風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

大学スポーツ

2007-11-12 | 風屋日記

昨日はアメフトの迫力ある試合を堪能。
そして帰りには東京駅の書店で
ベースボールマガジン社の「大学野球」を購入。
新幹線の中で読んで帰った。
それら両方から感じたこと・・・大学スポーツはすげえ。

これまで小学校~高校野球をたくさん見てきた。
練習による実力UPや試合に臨むモチベーションの上げ方。
そして実力を最大限発揮すべく精一杯のプレー。
でもね。
大学スポーツはそれらのものを超えている。
特に最後のシーズンに賭ける4年生達がすごいよ。

長男のチームでいえば
昨年のシーズン大詰めでの4年生達の意地。
今年の4年生達の悲愴感すら感じるプレー。
3年生以下とは明らかに意識の上で突き抜けている。
それは実力やパワーでもないんだな。
「ひとつの壁を突き抜けている」としか言い様がない。
1プレー1プレーに全身全霊を賭けていて
見ていると胸が痛くなるほど。

東京六大学野球でいえば
早稲田の斉藤佑樹を打つためにプライドをかなぐり捨てて
この夏擦り切れるほどビデオを繰り返して見たり、
徹底的に彼を想定して打ち込みを行ったという
明治の行田や立教の東などの各チーム主力の4年生達。
結果を出せずにミーティングで涙を流したという
早稲田の主将で4番の田中幸長の悔しさ、
甲子園ヒーローや実力派下級生から
レギュラーの座を奪い返したサードの小野塚の意地。
そして優勝のかかった最後の早慶戦で3連投した慶応加藤。

他のリーグや競技でもそうなんだろうけど、
学生生活最後となるシーズンに臨む4年生達のプレーは
高校最後の夏に臨む球児たちすら足元にも及ばないほどの
鬼気迫る気迫を感じる。
4年間かけてそういうものを身につけるんだねぇ。
そして4年目がその集大成。
もう力がどうの、技術がどうのという世界じゃない。
本人の限度を超えた凄みを全面に押し出している。

初めて知った世界。
大学スポーツは本当にすげぇよ。
長男はまだ2年だけど、
これから更に2年かけてあの気迫を身につけるべく
今は自分と戦っているんだろうな。

同時に、高校野球の世界であれだけの力
(持っている実力を超えた何倍もの力)
を選手たちから引っぱり出すことができれば
その時は結果もひとつ抜けだせるのではないのか、
この夏の次男達に欠けていたものはそれだったんじゃないかと
ふと思ったりもした。
次男の将来の夢は高校野球の指導者。
今は受験に汲々としているけれど(^^;
彼にも大学入学後そういうことを直に体験させたいと思う。
コメント (2)
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