銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

印旛にて~最終

2007年05月11日 | イベントに参加

Img_0920 有名な農民作家さんの本に、昔は農家の長男に“学”はいらねえんだ。と言われたもんだ。というくだりがありました。農家の長男は“家(=農業)”を継ぐべきで、いろいろ理屈を覚えてしまうと、農業が馬鹿らしく見えてしまうから....。昭和20~40年代の話だそうです。実際、お金だけで考えたら農業などせずに、もっと効率の良い綺麗な仕事は沢山あったと思います。バブル期には、トヨタ自動車の売上高と(日本全国の)農業の生産高は同じくらい。トヨタの従業員は何万人だ?。農業の補助金はいくらだ?そんな比較論を本気で?展開していた偉い方もおりました。農業は“地べた”の産業。効率ばかり追い求め離農が進むと、土地は荒れ、地域のコミュニティーも崩壊する...。だから理屈を言わず、長男だろ、我慢しろ。こういう形で現在の農地が維持されてきたところも多いと思います。各地に沢山出来ている直売所。リーダーの方々にお話を聞くと、最初から農業に対する熱き想いを持っていた訳じゃねえんだな~。でもね...。と続く。それから後は地域や農業に対する熱い話...。欧米始め諸外国で職業は?と聞かれ、農業です。と答えると国民から大きな尊敬を受ける。農業(畜産・水産も)は、“生命維持産業”であると子供の頃から教えられ、感謝の心を持っている。直売所にかくも大勢の方々が集う昨今。これは一時の流行でしょうか?それとも...。農業は頭も体もタフじゃないと絶対に務まらない。人間が生きていくために不可欠な食糧を生産し、土地を守り、地域文化・伝統を継承する...。この方々に対する感謝が欠如すると...。歴史が証明しています。