風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

BEGINコンサート初体験

2007-11-07 | 風屋日記
オープニングから「防波堤で見た景色」。
「初っ端からかよっ!!」これで一発でハマってしまった。
この曲は私が大好きな曲であり、大地座として最初に練習し、
最後まで大地座の代表曲のように演奏していた曲だったからだ。
そこから前半はじっくりと聴かせる曲が続く。
計算されていない、朴訥であけっぴろげなMCを挟み、
まるでそこらのうまいあんちゃん達のライブを見ているよう。
特にギターの島袋さんの
「今日のお昼、かっぱ飯店に入ろうと思ったけど・・・」
あたりから客席は大爆笑に包まれる。
「手拍子もしたけりゃすればいいし、好きなように聴いてネー。
 小さいお子さんが泣いてもそのままほっといてていいし。
 途中で慌てて外に連れ出された方が気になるからネー」
とウチナーグチ訛りでとてもハート・ウォーム。
「今日誕生日なんですぅ!!」というお客さんのために
いきなりプログラムにはなかった「Birthday song」を
「え!?次の歌詞なんだっけ?」
と笑いを取りながら演奏してくれたりもしてくれた。

後半は比嘉さんと島袋さんが立ち上がり、
比嘉さんの三線と島袋さんの「イーヤーサッサ」のかけ声で
会場中がカチャーシーの踊りに包まれた。
クライマックスは「オジー自慢のオリオンビール」。
みんなで踊り、乾杯の腕を突き上げ、かりゆしを感じ、
そして「イーヤーサッサ」のかけ声とあちこちから指笛。
曲の合間には客席からの「竹富島行きましたよー!!」の声に
「あ、ホントー?じゃ『竹富島へ行きましょう』いこうか」と
掛け合いもあって楽しく明るく、そして熱くコンサートは進んだ。
コンサートが始まって第一声が
比嘉さんの「寒いっ!!」だったことがウソみたいに暑い。
「半袖のアロハ着てきたことをちょっと後悔してるサー」
もう後悔してないでしょ?

全員立ち上がった状態のままでエンディング。
もちろんアンコールの手拍子が途切れない。
それどころか手拍子に合わせ「イーヤーサッサ」が自然発生(笑)
再登場してきた3人も「こんなん初めてだー」と大ウケ。
アンコールは「がんばれ節」でまた盛り上げるだけ盛り上げ、
「今日はありがとう。よかったらまた呼んで下さいねー」と
しんみり「涙そうそう」で終わり。

ロビーで会った知人は目を真っ赤にして
「もう最後の曲で泣けて泣けて」と言っていた。
珍しく母ちゃんも帰りがけ、人波かき分けてDVDを買い込んでたし、
とってもいいコンサートだったなー。

そう、私はバンドでこんなライブしたかったんだよ。
お客さんも黙って聴くだけじゃなくてみんなで楽しめるライブ。
そして少ししんみりもするライブ。
「うんうん、そうそう」と思いながら胸がいっぱいになったよ。
コメント (6)
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