日本全国+アジアの61エディターを紹介する本書が本日発売。
いわば「編集者名鑑」のような本は初かもしれない。
ここに岩手県から3チームが紹介されている。
ローカルメディアとしては老舗で
人気の「てくり」を発行している「まちの編集室」(盛岡)、
遠野物語を主なモチーフとして
遠野のプロモーションを手がけている「to know」(遠野)、
そして私の「オフィス風屋」(花巻)の3チーム。
もちろん近隣県のチームも紹介されているので
県を越えた連携するための連絡もできるし
紹介されている各チームが、単なるメディア制作に止まらない
さまざまなプロモーション、グッズ開発、場づくりなど行なっていて
それはこちらにとってもとても参考になる。
デザインや写真などについてはこれまでも名鑑があったが
エディターの守備範囲は広いから、内容も面白い。
「編集」とは単に本、雑誌や電波、webだけじゃない。
まちづくりは「まちの編集」だし、人事や組織は「ひとの編集」、
金融、財務だって「おかねの編集」だ。
編集の仕事は料理に例えることができる。
素材の魅力をより活かし、ニーズに応える料理を作る。
それが編集。
実は「作る」だけじゃなく、いかに売るかも編集の範疇だ。
そんな仕事にやりがいを感じているし、面白いのだが、
世間ではまだまだ存在意義を理解してもらっていないことが残念。
だからこそ本書発刊の意義は大きい。
「新世代エディターズファイル
〜越境する編集ーデジタルからコミュニティ、行政まで」
影山裕樹、桜井祐、石川琢也、瀬下翔太、須鼻美緒:編
(株式会社BNN:刊)