銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

カツオのホシ

2006年06月04日 | 銚子のうまいもの

100_0015 写真はカツオの心臓。銚子では“ホシ”と言われています。チチコとか各地それぞれ呼び名があるようです。心臓というので腹側に付いていると思っておりましたが、捌いてみるとアゴの近くに付いていました。百聞は一見にしかずです。この心臓、揚がったばかりのものは刺身で食べられていますが、煮たり、焼いたりするのが一般的です(ホシは他のアラと一緒に煮て食べてます)カツオの胃と腸を塩辛のように熟成させたのが酒盗(しゅとう)、読んで字のごとく、お酒が進んでしまうので酒を盗んで飲んでしまうくらい美味しいというらしいのですが納得です。TVで、“春野菜と酒盗のペペロンチーノ”というメニューを見ましたが、間違いなく美味いだろうと思います。料理の際に塩分を減らす工夫で、塩辛や昆布茶などを使う手法がありますが、この知恵は見事だと思います。味加減も良いですし、旨み成分も増すような気がします。また以前、博多でカツオの腹皮(はらかわ・カツオのハラス)焼きというものを食べたことが有ります。ちょっと塩辛かったですが、ビールが進む、進む。こう考えるとカツオはやはり捨てるところがありません。厳冬期を除き、ほぼ一年中見かける魚ですが、旬を大切にする事と、一尾丸ごと食べ尽くす。この二つを肝に銘じております。