銚子・角巳之・三代目

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和田不動尊②

2024年09月04日 | 日記・エッセイ・コラム

一帯は小高い丘...と言う感覚でしょうか、階段を上がるとすぐに本堂が見えます。息切れする
ような長い階段ではありません...。ご本尊は不動様(不動明王)ですが、階段上がってすぐの
ところに“波切不動”さんの表示がありました。これまさに漁業者からの信仰篤い所以かと...。

モノの本を読むと波切不動とは、弘法大師が載った遣唐使船が嵐に遭遇し往生していた時、
大師が唐で作った不動明王に祈ったところ波が切れて鎮まった...。この不動明王は波切不動
と呼ばれ、今でも高野山に安置されているとの事...。時化を乗り切るに...祈り。

現在よりも船体も操船技術も劣っていたであろう(その当時)、大きな時化が襲ってきた時
人智を越えた存在に祈ることの他、人間に出来ることはない...。恐らく今も祈る他ないはず
なのに、克服した。乗り越えた。技術が勝る...。知らず知らず傲慢になっていくようです。

漁業者の方々、豪快で一本気。気持ちの良い方が多いですが、案外繊細で(臆病とも)、
信仰心が篤い...。これは知人の漁師さんに言わせれば“心の中に不動様がいるからよ”...。
臆病と認識していることが強さです。和田の不動様もそう言っておられるようでした...。

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