても追い払っても寄ってきます(決して虐待などしておらず、丁重にお引取り願ってます)時々逃げずに向かってくる事があります。食べ物を前にした野良猫は野獣と一緒。怖いです。近所の犬に助っ人を頼んでも、結局追い払い切れずに何匹か食べられてしまうのですが、不思議な事にどの猫も頭だけは食べません。この写真の下には無残にも野良猫に食べられたセグロの頭の残骸だけが残ってました。節分にはヒイラギの葉の上にイワシの頭。魔除けだそうですが、猫も不思議な動物ですから、感覚的に魔を感じ取っているのかもしれません。さてこの丸干し。近所のお年寄りの大好物で、作るとすぐになくなります。銚子はかなり過疎化が進んでいて一人暮らしのお年寄りもかなり多い。以前は大家族で、この辺はどの家でも家庭の味付けで干物や佃煮を作って近所におすそ分け。が習慣でした。寂しいけれどこれも現実です。写真の丸干し、私のは単なる素人、即席丸干しですが、銚子のお土産モノ屋さんや魚屋さんで、プロが作ったモノを売ってます。同じ天日干しだけど、やはりプロが作ったものは一味違うような気がします。これは間違いなく美味いです。