銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

当事者として....②

2008年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3038 俗に遠くの親戚より近くの他人と申します。地域コミュニティー、まさにそれ。都会生活だと、すべてをお金に換算して生活できるかもしれない。隣近所と助け合うより、干渉されたくない。田舎の何が嫌だって、何かと世話焼いてくるところだよ...。東京なら干渉されずに医者行くにも自分でタクシー乗るよ....。そういえば良く聞いた言葉。ただし地方生活では地域との助け合い不可欠。ご自身は東京で生活していて、親御さんがお一人で生活している方がおりました。医者行くにも自分でタクシー呼べない、乗れない...。歩いていける範囲にスーパーが無くなったので、買い物にも行けない...。だったら宅配でも何でも呼べばいいだろ。いくら掛かるんだ?...でした。もはや語る言葉もございません。東京の大手証券会社で部長まで務め、早期退職で就農した方がおります。収入は激減。退職金まで食い込みの生活ながら、ようやく生活のペースが掴めて来たよ....。と。ご両親の介護をするためにに退職されたそうですが、その先までシッカリと生活設計がなされているようです。さすが部長まで務めた方。ものの捉え方が違う。結局のところ、当事者意識なんだよね。証券会社でもナレッジ(知)・マネジメントだ、フィージビリティー(採算可能性調査)だ、と横文字乱発して部下を叱咤してきたけれど、詰まるところは“当事者意識”の有無。これに尽きる...と。やったって、やらなくたって給料は変わらない。だったらやらない。やったフリする...。どうせ“上”が責任取るんだろ...。こういう当事者意識の欠如した方々、多いんだそうです。ご両親の問題に付いては“責任感”だ。と。責任とは、やるべき時に、やるべき場所にいて、やるべき事をすること。それが為に自分が不利益な状況になることを甘んじて受ける事....。どこかで聞いたような言葉....。部長が“一般論”なんか吐いてたら、部下は付いて来ないし、役員以上からしたら、そんな部長すぐにクビだよね....。あんた当事者だよ....。最近よくその意味が分かるような気がしております。大きく捉えて、環境問題も食糧問題も“当事者意識”から....かと。


当事者として...

2008年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3033 先日知人の農政ジャーナリストの方から連絡を頂きました。日本の食糧自給率は39%...。この数字、最近は小学生でも知ってるよ...と。で、“一般的に”言って農業後継者は激減している...はずなんだけど、各地を回ると20代、30代の後継者かなりいるよ...と。新規就農者も多いらしい。一般論で言うと激減だけど、“当事者として”農業後継者の道を選ぶ若者は多いかも。との事。都会生活に嫌気が差し、田舎に逃げ帰ったような方は無理なんですよ。だって農業は心身ともに強くなければ出来ない。サラリーマン時代に比べ、仕事量3倍、しかも絶え間ない肉体労働と、最近では環境負荷軽減とか、生物多様性とか、国内外の動きに敏感じゃないと厳しい。直販するならお客さん対応まで....。で、収入は半分くらいかな....。すべてをお金に換算したらそんな選択は出来ないけれど、労働の対価はお金だけじゃない。という事に気が付けば、収入半分でも生活設計は可能だ...という事のようです。実際そういう方、多数存じ上げております。早く退社すると上司や部下から一生懸命に仕事してないと思われるから、なかなか帰れない。平日は午前7時出社で、11時過ぎに退社。家族との会話なし。そんな生活で高給取ってもね...。脱サラして就農した知人のお話。続きは明日。本日は印旛のグリーブさんに出没しております。印旛でお会いしましょう。


先週末...。

2008年04月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3031 この一週間ほど掲載しておりました船の写真。全部同じように見えて、実は違っております。まき網船団は3艘セットで構成されております。網で魚をすくっていた写真は運搬船、大きな網を積んでいた写真が本船、そして本日が探索船。それぞれに役割があって、一つでも掛けると機能しない....。さて、先週末は環境に関する勉強会あり、恩師との再会あり....イベント盛りだくさん。明日以降、整理して報告させて頂きます。改めて思ったこと....。まき網船団のように何事も役割分担、目に見える問題...、実は見えないところで繋がっている....。見ようとしないと見えない。価値のモノサシは一つではない....で、合成の誤謬.....。明日以降に。


明日への伝言(続き)

2008年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3005 昨日、明日への伝言と題して掲載しましたら....反響が大きかったです。やはり現代に渇望される姿なのかと...。という事は現代はその反対の状況という認識の方が多いのか....。やはり。という感じです。最近やたらとエリート教育の必要性が叫ばれております。エリートというと従来はお勉強が出来るいい子ちゃん。でもそれは平和ボケ日本の、長い歴史で見れば数十年の中のモノサシで計った時のお話。世の東西、今昔を問わず、エリートとは、お勉強が出来るというよりも、国家に殉ずる気概を持った人。で、そのための努力を怠らない....。と定義付ける方が普通のようです。欧州などでは、地位あるものの責任として、王侯貴族が戦争の最前線立つのが慣例となっている...。真のエリートは責任回避しない。いわんや部下の責任なんかにしない....。そのエリート作りに欠かせないもの、野心とか、論理的思考とか色々有るらしいのですが、最も重要なのは幼少期に育まれる美的感受性なんだそうです。美的感受性....。海や、綺麗な夕焼け、自然の美しい風景を見て、ああ綺麗だな。と感動できる心なんだそうです。いくらお勉強が出来ても、自然の美しい姿を見て、別に~。と言っているようでは、その後の広がりが無く、弱者に対する労りの心が育まれないとか....。心理学の先生が言ってました。街の汚れは心の汚れ。これも確からしい。かつて世界一危険といわれたニューヨークの地下鉄....。安心して乗れるようになるまで、当時のニューヨーク市長は落書きを消し続けた....と。東京のある小学校では、これからの世の中、みんなの中の10人に2人しか幸せになれないんだよ。と教える...。何かの新聞記事で見たことがあります。強迫観念を植え付けて、綺麗な風景を綺麗とも思えないロボットのような人間を量産したいのでしょうか....。話が飛びました。明日への伝言。実に様々な事を投げ掛けられているようです。


明日への伝言

2008年04月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2995 私の周囲で、映画“明日への伝言”が話題になってます。太平洋戦争の戦犯となった旧日本軍司令官・魂の物語....。米軍のB29による無差別攻撃により、多くの一般市民が死んでいく....。ある時、B29の(米軍)搭乗員が不時着し、この司令官はその搭乗員を捕虜として捉え、尋問の後、処刑する....。後の軍事裁判において、このことが捕虜の処刑を禁じた国際条約に反するとして、この司令官は処刑される。が、その過程....。司令官は堂々と意見を述べる。捕虜の処刑が罪になるなら、一般市民を無差別攻撃した罪はないのか?....と。その堂々とした姿勢に心を動かされた裁判員は、少しでも量刑を軽くしてあげようと、部下の進言によるものだろ。とか、大本営の指示だろ...と誘導尋問を行うけれど、責任はすべて司令官の私ただ一人。と頑なに減刑を拒否する。たとえ部下の進言であったとしても、決断を下したのは司令官たる私ただ一人....。かつて銚子の隣、神栖(かみす)の神之池航空隊に所属されていた方から良くお話を聞きました(お亡くなりになりましたが...) 大学の先生にも学徒出陣の生き残りという方がおり、良くお話を聞きました(先生もお亡くなりになりました)....。こんな国にするために仲間は死んだんじゃないぞ....。俺は生き残ってしまった。申し訳なくて申し訳なくて、寝食を忘れて働いた....。だから戦後の隆盛があった....。死亡事故を起こし、仲間が死んでしまったのに戦えない組合...何なんだ...。給料上げろ。と権利の主張するだけか....。仲間が死んだんだぞ....。最後に聞いたお言葉でした。仲間が死んでも、下手に声上げると自分の身が危ない....。立場が逆だったらどうするんだ....。TVや映画は世相を反映、あるいは渇望する姿を投影すると言われております。明日への伝言、硫黄島からの手紙、そういえば篤姫も、来年は直江兼継...。時の権力者に、そこまで東北武士を愚弄するなら掛かって来いコノヤロウとやった人物です。何か共通項があるようです。戦争を知る世代が一人、また一人といなくなっております。世界の食糧危機が...。と言った時、ある中学生が、だったら口減らしをすりゃいいんだよ....。要するに戦争が起こって、人が死ねば食糧は足りるでしょ。...と。明日への伝言、是非見て頂きたいと思います。


バター品切れ....。

2008年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3029 TV報道などで盛んに、バターが品切れ...とやってます。チョッと前まで牛乳が余っていて、捨ててた...。捨てるなんてもったいない。言語道断、由々しき事態である....と言ったところで、牛乳は捨てられ続けた訳です。バターの品切れは牛乳が余った反動で生産調整に入り、その読み違えをした。という事らしいのですが....。以前、“牛乳に相談だ”と題して掲載したので、今回は詳述を避けますが、牛乳というのは“価値のモノサシ”が一つしかない弊害の象徴事例の一つかと。今まで乳脂肪分一辺倒なんですね。牛乳の評価....。その一つかしない評価基準に合わせようとしたら、実はあちらこちらで無理が出ていた。でも知らない、知らされていない....。気が付いたら酪農家がどんどん廃業していた。で、チョット生産調整に失敗したら、バターが売り場から消える...。時あたかも、食糧危機が喧伝され、中東やアジアなどの国々で食糧を巡って暴動が起きている様子が映し出されている昨今....。TVのコメンテーターが、バターすら自由に手に入らない国が先進国と呼べるのか?....と。全くその通り、自給率39%では“自立した国家”とは呼べないという事であります。経済価値優先で行くと、人は農村を捨てて都会へ働きに行く。都会に行けば、煩わしい人間関係やしきたりもない。どんどん出て行く....。気が付くと農村に若手はいなくなり、農業従事者の平均年齢はどんどん上がり、やがて農業に従事する人がいなくなる。その時が来たら行動すると言っていた方々、今こそ出番ですよ....。と申し上げると、あれ、そんな事言ったっけ....。まあそんな事はどうでもいいんですが(その時が来たら。と言って、その時に動いた方はいませんから....)、社会全体で見たら“合成の誤謬”負の連鎖が止まらなくなっている。都会へ出て行く。農業、畜産業、水産業を廃業する。経済価値だけで判断したら正しい選択だ...。個人の選択としては正しいとしても、社会全体として見たら様々な不都合が生じる。で、実際生じてきた訳です。バターすら自由に手に入らない訳ですから。さてどうしたらいいんでしょうか?


この数週間...

2008年04月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3019 この数週間、シケが続いております。漁港周辺は立っていられないほどの強風。用事は無くとも、とにかく朝は市場に行くのが日課になっております...。こんな時でもないと、浜の先輩方にゆっくりお話を聞く機会はありませんし...あとはブログのネタ探し...。船の出入りもないし、大波の写真でも撮って、自然の力は恐ろしいですね...とでも書こうかと思っていたら、船が出て行きました。写真では伝わり難いかと想いますが、岸壁は立っていられないほどの強風です。そこに小型船が一隻....。船は高知船籍のマグロ延縄船。別名:特攻隊。高知、宮崎から近海マグロ船が銚子に集結しております。大型船も出漁を控える中、この船団はいつも出て行く....。この船、シケに強い構造をしているようですが、大波、大風の中の出航....。彼らが獲ってくるのは近海のバチマグロやビンチョウマグロ。ビンチョウはツナ缶詰の原料などに使われております。手頃な価格で買えるツナ缶ですが、魚を獲りに行く人がいなくなれば買えない、食べられない訳です....。折りしも昨夜のTVで世界的な食糧危機について報道されておりました。エジプトなどでは食糧を巡って暴動が起きているとか。各国とも輸出に際しては課徴金を課すなどして、貴重な食糧の流出に努めている....と。世界最大の米輸出国、タイですら深刻な食糧危機....。資本の論理でうわべだけの開発を行った結果、自国の農村は破壊され、自分達が食べるものすら輸入に頼ることになる。で、輸入が止まれば.....。この辺は改めて掲載するとしても、食糧生産の現場をもっと良く見ていただきたい...。少なくとも、すべてカネで解決...。“買えばいいんだろ”。という傲慢さだけは無くなっていくかと思います....。同じ地球上で、買えなくなって暴動が起きている訳ですから.....。日本の自給率は39%ですよ。世界最低水準.....。


農畜水産物の味

2008年04月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3011 “幕が開くたびに場面が変わるドラマのように、農産品も日々変化します....”印旛・グリーブさんの入り口に掲げられている言葉....。米国の有名な生産者の方から贈られた言葉なのだとか。確かに、農産品の味は季節ごと、もっと言うと毎日違う....。水産物も畜産物もそう。日々変わるのに、評価のモノサシが一つしかない弊害。果物は糖度、魚や肉は脂の量や交雑(サシ)....。天然の水産物なんて獲って見なければわからない。同じ海域であっても水温やエサの捕食状況で身質は大幅に変わって参ります。でも均一にしろ。という声、相変わらず多い。自然相手だなんて一般論で逃げてるんじゃねえ。お客様が欲しているのは年間安定品質だ....。味も、価格も年間均一に....。脂の少ないマグロの赤味にサラダオイルまぶして、ネギ絡めて“ネギトロ”....。チョッと前にこんな話がありました。食品偽装、由々しき事態である。こんな風に業者の方は指弾されましたが、誤解を恐れずに言えば、食べる側にも少々問題があるかもしれません。評価のモノサシは自分自身で決めるもの。常温で固体が“脂”、液体が“油”、水温15℃くらいで固体の魚の脂が人間の体温(36℃前後)で溶ける感覚と、最初から液体の感覚は違う....。脂の溶ける温度・融点。畜産物も下は28℃くらいから上は40℃くらいまである。飼育環境やエサの違いで....。人間の体温で溶ける脂と、溶けない脂、舌触りが全然違う...。でも美味しさは脂だけでない...。みんなが美味いと言っているから美味いに違いない....。ちょっと前までサバはノルウェーに限るとおっしゃっていた方々が多いように思います。濃厚な脂が特徴で、確かに美味いなあ...と。ただ最近、ノルウェーはくどいのでやはり国産サバに限る....。色々な尺度があるものです。時代背景なんかもあるかと。農畜水産物の味が日ごとに変わるのは当たり前。最終的には食べ方の問題かと.....。むろん加工食品となれば味を均一にする努力をしなければなりませんが、素材の味は如何ともしがたい...。同じ素材でも季節ごと、生育環境ごとに味が違う、だから面白い...。人間も同じかと....。


モウカの“ホシ”

2008年04月20日 | 銚子のサメ

Img_3002 この写真を掲載するに、いささかのためらいがありましたが....。ただこれも現実。家畜も魚もこういう処理をする人がいてはじめて食べられる....。かわいそう、気持ち悪いではなくて、“ありがとう”....。いつも申し上げている事であります。これ銚子でネズミと呼ばれているサメ。一般的にはモウカザメでしょうか。何故ネズミなのか良く分かりません。浜の大先輩に聞いても、わがんねえな~。ネズミだがらネズミだっぺよ....。という事でした....。因みにネズミがいればネコもいる。ネコザメ。いずれ掲載しますが、どうみてもネズミの方が強そうです....。さてこのネズミ(以降モウカ)、まき網船の水揚げを見ていたら東北出身、知人の漁師さんがいて、ホシ食うか?...と。何ですか?と聞き返すうちにナイフが入り、心臓えぐり出してました。ホシとは心臓のことです。銚子でもカツオの心臓などをホシと呼んで食べる習慣があります。モウカのホシ。これ東北の太平洋沿岸では一般的な食べ物であり、高級珍味として珍重されているそうです。ネット販売もされているそうで...。弊社の蒲鉾製品の主原料はホシザメであります。全国各地でサメが郷土料理になったりしている。ホシザメはもともと江戸前蒲鉾の主原料....。サメなんか食べなくたって....という事でありますが、何故サメを食べるか?一言で言えば美味いから。さらに栄養が豊富だから。もっと言うと、これだけ漁獲量が減って、海外で買い負けしてるのに、近海のサメを食べないなんてもったいない。もったいない....。確かにサメは強烈な臭いを発することがあります。それは銚子港前浜にいる。という事で解決が付きました。非常に単純な事でした。水揚げ後、即座に処理する。この手間を惜しまなければ、サメは全く臭わない。しかも美味い。さらに栄養豊富。網に掛かってしまった近海魚を無駄にしなくて済む....。手間を惜しまない...言うは易しでありますが、一人、また一人とこのことを理解して下さる方々が増えてきた....。それが手間を惜しまない原動力になっております。モウカのホシ。食べてみましたが、臭うとか、気持ち悪いとか、そんなのとは全く別次元。本当に美味いです。モウカのホシは東北(太平洋沿岸・気仙沼あたり)の郷土料理の一つと聞きました。郷土料理は理にかなってます。美味くて栄養豊富。食べないのはみなさんの先入観だけかと....。


下方硬直性②

2008年04月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2999 選択肢が示されないまま、一つの決定に従わざるを得ない....。さて、これが良い社会と言えるのか...。日本の会社は圧倒的に中小企業が多い。効率悪いし国際競争に勝てないから、みんな潰れてしまえ。大手だけ残れば良いだろう。農業も水産業も畜産業も効率悪い。後継者もいないんならやめちまえ。海外から買えばいいだろ買えば...。(買えればいいですが...すでに買い負けですよ)大都市だけ残ればいいよ。地方なんていらない。過疎で街が維持できないだろ....。少々飛躍が過ぎたでしょうか?ただ、私個人としては、そう飛躍しているとも思えない....。中小や地方が知恵を出し、試行錯誤する過程で新しいものが生まれる。絶対に沈まない船に乗っていると勘違いしている方々から時代の変革は起こらない。これは歴史が証明しております。浮沈艦なんてありえないのに、俺は一等客室、あんたは三等ね....。滑稽な話です。沈んでしまえば一等も三等もないのに...。変革は辺境から起こる....。現在、他者を非難しない仏教が世界的に注目を浴びているのだそうです。単一価値観を押し付けるような考え方に人間の本性が拒否反応を示し始めている。全国どこに行っても同じような風景、同じようなお店....。確かに効率はいいかもしれません。ただしあらゆる面で“下方硬直性”の弊害が出てくる。値段が下がり難いだけでなく、弱者の立場を考えなかったり、子供の目線を忘れたり、地方の現実を無視したり.....。上とか下とかあまり使いたくない表現ですが、上から下は見えないけれど、下から上は良く見える....。下方に硬直した社会では何かと弊害が多くなる....。一時の怒りに任せて感情的な2日間でありました。まとまりの無い文章で誠に申し訳ありません。本日も印旛・グリーブさんに出没しております。銚子の海から利根川沿いを抜け、印旛沼に着く頃には気分も新たになっていることでしょう。それでは本日も印旛でお会いしましょう。


下方硬直性①

2008年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2998 経済学用語に、“価格の下方硬直性”と言う概念があります。下方への硬直性。下に硬い...。要するに価格が下がり難くなるという事であります。有る地域に、スーパーマーケットが10店舗あった。どのスーパーも生き残ろうと必死。お客様は価格に敏感。故にその地域内の価格競争はどんどん進み、時に破滅的競争とも言える異常な価格が出てくる(超激安、赤字での販売という事であります) この破滅競争の果て、体力の無くなったスーパーが一店舗、また一店舗と閉店する。中央から全国的なスーパーが進出などして価格競争に終止符が打たれる。気が付いたら、大型店1店舗しか残らなかった....。すると一転、価格は下がり難くなる。競争相手がいないので、価格を下げず、儲けようや....。と。欧州あたりでは、国内の小売シェアが上位10社で60%~70%というケースが多く、価格の下方硬直性が起き易い。日本はまだ歩いていける範囲の中小スーパーが多いので....。何故こんな事を書いたかと言えば、つい最近、選択肢が無い状況の中で、バカ高い料金を取られた....。スーパーじゃないです。お医者さん.....。専門医の少ない地方。しかも市立病院が廃業危機....。選択肢なんかありません。難しい事は分からないし、遠くのお医者さんに行く時間的余裕もない。私はまだ良い方かも。行こうと思えば行ける。ただ独居老人など、行きたくても行けない....。豊かな社会とは何かと言えば、個人自らの意思で選択できる社会。語弊があるかもしれませんが、王様の子は王様、。奴隷の子は奴隷。という時代じゃなくて、どんな境遇に生まれようと、その人個人の努力によって如何様な人生も選択できる。これ豊かな社会の条件かと。選択肢が示されない。でも不具合が有る(痛いとか、困っているとか)....。選択肢が無い訳ですから、言いなりになるしかないのか?...と。続きは明日。写真はサバの水揚げ。一昨日は久しぶりの大漁。港は賑わっておりました。


トランスフォーメーション②

2008年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2994 最も賢い者、強いものが生き残るのではない。生き残るのは“変化”出来る者だ....。有名なダーウィンの進化論。世の中、変わらなきゃ、変わらなきゃ...という言葉が良く聞こえて参りますが、そう簡単に変わる事が出来たら、誰も苦労しない訳です....。何かおかしいぞ...。と感じて行動を起こす人、世に言う変わり者...。でもいつしか変わり者が増えて、変われなかった方々が焦りだす...。こんなはずじゃなかった....。昔は良かった....。時代の変革期はいつもそうであります。窮すれば変じ、変じれば通ず。現状に不満や問題を抱えていない人は変わろうと思わない。当たり前です。居心地がいいですから。でも長い人生、問題がないなんてあり得ない....。結局、変化を受け入れ、対応していかないと不具合を生じる....。さて昨日の続き。チェンジとは、生命体の存在が無い場合に使う変化なんだそうです。仕事の“やり方”を変えるとか....。それに対して、トランスフォーメーション。もともと生物学用語らしいですから、これは生命体の存在がある場合に使われる変化。生き方を変える、考え方を変える....。余談ながら学生時代、経済の先生の口癖を思い出しました....。思考のコペルニクス的転換を....。何だそれ、という事ですが、それまで地球の周りを天体が回っていると考えられていたところに、彼が地球が回っているのだ。と主張し、事実それが正しかったことに由来して。既成概念に囚われてちゃダメだぞ。という事で....。過去を全否定してしまえ....。人間は良い思い出を美化し、それにすがる傾向がある....。創業50年、100年の名門と言われている企業が不祥事を犯したり、廃業に追い込まれる....。変わらなきゃ。と言っても小手先のチェンジ...。しかも本気で変わろうと思っていない。こういう企業、過去に何らかの成功体験があって、それを忘れる。と言っても忘れられないのだそうです。過去の良い時代を否定されると、現在の自らまで否定されたと感じる....。この感覚を捨て去ら無い限り、新しいものは受け入れられない。そんな時代の変革期のようです。トランスフォーメーション.....。重い言葉です。


トランスフォーメーション①

2008年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2997 昨日、久しぶりに晴れました。1週間のシケ続き....。漁港は閑散としておりましたが、一転、戦場のような慌しさになって参りました....。魚がいつもあると、シケのことを忘れる。自然相手である事、危険な海で操業している方々の事を忘れる....。シケになって、魚が獲れなくなって、廃業が続いて、後継者がいなくなって、昔を懐かしんだところで、後の祭り.....。さて、トランスフォーメーションという言葉があります。シケの合間を縫って来銚された経営コンサルタントの方から聞いたお話....。トランスフォームとは変形とか、変質とか、変態とか...、単なる変化ではなくて、根底から変える事を指すのだそうです。生物学用語であり、経営学用語であり、宗教、ITの世界でも頻繁に使われているそうです。チェンジという言葉がありますが、チェンジを変化と訳す時、それは小手先だけの変化を示し、本質的な変化を指す場合はトランスフォームという言葉を使うんだよ。との事....。別に言葉はどうだって....という事ではありますが、本ブログにおいても、言葉の定義は大切ですよね~。と生意気な事を申しておりますので....。横文字を乱発する方がおります。一方的に横文字使って、それどういう意味ですか?と聞くと、なんだそんな事も分からないのか?と勝ち誇ったようなお顔をなさる....。私のような素人にも分かり易い平易な言葉でお願いしますと申し上げているのですが....。余談ながら、コミットメントという言葉があります。日本語で要するにどういう事ですか?と聞くと回答が無い場合が多い...。ある先輩から、それはね、ある事を決めてみんなの前で宣言する。そして何が何でもやり抜きますよ。という事なんですよ。と、で、出来なかったら?と聞くと、責任を取るんだよ...。責任とは辞任とか降格じゃなくて、その場に留まって、自らが当事者として罵声に耐えたり、報われない努力をすることだよ....。なるほど分かり易い....。ポイントは“当事者”という事であります。トランスフォーメーション....。実は最近良く耳にしており気になっておりました。続きは明日。