銚子・角巳之・三代目

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“黄金”週間から④

2007年05月05日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0816 100円の球根が1万円になるのに、地道な仕事なんか馬鹿らしくて...。私、オランダという国が個人的に好きで(行った事も無いのに...)、自らの学生時代がバブル期と重なり、バブルへの警鐘の意味で当時盛んに出版されたオランダ史をむさぼるように読んだ記憶があります。こう書いていいるのは、自らの記憶とか書籍の逸話などを整理しているだけで、個人的にオランダという国に大きな尊敬の念を持っております。念のため...。さて、バブルに踊るとどうなるのか?と言う事は卑近な例、自らの足元に沢山あるのですが、人間はどうも遠くのものは見ようとするけど、近くのものを見ないし、そこから学ぼうとしない傾向があります。アムステルダムは世界の金融センターとして、全世界の富が集中する。余った資金は投資に向けられ、ますます富が集中する仕組みが出来上がる。当然、周辺諸国は嫉妬する。スペインからの独立に大きく援助の手を差し伸べたイギリスは、オランダの繁栄を見ながら、自らもそうなりたいと努力する。が、努力しても、努力しても追いつかない。イギリスに芽生えたオランダに対するライバル心は、やがて嫉妬に変わり、嫉妬はやがて憎悪へと変わる。憎悪はやがて、難くせ付けて戦争という手段に及び、数度の戦争を経て、弱体化したオランダは漁夫の利を狙ったフランスに占領される....。世の中に金融“大国”、経済“大国”という言葉が喧伝されておりますが、こういう~大国というのは歴史上僅かな期間しか存在せず、そこから何を学んだか?のみがその後の分岐点になるようです。続きは明日。