風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

居場所

2021-03-02 | 神楽・芸能

先週土曜日
フォトジャーナリスト&アーティストの
エバレット・ケネディ・ブラウンさんが来花。
我々の上根子神楽をご覧いただいた。
演目は、疫病退散の願いもこもる八幡舞と権現舞。
喜んでいただいた・・・と思う。

終わった後、エバレットさんといろいろ話をした。
「どうしてこちらでは若い人たちが神楽を伝承しているのか」
「彼らは神楽を舞いながらなにを感じているのか」
私からの「ここに彼らの居場所があるからだと思います」の答えに
「『居場所』って何なのでしょうね」と。
さすがは文化人類学も学んできた国際的ジャーナリスト。
質問が鋭い。
その時は自分でも納得のいく言葉が見つからなかったが
あとからなんとなくそれっぽい答えが浮かんできた。
「日常」だ。

長いこと政治家をしていた私の伯父の主張は
「大衆の中にこそ道理がある」だったが
それをもじって、思いついた言葉が
「日常の中にこそ文化があり、神が宿る」だ。
仕事をし、生活し、家族と生きる延長線上に神楽がある。
それこそが文化・・・ということを気づかせてくれた
エバレットさんに心から感謝。
インタビュアーとしてツッコミ方もかなり勉強になったし。

今後も仕事絡みの別な形で関われそうな気がしている。
この出会いは貴重なものだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする