銚子・角巳之・三代目

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丑の日

2007年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1353_3 昨日は土用の丑の日だったようです。うんちくは別にして、ウナギは私の大好物。利根川沿いにはウナギの名店が多いです。銚子から利根川を遡って、東庄~小見川~佐原~成田~印旛....、この街に行ったらここだな。という名店の一つや二つ、簡単に名前を挙げることが出来ます。それだけ多い。要するに古(いにしえ)よりの利根川の恵み(だったハズ).....。写真は日曜日に仲間と小見川の名店に行った時のもの。確かに美味しく至福の時を過ごしましたが、産地は何処ですか?と聞いたら、“宮崎です”とのことでありました。中国産じゃねえんだからいいじゃねえか。そんな声が聞こえてくる昨今ですが、利根川はウナギの宝庫だったはず。もはや天然云々と言っていられる時代ではないのでしょうが、やはり違和感があります。むろん宮崎がどうの。と言う事では決してありません。参協味蕾豚の項目で何度も掲載しておりますが、宮崎は至る所に清水があり、こういう清水で養殖されたウナギ、絶品であります。ここで言う違和感とは、名物として知られているが、実はすでにその周辺にウナギはおらず、看板だけが掲げられていると言う事。さしずめイワシが揚がらなくなった銚子港でイワシ料理が名物として名前だけ残る....。利根川流域の各地域で、環境を守ろうという運動が沢山起こっております。関係者の方々と良く話します。要するに、難しい話は抜きにして、利根川でウナギが獲れて、そのウナ重が食いてえんだよね~。と言う事であります。ウナギもイワシも自然の恵み。これだけは肝に銘じておかねばと再認識した丑の日でありました。


連載600回!

2007年07月30日 | ブログ

Img_1323 本日、連載600回を迎えました。皆さん有り難うございます。食糧、エネルギー、環境問題....が世界規模で顕在化している昨今、銚子生活そのものが解決の一助だったりして...。そんな事を考えている今日この頃であります。銚子は首都圏に比べ夏涼しく、冬暖かい。これは事実。体感温度は5度以上違うかもしれません。私、東京生活17年のうち、12年間を冷暖房無しで過ごしました。人間はあまりに快適な生活をすると思考力が停止する。と友人に忠告されたり、運動部の後遺症である膝、腰に悪いという理由なんですが、殆ど理解されず“東京生活で冷暖房無し”は単なる“変わり者”の烙印を押されておりましたが....。さすがに東京の真夏に冷房無しは堪えました。良く熱中症にならなかったと...。銚子の夏は冷房無しでも平気です。やっぱりお前はおかしい。という仲間もおりますが、朝夕の浜風は本当に涼しく快適です。冷暖房を使わないコストがどれだけで、電気をどれくらい節約しているのか分かりませんが、1億2000万人が何か一つ電化製品を使わないとかなりの量になると思います。節電等のイベントも各地で行われておりますが、打ち上げ花火やパフォーマンスに終わるところも多いようで...。要するに個人のライフスタイルの見直し。こういう事を小中学生に言うと、お前らさんざん快適な生活を謳歌してきやがって、今になってエコだ、環境だとは何事だ....。そう言われるかも。確かにその通り。でも理由の如何を問わず限りある資源はやがて無くなる...。現代を生きる大人が、どう生きたか?言葉ではなく行動で示さねば...。そんな事を考えながら600回(日)が過ぎました。


浅間様

2007年07月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1290 先週末の浅間様、本当に凄い人が出てました。銚子にはこんなに人がいたのか?と思うくらい。近隣市町村や、帰省の方々が多かったということなんですが、やはり賑やかなのはいいものです。浅間(せんげん)様がある愛宕神社は銚子電鉄・本銚子(もとちょうし)近く。私の通っていた小中学校の学区でもあり、とても親しみがあります。浅間様の時期は中学の殆どの競技で最終の県予選。顧問の先生から、浅間様は逃げないからお前ら中学のうちはクラブに専念し、浅間様には行くな?と言われた事があります。中学生にとって1年に一回の楽しみのようなものですから、行くなと言われても行こうとすると、頼むから行かないでくれ~。先生方、要するに最終の予選を前に、何か問題でも起こされたらかなわない...。と思われていたようです。元気の良い仲間が多かったですから....。中学のこの時期は浅間様に行く元気も無いくらい走らされていましたし、頭の中は試合のことで一杯だったような気がします。高校時代も試合と重なっていたような....。と言う事で浅間様の記憶は、小学校の頃まで。上京してからは一度も行く機会がなく、帰ってきてからは毎回行っております。と言っても、お参りとか、由来に思いを致す....という事ではなくて、屋台でツマミを買いまくって、仲間とひたすら飲む...。こういうバカな事は卒業。と思いながら、屋台の魔力に引き込まれ続けております。


柏崎・銚子構造線②

2007年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1326_1 柏崎・銚子構造線と呼ばれるものがあります。構造線とは列島規模での断層の事。中央構造線とか、糸魚川・静岡構造線というのが有名ですが、これらが有名なのは地上でその断層の跡を追う事が可能だからで、柏崎・銚子は群馬~埼玉の地底を貫いているため目に見えない。日本はこういう断層がかなり多いのだそうです。地震のメカニズム云々に付いて詳しい事は分かりませんが、“絶対”安全だ。という事が無いことだけは事実。さて、原発の問題。秋田のある町が廃棄物の最終処分場の候補に名乗りを上げたという記事を見ました。原発の問題はその安全性の是非もさることながら、必ず廃棄物が出て、それらは将来何十年、何百年と監視が必要となります。これも事実。食の問題について、自分の生きている範囲で答えが出ないと掲載しましたが、原発の問題もまさに同じ。食糧、エネルギーという人間生活に不可欠の問題は煎じ詰めると根っこは同じところにあるように思います。そこに地方問題が絡む。価値のモノサシ=お金だけ。と言う問題も....。糸魚川・静岡構造線と柏崎・銚子構造線に囲まれた部分には2000m、3000m級の山脈があります。この地底にフォッサマグナと呼ばれるものがあります。フォッサマグナとはラテン語で大きな溝を意味するそうです。目には見えないけれど、そこに“ある”ものがあります。電気に囲まれた快適な生活の先に原発は見えないし、それが“ある”地域の苦悩も見えません。でもそこに“ある”....。東京に原発を。今読み返しておりますが、強烈なメッセージだと思います。


柏崎・銚子構造線①

2007年07月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1326 このブログには新潟の読者の方々もいらっしゃいます。中越地震に際し、記事を書く事すら不遜か?と思いましたが....。まずは心よりお見舞い申し上げます。原発の影響で早くも柏崎沖の水産物が風評被害。の記事を見ました。何度か掲載しておりますが、この風評被害。何とかならないものなのでしょうか。中国食品の安全性の問題も相俟って、食に関する風評被害が多発しているようです。そもそも環境に左右される、農畜水産物。その環境を選択し、その環境を受け入れる事によってメリットを受ける方々は誰なのでしょうか?安全性を論じる際に、事故が起こる確率は1万年に1回。そんな表現を見たことがあります。1万年に1回と聞くと安全そうだと思われるようです。ただし安全の問題を確率論で論じると大変危険です。明日起きて1万年後まで起こらなくても1万年に1回。今日、明日と連発し、2万年起こらなくても1万年に1回です。その事故一回が人間の存続に重篤な影響を及ぼすものとしたら.....。現在日本の電力供給のうち約30%は原子力に依存しております。原発反対と言うなら、電気を使わない生活をするんだな....。こういう反論が聞こえて参ります。原発は非常に安全なんだそうです。ブログ横に広瀬隆さんの書籍を掲載しました。タイトルは東京に原発を。そんなに安全なら、最も電気を必要としている東京、お台場辺りに原発を作ればよいではないか?確か大学生くらいの時に読んで、深~く考えさせられました。今また読み返しております。柏崎と銚子は構造線という地質学的な繋がりがあります。続きは明日。


One Shining Moment(一瞬の輝き)

2007年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1263 One Shining Moment(一瞬の輝き)。確か、NCAA(全米体育協会)カレッジバスケットの選手達を称えるそんな歌の歌詞があったと思います。“一瞬の輝き”、先日見た中学バスケの決勝がまさにそれ。本当に久しぶりに感動するバスケットの試合を見ました。優勝したO中学はかつて関東制覇した事もある名門。対するT中学も鍛え上げられた好チームで、前回の試合ではO中学を倒したとの事。両チームとも最後まで決して試合を諦めない...。選手達は観客を感動させようと思って試合している訳ではなく、ただ勝つために全力を尽くしているだけ...。話は飛んで、私が高校3年の時、ラグビーの大学対抗戦・明治VS早稲田の試合。これ雪の早明戦として今でも語り草であります。“前へ”を掲げ、重戦車フォワードを中心に縦の突進を繰り返す明治と“接近・展開・連続”を掲げ横に展開する早稲田。両校ともに自らの持ち味を存分に発揮し、残り5分。相手の反則で何度もキックのチャンスのあった明治。しかも相手ゴール5m付近。蹴れば同点優勝であったのに悉くキックは選択せず、ただ“前へ”スクラムを押し続ける明治。必死にこらえる早稲田....。雪の中、スクラムを組んでいる選手達から物凄い“湯気”が上がっておりました。ラグビーのルールすら分からない私でしたが、試合終了後しばらくTVの前から動けなかったのを鮮明に覚えております。結果は明治の猛攻を凌いだ早稲田が勝ちましたが、互いの特徴を出し切った姿。まさに一瞬の輝きを見た瞬間でありました。渾身の力を込めた姿は美しい。誰かの言葉です。中学生であれ大学生であれ。


先週末

2007年07月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1295 先週末は行事が盛り沢山でありました。写真の浅間様の他、小学生男子の野球大会、女子のバスケット、中学生の殆どの競技で県大会予選。中学生の大会は負けたら終りの最終戦ですので、どれも白熱した好ゲームでありました。浅間様は小雨交じり生憎の天気でありましたが、銚子にはこんなに人が居たのか?と思うほどの人が出ておりました。浅間様の詳細は明日以降にします。先週末、もの凄いものを見てしまったからです....。香取地区の中学生男子バスケットの決勝戦。先輩と見に行って参りました。久しぶりに“しびれる”試合を見た気がします。中学生の試合、しかも地方都市にありながら、あれだけ感動する内容。終了後、しばらく動けませんでした。実力の拮抗した中学生同士が負けたら終りの状況の中で、全力を振り絞る。10点くらい差が開き、もはやこれまでか?と思っても決して諦めず、同点にして逆転し、更に差を付ける。相手も諦めずまた同点にする....。こんな繰り返し、最後は5点差で勝負が付きますが、この試合には勝者も敗者もおりません。昔のように夜の8時、9時まで猛練習できるような環境になく、しかも過疎の進んだ地方都市、生徒の数が激減しております。選択肢が限られた中、その限られた選択の中であれだけの試合。選手の精神力もさることながら、鍛え上げた先生方、地域の皆さん....、こういう試合には“オール地域”の団結力が垣間見えます。それにしても凄い試合でした。続きは明日。


南州さんの加工品

2007年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1273_2 写真は鹿児島・南州(なんしゅう)農場さんの加工品。自社牧場で生産された黒豚の加工品です。南州さんは鹿児島県の南端・佐多岬に牧場を構え、豚の生産から食肉加工~加工品製造まですべて一貫生産している日本でも数少ない牧場の一つです。食肉処理は世界最新鋭の衛生管理手法を日本で最初に取り入れた先駆的工場。ハム、ソーセージ類も非常に美味しいと評判です(ビールが進みました)黒豚は気性が荒く飼うのが難しい事や、“生産性(産む子豚の数が少ないなど)”が悪い等の理由で、鹿児島でも絶滅の危機に遭った時期があったのだそうです。ブログ右側の書籍紹介に“鹿児島黒豚物語”という本が掲載されております。その辺の経緯はこの本に詳しい記述がありますので、詳細はそちらを参照下さい。現在の黒豚ブランドには大きなドラマがあります。話は変わりますが、私は社会人生活をスタートさせた頃、所沢の寮に2年ほどおりました。隣の部屋にいたのが同期の鹿児島出身者。毎晩のように芋焼酎の一升瓶を持ってきては、まあ飲まんね(恐らく鹿児島弁でまあ飲めだと思います)私が知っている鹿児島県民達は恐ろしく酒が強い。明日は会社だからと早めに寝ようとすると、お前はきょみ~男だ(鹿児島弁で小さい男=根性無し。だと思います)と良く言われました...。そこまで言われたら引き下がれず、毎晩のように芋焼酎漬けにされてました。鹿児島=黒豚=芋焼酎=同級生=連夜の飲み会=二日酔い.....。鹿児島と聞くとこんな連鎖が頭を過ぎります...。むろん楽しい思い出。鹿児島と銚子も黒潮繋がりで接点が多いです。


大羽イワシの煮付け

2007年07月23日 | 銚子のうまいもの

Img_1274_2 銚子に集結していたまき網船団は北上し、現在三陸沖でイカ漁などを行っているようです。底引きは資源保護のため8月末まで禁漁。、少々閑散としている銚子港であります。が、水揚げ直後に急速冷凍されたイワシなど、銚子には美味しい魚が潤沢にストックされております。写真はそのイワシ(入梅時期に獲れた大羽イワシ)の煮付け。やっぱり生だ、冷凍じゃあね。と言う方もおりますが、これまた一食に如かずであります。揚がった直後に刺身で、翌日は塩焼きにして、余ったら冷凍していずれ煮付けに。最高です。イワシは大きさにより大羽、中羽などと呼ばれます。私にはその境が良く分からないのですが、大羽とは概ね20㎝前後、100g以上のモノを指すのではないか?と思われます。大きい方が脂の乗りが良く、入梅時期に揚がる大羽イワシの美味しさは筆舌に尽くしがたいです。本当に美味い。子供の頃はイワシの何処が美味いのか理解できませんでしたが、最近、イワシって本当に美味いな~。と思うようになりました。自分が歳を取っただけなのかもしれませんが....。写真の煮付けですが、残ったのは尻尾だけでありました。骨までボリボリ...これも醍醐味です。因みに卵が写っておりますが、これはイワシの卵では有りません。たまたまあったトビウオの卵(トビッコ)です。これもなかなかの珍味であります。


恐竜!

2007年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1237 犬吠埼のすぐ側にあるマリンパークで恐竜を見付けました。銚子で何故恐竜?と言う事、ちょっと分かりませんが、この眼下にあるのが白亜紀の堆積物(天然記念物)その辺も絡んでいるのかと思いつつ...由来は深く考えない事にして、マリンパークのイルカショーなどは、大変人気があるようです。銚子沖にはイルカが沢山いて、イルカウオッチングの観光船もシケでなければ連日運行されております。私も2度ほど乗船した事があります。幸運にも2度ともイルカと遭遇する事が出来ました。この感動は乗ってみないと分からない。海上を高速で飛来していく鳥(名前が分かりません)、突如ボコッツと頭を出すスナメリ(イルカの仲間)....。海上から眺める犬吠埼、屏風ヶ浦もまた格別です。さて、本日これから小学生のミニバスケット大会および、中学生の県大会地区予選のお手伝い&観戦に行って参ります。中学3年生はこれが最後の大会。県大会出場の地区代表決定戦です。白熱した好ゲームが展開される事と思います。


オニユリ

2007年07月21日 | 

Img_1244 写真右下および左側、オレンジ色に咲く花があります。梅雨の久しぶりの晴れ間、犬吠埼の遊歩道を歩いてみました。そこで見付けた花。犬吠埼の怒涛が押し寄せる断崖に咲く花。何という花なのだろうと思って写真を撮り、花のお師匠様に確認したら、これオニユリ(別名:テンガイユリ)というそうです。同じ系統でスカシユリ、コオニユリというのもあるようですが、花の形、葉の根っこに珠芽(ムカゴ)と呼ばれるものが付くかどうかで判別するらしいです。私には今のところこの区別が付きません....。形状から察するにこれはオニユリで間違いないかと思います。さて、このオニユリ。太平洋の突端、犬吠埼の怒涛の下で、けなげに咲いているその姿に逞しさを感じました。台風でも来れば、この付近は人が立っていられるどころか、立ち入る事すらできない場所。そんな過酷な環境の中、どこかから飛んできたであろう種が、断崖に根付き、立派に花を咲かせております。どんな環境下にあっても花を咲かせるものも有れば、恵まれた環境下にありながら、あまりの快適さゆえに根腐れを起こし朽ち果てるものもある。人間も.....、と、思いながらしばし、自然の逞しさに見入っておりました。綺麗な鉢植えや切花も良いですが、自然の姿には人智を越えた感動があります。


都濃(つの)ワイン

2007年07月20日 | 参協運動

Img_1257 宮崎県児湯(こゆ)郡都濃(つの)町の名産、都濃ワインのロゼです。欧州の著名なワイン評論家が、“世界で最も興奮するワイン100選”の一つに数えたと言う逸品。日本から選ばれたのはこの都濃ワインともう一つ(どこだったか忘れてしまいました...)の2ヶ所のみだそうです。都濃ワインの故郷は何度か掲載しております、参協味蕾豚の故郷と同じ場所。この地域、他にも、百年の〇独とか、ちょっと走るとマンゴーとか、ウナギとか名物が沢山あります。これらの産地の下流にマグロ延縄船の基地があって、それが銚子に....。これも何度か掲載しました。宮崎、鹿児島など私、九州の方々とはご縁が深く、いまだに交流が続いておりますが、色々な名物の誕生秘話を拝聴してから頂くとまた味わいが深くなります。ツマミは銚子の魚。これがまた合うんです。この都濃ワイン、キャンベルアーリー種というワインにはあまり使用されない種を使っているようです。そもそも宮崎で何故、ワイン?その前にブドウ?という事です。都農町付近は温暖な気候を利用して以前からブドウ栽培が盛んだったようですが、お盆を過ぎると価格が暴落するなど、様々な理由で付加価値商品の開発が求められていた...(都濃ワインHPより)、年間降雨量は山梨などブドウ産地の3倍以上、収穫期に台風、塩害...、沢山の制約条件の中、それらを克服して出来上がった都濃ワインは、単なる付加価値商品などというレベルを超えて、産地かくあるべし。のお手本だと思っております。地域を越え、世界に出て行った都濃ワイン。隠れた逸品であります。詳細は都濃ワインのHPを。


牛肉!③

2007年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1253 写真は昨日と全く同様のもの。同じ角度からフラッシュ有り(昨日掲載)、フラッシュ無し(本日)という違いです。全く同じものなのに、フラッシュの有無で“見え方”が違うと思いませんか? 食品の色は非常に重要です。一般的に赤とかピンクとか暖色系の色は美味しそうに見えるようです。肉にはブルーミングと呼ばれる現象が起きます。ブルーミング(=花が咲くから転じて発色する)これは肉に含まれるミオグロビンという色素が酸素と触れ合って起こる現象のことです。肉と肉の重なり合っていた場所が赤紫のような、ちょっと黒み掛かって見える事があります。腐敗か?と心配される方も多いのですが、信頼できる肉売り場で購入されたものは全く問題ありません。断面を広げて空気に触れると鮮明な赤色に変わります。発色前の肉=むしろ鮮度の良い商品を仕入れているお店と言う事も出来ます。腐敗の場合は一部分ではなくて全体が黒っぽくなります。さて、牛肉の話題を持ち出した党首討論のひとコマ。サシの入った美味しい牛肉ばかり食べている人が、赤味を作れば云々という資格が有るのか?という意見がありました。自らは贅沢三昧で庶民の生活を語るな。と。金払ってんだ、ルールは守っている。文句あるのか?という反論も聞こえて参りますが、TVのコメンテーターの一言。西郷さんは周囲があまりにも気の毒だと同情するくらいの清貧生活であった。リーダーとはそういうもので、周囲が何もそこまで...と、気の毒に思うほど身を律しないと....。再来週は参院選。牛肉に限らず国内の食糧生産が岐路に立たされている昨今であります。


牛肉!②

2007年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1252 写真手前が神戸牛。後ろが国産赤味肉(モモ肉)です。1時間後、手前のものは無くなって、後ろは殆ど残りました。日本の自給率は深刻な水準まで低下している。また神戸牛など銘柄和牛の肉を1㎏作るために穀物がその10倍以上掛かるなど、とかく議論の場に出てくる牛肉であります。が、この肉(神戸など)を前に、その誘惑に勝てる人は殆どいない(美味いですから....)シャブシャブ、すき焼きにした場合、銘柄和牛の美味さは格別です。脂の融点(溶ける温度)が低く、人間の味蕾(みらい:舌で味を感じる部分)を直撃する。一度この味を覚えてしまうと、忘れる事が出来なくなります。ただ....。 私の記憶では、和牛の子牛の価格が45万円前後、肥育のコスト(エサ代など)が35万円くらい。合計80万円が和牛(1頭)のコスト。肉はだいたい400㎏くらいとして、㌔当たり2000円。この2000円以上になるのが、A4(最高級はA5・殆どの銘柄牛がA4かA5になります)クラスと呼ばれるもので、発生率は(A4.5合算で)全体の20%くらいかと思います。じゃあ残りの80%は採算割れなのか?と言う事であります。和牛の議論は、①食糧自給、②生産の構造的問題、③美味しさ...、様々な角度から論じられますが、問題の所在はいつもの“価値のモノサシ”が一つしか無い事かと。確かに和牛は美味しい。生産の難しさは半端ではない。生産者の想いはもの凄い....。食べ物なので美味しい方が良いに決まっているのですが、価値のモノサシが一つだけ。の弊害が国内の牛肉生産を圧迫しているのかもしれません。


牛肉!①

2007年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1250 先日、TVで党首討論を見ておりましたら興味深い内容に話が及びました。(野党)日本の自給率を上げます。(与党)どうやって上げるんですか?穀物は?畜産物はどうするんですか?(野党)私はサシが入ったああいう牛を作れと言っているのではなく、赤味の肉を作るんなら現在日本で飼われているすべての牛を養うだけの牧草や牧草地はあるし、家畜飼料分を食用に転用すれば十分可能だと思っております....。さて、こんなやり取りを見た翌日、知人から神戸牛のすきやきセットが届きました。心中複雑の中、仲間と一緒に食べました(問題提起してやろうと思って)昨日党首討論で.....、赤味の....、肉が...云々....。という言葉はかき消されました。黙れ、こんなうまいもの前に理屈は不要だ....。じゃあお前はこの肉美味いと思わねえのか?いらねえならみんな食っちまうぞ....。それは困るので、私も争うように食べましたが、やはり心中複雑でありました。日本の和牛、とりわけ松坂、近江、神戸に代表される銘柄牛はもはや芸術の域と言ってもいい。鹿児島、宮崎、山形、米沢、前沢...、銘柄は全国にあります。これら和牛には、幸福を感じる物質が含まれているんだそうです。ただ美味しいだけでなく、幸せを感じるくらい美味しい。という事であります。和牛のすき焼きは心の豊かさを充足させる食べ物。王様だ...。もともと畜産担当だったので、そう信じておりましたし、食べてどうだと聞かれ。不味い訳がありません....。でも何故か心の底のモヤモヤが消えません。続きは明日。