銚子・角巳之・三代目

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良いお年を!

2006年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0966 ここ数日、銚子港は“天気晴朗ナレドモ波高シ”という状況であります。さて、本日大晦日。戌年も終り明日から猪さんの登場。猪突猛進で猪年を駆け抜けて行きたいと思います(突進し過ぎて転ばないように....)。読者の皆様、本年は弊ブログにお付き合い下さり、誠に有難うございました。どうぞ良いお年をお迎え下さい。


自然体

2006年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0970 今年の大きな出来事の中に、花筏倶楽部という活動があります。活動と言っても、仲間が集って語り合う食事会のようなものなのですが、集ってくる方々が多種多彩。話題も実に様々で大変勉強になってます。その中に大学農学部を卒業してすぐに就農し、それから8年、お一人で有機栽培農業を行っている方がおります。後継者が非常に少なくなっている農業において、ご両親ともにサラリーマン家庭で育った方が、農学部を出て就農。世間からは変わり者とか、本当にいろいろな事を言われたようですが、今年は畑を倍にしようと張り切っております。放し飼いの鶏から卵を集める話、ヘビ出没の話...、本当に面白い。来年はこの方の畑にて少々活動をさせて頂こうと思っております。お会いする前は、やはり変わっていて、何とか農法とか、農業の重要性を懇々と語るような、そんな堅苦しい方なのかな~。と思っておりましたが、お会いしてビックリ。本当に自然体なんです。何とか農法?分かりません。オーガニック?難しい事は分からないけれど自分が食べたいものを作りたい。何故農業?農学部だったし勢いかも...。こんな調子。ただ昨今の状況を鑑みるに、あまりに食べ物に対して無頓着になってしまった反動が来ている。とピシャリ。芯の強さは全身から漂っておりますが、それでいて自然体。こんな人が身近にいるんです。しかも6歳年下。こういう人に接し、もっと努力せねばと再認識している37歳の年の瀬であります。


ふぐ刺し

2006年12月29日 | 銚子のうまいもの

100_0937 銚子でフグというとショウサイフグ(カテゴリー:銚子の魚に掲載)ですが、ごく稀にトラフグも揚がる。これは銚子で揚がったものか否か定かではありませんが、トラフグの刺身、大変美味しゅうございました。さて、今年もあと2日。例年通り今年一年を振り返り、日々に感謝したいと思っております。私は明日(12/30)、明後日(大晦日)と印旛の直売所さんにおります。寒くなって旨みと甘みが凝縮されている印旛ネギと銚子前浜・小魚ツミレのコラボ。食を語るには“海と山の握手”が必要といつも教えられております。今年は食育はじめ食に関する話題を沢山掲載しました。印旛にて、この事を改めて考えて参ります。


風評被害!

2006年12月28日 | 銚子のうまいもの

100_0941 昨日がマンリョウ(万両)、縁起物と書きましたが、本日は紅白の刺身。これまた縁起物だと思います。ダルマ(バチマグロの幼魚)とイカで紅白。沢山の種類の魚に囲まれている銚子港で、ダルマやイカなんか掲載するなという声が聞こえてきそうですが、こういうシンプルな刺盛もいいな。と思っております。ダルマは延縄船団が朝水揚げしたもの。シンプルというと、少々誤解があるかも。一番の贅沢と言うべきかもしれません。水産物と言うだけでなく、日本の食糧事情の象徴となりつつあるマグロ。世界的な資源保護の動き、輸入依存、無理を重ねた流通、部位のアンバランス.....。本年は何度か掲載しましたが、マグロを通して世界や将来が見える。来年はそれが一層際立ってくるものと思います。それから昨今の状況でどうしても解せないもの、それは“風評被害”です。ノロウイルス報道が端的にそれを現しています。正しい知識、食べ物に対する関心が深ければ、ああノロウイルスね。これは自然界にあるものだし、体調が悪ければ生食しない、十分に加熱する。手洗い・うがいはこの問題への対処だけでなく、自らの健康管理....。で終わる話が、どんどん横道に逸れて行き、最終的には報道の有った食材を食べないようにしよう。になってしまいます。消費者としては一見、賢明な行動のように思いますが、これは木を見て森を見ない行為ではないだろうか?と思っております。皆さんはどう思いますか?


マンリョウ

2006年12月27日 | 

100_0935 写真はマンリョウ、生花のお師匠さんが庭に自生していたというものを形にしました。このマンリョウは“万両”に通じる事から縁起物とされております。良く似た形でセンリョウ(千両)がありますが、両者の違いは実の位置。マンリョウが写真のように葉の下に付くのに対して、千両は葉の上に実を付けます。木材メーカーさんのHPなどを見ると、これらマンリョウ、センリョウに“アリドオシ”という植物を加え、“千両・万両・有り通し”と掛け、商売繁盛などを願ったとありました。要するに縁起物。銚子の隣・茨城県神栖市はセンリョウの栽培が盛んです。来年は“千両・万両・有り通し”と行きたいものですね。


ホウボウ・チーズ焼き

2006年12月26日 | 料理に挑戦

100_0903 昨日のホウボウ。写真のようになりました。ホウボウは刺身はもちろん、煮ても、干物でも、何でも美味い。それこそ蒲鉾にしたら最高です(値段は別にしての話ですが..) ホウボウは小骨が多く、食べ難いという難点もありますが、それゆえ非常に濃厚なダシが出る。特に頭の部分は最も濃厚なダシが出るので、1尾購入したら頭は捨てずにダシを取って、スープ等にしたいものです。さて写真ですが、この食べ方はホウボウに限らず、すべての白身魚で応用が出来そうです。旬の根菜類を茹でて、グラタン皿に並べ、一度湯通しか、焼き目を付けた白身魚の身を投入。味は塩コショーあとはお好みで。チーズを乗せて5分ほど焼いたら完成です。これは私が作ったものではありませんが、作った方、冷蔵庫を開けて余っていたものだけを使ったと言ってました。簡単で、楽しく、無理をしないで無駄を省く。...で美味しい。これ最高です。


ホウボウと鳴き袋

2006年12月25日 | 料理に挑戦

100_0902 ホウボウを開いていたら、“鳴き袋”と言われるホウボウの浮き袋のことを思い出しました。海底を這っているホウボウはこの浮き袋を使って浮力を得ているようですが、これが水上に揚がった時、グー、グーという音がすることから、“鳴き袋”とも呼ばれております。漁師さんから鳴き袋の湯引きは美味い。と言われており、絶好のチャンスと思っておりましたが....、ここまで準備して食べ忘れました....。大失態です。身はチーズ焼きになりました(明日掲載します)ホウボウは銚子港では通年コンスタントに揚がる魚。鳴き袋は次の機会に。


年末らしさ....

2006年12月24日 | 銚子のカモメ

100_0932 本日12月24日。日曜日ですが銚子魚市場は動いております。年々師走の慌しさが無くなっていると言われていますが、市場周辺の直売所などに並ぶ品揃えが代わって行くのを見ると、ああ年末かと感じたりします。10数年前、築地でアルバイトしていた頃はクリスマスが過ぎると戦場のような賑わい。みんなで栄養ドリンクを飲みながら連日・徹夜のような状況でした。食肉担当になってから数年間は、新宿の量販店さんで品出しのお手伝いをさせて頂いていたことが有りますが、ここも同じような状態。バックヤードから商品を出し、売り場に到着する前に商品が無くなる....。どちらも肉体的には非常にしんどいのですが、終了後は何故か清々しさすら感じました。元旦営業が常態化し、コンビニ等、いつでもお店は開いていますし、正月だからと言っておせち料理を作るという風習も廃れ始めております。時代が代わったんだから....。という事なんですが....。写真は利根川河口で珍しい鳥を見つけましたので掲載しました。頭の赤いカモのような水鳥。これは何と言う名前なんでしょうか?慌しい年の瀬だったら、川面に浮かぶ珍しい鳥の姿が目に入ったかどうか....?さて、今年もあと1週間です。


犬岩

2006年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム

000_0154_1 明日はクリスマスイブですが.....。クリスマスが過ぎるとあっという間に大晦日。皆さんにとっての戌年は如何でしたでしょうか?いくら慌しくても1年間を振り返り、反省したり感謝したりする時間は必要だと思っております。たとえ時間は短くても。そんなこんなを思っていたところ、まずい事に今年の年末は本にハマッてしまった。以前掲載した“水滸伝”です。これには参りました。とにかくどんどん進む。時間を忘れる....。3巻まで進んだところですが(全19巻らしいです)、“梁山泊(りょうざんぱく)”に各地から好漢たちが集まり始めてしまった。みな各々の境遇で、それが何かは分からないけれど、心の奥底から湧き出る衝動を抑えきれず、続々と聖地・梁山泊に向かう....。そう言えば今年、私にとっての梁山泊とも言える居場所がまた一つ見付かりました。今年の年末は銚子の梁山泊にて、仲間と一緒に来し方、行く末を語り合う事にしております。写真は今年何度か掲載しました犬岩です。


ツミレ・ピザ

2006年12月22日 | 料理に挑戦

100_0554 最近のモットーは、食べ物を無駄にしない事。しかも無理をしないで、楽しく。自分ひとりの貧困な発想では工夫にも限度があるので、プロの方や料理好きの方々に聞きながら、出来たものを皆で食べて感想を言い合う。時々こんな事をしております。写真はツミレ・ピザ。食パンの上にピザソースを塗った後、薄く切ったツミレ他、あとはお好みで。通常のピザパンを作る要領で、サラミ、ベーコンの代わりにツミレ。これが...なかなか美味い。ツミレはトマトソースとも相性が良いようです。パンの代わりにハンペンを下地に使って見ましたが、これもなかなか。ハンペンは一度焦げ目が付くくらい焼いてから使った方が食感が良いです。無理せず、楽しく、無駄にしない。しかも簡単...。こんな裏技、秘伝レシピ等有りました是非教えて頂きたく思います。


おはようございます

2006年12月21日 | 銚子の風景

100_0929 そろそろ戌年も終りですが、戌年の終りに犬吠埼の水平線から昇る旭日が撮れるかも。と思い犬吠埼に向かいました。...が、ご覧のような状況。水平線からの旭日を見る事は出来ませんでした。ただ暗闇の中で次第に空と海との間に境界線が引かれて行く。遠くに見える漁船の漁火が暗闇の中ではハッキリ見えていたのに、次第に見え難くなり、代わって海と空との間に一筋のオレンジ色した光が見える...。とても幻想的な風景でした。だからどうした。と言われれば、これまたそれまでの事ですが....。自分も物好きだな。と思いながら時々、カメラ片手に早朝の海岸におりますが、散歩している人、黙々とゴミを拾っている人、むろん魚屋さんは開店準備....。見知らぬ人も顔見知りも、会ったらとりあえず挨拶。“おはようございます”という言葉が格別に気持ち良い。そんな瞬間でもあります。


イルミネーション

2006年12月20日 | 銚子の風景

100_0912 今週末はクリスマス。昨年は人工物で飾りつけたイルミネーションより、自然の天然イルミネーションですよね。という事で犬吠埼の夕陽を掲載しましたが、たまたま点灯式を見てしまったのと、駅周辺が久しぶりに明るくなったので掲載する事にしました。ただ今年も一言、多くが仏教徒の国でクリスマス。商業主義と言えばそれまでですが、キリストの生誕を祝ってお釈迦様の生誕を祝えない(あるいはその日を知らない)。これ如何なものなのでしょうか?


ラリー・バード

2006年12月19日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0910 松坂投手の入団で、ボストン・レッドソックスの話題が連日続いております。私は野球観戦も大好きですが、小学生からずっとバスケット部だったため、ボストンと聞くとNBA(プロバスケット)の名門、ボストン・セルティックスという名前を思い出します。セルティックとはケルト人(紀元前に欧州で独特の文化を作り上げた集団)のことを指すようです。英国のサッカークラブにも日本人選手が在籍しているセルティックというチームがありますが、この由来もケルト人だとか。アイルランド系の入植者が降り立った地がボストンで、ボストン・セルティックスの由来もそれらに倣うようです。両チームともケルト人の愛したグリーンがチームカラーになっております。さてそのボストン・セルティックス。1980年代に中心選手として活躍したラリー・バードという名選手がおりました。身体的に恵まれ、驚異的な跳躍力を持つ黒人選手全盛時代にあって、背丈こそ2m以上と大きいけれど、動きが緩慢で、足が遅く、ジャンプできない白人選手。TVに映る様は無口で暗い....。ただこの選手は後に“レジェンド(伝説)”と言われ、数々の栄光を手に入れます。僕は早く走れないし、高くも跳べない。でもバスケットボールは出来るし、誰よりも努力する。そして試合に勝つ。確かこんな名言を残しました。ゲーム終盤の正念場になるとスタジアムの全員がバードの姿を探す。彼はさも当然とばかりに最後のシュートを放つ...。入ればヒーローだけれど、外せば戦犯扱い...。全責任を背負うその肩には、自ら毎日、気の遠くなるような数のシュート練習を課していたそうです。


ノロウイルス

2006年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0907 各地でノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行が止まらない。という報道があります。症状は発熱、激しい嘔吐や下痢などなのだそうです。全国に保健所は570ケ所あり、保健所1ケ所に付き20名以上の感染者が確認されたときは“警報”が発令されるようですが、現時点で青森と沖縄を除く45都道府県297保健所でノロウイルスに対する警報が発令されております。原因は感染者の便や嘔吐物などから。直接・間接的にそれらに触れた方が、手洗い・正しい洗浄(中性洗剤では死滅しないので塩素系で)等を徹底しない事により、人から人への感染が増加しているとのこと。ノロウイルスはカキの生食などで感染する事が知られており、銚子は夏の磯ガキが名物ですから、本年夏はすべての食品製造・飲食店を対象にノロウイルス対策講習が開催されました。いたずらに不安を煽るのではなく。正しい対処法を。まず徹底的に“手洗い”“うがい”、加熱に弱いので最低でも85℃1分間以上の加熱、疲れが残っている、体調が悪いと感じたら生ものは食べない....。要するに基本の徹底、自己防衛しかないということであります。因みにウイルスは電子顕微鏡でしか見えないミクロの世界。それ自体では増える事が出来ず、人や動物の体に入り込んで増殖します。インフルエンザやハシカもウイルスです。これに対して細菌はウイルスより大きく、自らの力で増える事が出来、毒素などを出して人間に悪さをする。0―157などがこれに当たります。とにかく手洗い、手洗い、手洗い。だそうです。


逆水門

2006年12月17日 | 利根川シリーズ

100_0889 銚子から利根川を遡ると、最初に銚子大橋、次が利根かもめ大橋で3番目に遭遇するのが写真の逆水門です。銚子の隣・東庄町と対岸の茨城県神栖市を繋ぎます。この橋の中ほどから中州が広がり、そこから利根川の土手道が始まります。逆水門は海水の逆流を防ぎ、上流部の農業に対する塩害を防止するために設けられておりますが、最近は諸説あり、逆水門を開放しても塩害は起こらず、しかも水流の活性が水の生き物の活動を助け、それが下流域の漁獲量を押し上げたり、環境を守るとも言われ、各地で検証が行われております。逆水門の功罪に付いて私は専門的なことが分かりません。あくまで流域周辺の方々に聞いた事として掲載しました。昨年の今頃、来年は利根川を遡って水源地の群馬県・水上へ行ってみたいと申し上げました。残りのスケジュールを考えると、今年この目標は達成できそうにありません。利根川遡上、今年は千葉県の野田周辺まででした。来年2月には地元大学にてこの利根川流域ネットワークのシンポジウムが開催されるようですので、それに参加し基礎知識を得た上で、再び野田から先の利根川遡上をして参りたいと思います。地域問題は地域、地域という点ではなく、利根川など河川の流域として捉えると色々なものが見えて参ります。