写真はビンチョウマグロ...。銚子ではトンボ...と呼ばれております。ヒレが長く確かにトンボのようでもあります。
ビンチョウ、ビンナガ...、どちらが正式名称か分かりませんが、ここではビンチョウで通します。マグロ漁師さんや
マグロ仲買の方々(要するにその道のプロ)ビンチョウはビンチョウであって、マグロの名を後ろに付けるな...と。
プロ曰く、マグロと呼んで良いのは、クロマグロ(本マグロ)だけ。あとは、キハダもバチも、ビンチョウも
後ろにマグロと付けるな失礼だ...。とのことであります。海の王者に対する敬意なのでしょうが、だからと言って
他は美味しくないのか?と言えば、当然のことながら全くそんなことはありません...。
昨日掲載のように、本年のビンチョウマグロの水揚げは大豊漁。4月に伊豆諸島北部に大きな群れが形成され、
以降、大きな群れが断続的に見つかっているのだそうです。そして世の中、自粛、巣篭もり、備蓄などと言われて
ました。そこで缶詰が良く売れている(=需要がある)(=市場での価格が高く、安定している)...。
ビンチョウマグロはツナ缶の原料になるのです...。旺盛なツナ缶需要に支えられ、ビンチョウ相場も堅調。漁師さん方、
カツオが取れず、一抹の寂しさあるも、その不漁分を補うビンチョウマグロの豊漁...。いないものに未練残すより、
生き残っていくためにこのチャンスを逃さず...。昨日同様、これからを生きるヒント。漁師の生き方に学ぶ...であります。