銚子・角巳之・三代目

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天地人①

2007年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0900 天地人(天の時・地の利・人の和)という言葉があります。来年のNHK大河ドラマのタイトルはこの“天地人”・直江兼継(なおえかねつぐ)の生涯に決定したと新聞報道にありました。大河ドラマは時代を反映すると言われております。では今何故、直江兼継なんでしょう。直江兼継は信長~家康の時代に、米沢の家老として、藩主・上杉景勝に仕えその重責を全うする。が、時あたかも大乱世・下克上の時代。そんな中にあって“義”に生きた反骨の武将。自らの兜の印は“愛”の一文字。殺すか殺されるかの時代にあって、義を貫き、愛を持って人に接するこの姿。秀吉が惚れ、伊達正宗は嫉妬し、戦国一の暴れ者・加賀の前田慶次郎が子分にしてくれと馳せ参じる。そして家康が最も恐れた男。時の最高権力者であった家康に、“直江状(なおえじょう)”と呼ばれる弾劾文を送り付ける。この文章、大変有名です。内容は、難くせ付けて地方の有力大名を屈服させようとする家康に対して、掛かって来いコノヤロー、いつでも相手になってやる....。というものなんです。上杉100万石と言っても、当時の家康に比べたら“点”に過ぎず、しかも兼継は藩主ではなく、一介の家老。凄い方ですが、その直江兼継をして唯一、絶対と言わしめた上杉景勝という存在。時代を映す大河ドラマに選ばれた事、現代人が忘れかけた、あるいは渇望している姿がそこにあるんでしょう。続きは明日。