銚子・角巳之・三代目

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サバの舌

2006年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0132 連日サバが揚ってます。勉強のため諸先輩方にいろいろご指導頂いております。サバはフィレ加工か何かで首都圏のスーパー等に並ぶ事が多く、原型で見かけることも少なくなっているようです。サバと言っても真サバ、ゴマサバという種類の他、小刀のような小さなものから、800g近い丸太のようなものなど、実に様々です。農産物同様、すべてサイズが揃う訳がありません。水産試験場でこれらサバ等の大きさと粗脂肪含有率の相関関係をデータで開示しておりますが、大きいから脂が乗っているとも言えないようです。小さくても重いものもあるし、大きくても軽いものもある。脂の乗り具合一辺倒より、出会った魚の状態によって調理法を変える。最近はそういう状態に応じて調理法をアドバイスしてくれたり、捌いてくれる魚屋さんやスーパーマーケットも増えました。実に喜ばしい事です。さて、前置きが長くなりました。サバの口を開けたら写真のようになってました。だから何だと言われればそれまでの事。ただ下あごのところに“舌”のような突起物がありました。また写真では確認しにくいですが、“歯”がビッシリと生えています。特に理由はありませんが、好奇心をそそられる姿に接しましたので掲載しました。大型のサバを捌くと、腹の中からカタクチイワシが出てくる事があります。この口で丸呑みしているようです。切り身からは想像し難いですが、このサバは海を泳いでいて、この口でエサを食べていたんだろうな....。と、サバの口から命の循環の一端を見たような気がしました。