銚子・角巳之・三代目

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牛肉!②

2007年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1252 写真手前が神戸牛。後ろが国産赤味肉(モモ肉)です。1時間後、手前のものは無くなって、後ろは殆ど残りました。日本の自給率は深刻な水準まで低下している。また神戸牛など銘柄和牛の肉を1㎏作るために穀物がその10倍以上掛かるなど、とかく議論の場に出てくる牛肉であります。が、この肉(神戸など)を前に、その誘惑に勝てる人は殆どいない(美味いですから....)シャブシャブ、すき焼きにした場合、銘柄和牛の美味さは格別です。脂の融点(溶ける温度)が低く、人間の味蕾(みらい:舌で味を感じる部分)を直撃する。一度この味を覚えてしまうと、忘れる事が出来なくなります。ただ....。 私の記憶では、和牛の子牛の価格が45万円前後、肥育のコスト(エサ代など)が35万円くらい。合計80万円が和牛(1頭)のコスト。肉はだいたい400㎏くらいとして、㌔当たり2000円。この2000円以上になるのが、A4(最高級はA5・殆どの銘柄牛がA4かA5になります)クラスと呼ばれるもので、発生率は(A4.5合算で)全体の20%くらいかと思います。じゃあ残りの80%は採算割れなのか?と言う事であります。和牛の議論は、①食糧自給、②生産の構造的問題、③美味しさ...、様々な角度から論じられますが、問題の所在はいつもの“価値のモノサシ”が一つしか無い事かと。確かに和牛は美味しい。生産の難しさは半端ではない。生産者の想いはもの凄い....。食べ物なので美味しい方が良いに決まっているのですが、価値のモノサシが一つだけ。の弊害が国内の牛肉生産を圧迫しているのかもしれません。


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