風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ジコチューな人々

2007-11-28 | 風屋日記
例えばアメリカ。
「テロとの戦いを行う世界の警察」を自認し、
世界各国で何かあればしゃしゃり出てくる。
イラクの時は国連の意向すら無視して出兵したりもする。
ミャンマーでの騒動にはいち早く国務長官が牽制コメントを発し、
中国やロシアにはその行動にいちいちチェックを入れる。

でもね、パキスタンだってミャンマーと同じ構図。
自分に不利な最高裁判事の首を挿げ替えたり、対立者を軟禁したり。
それでもアメリカはムシャラフには手も口も出さない。
アルカイダとの闘いにはムシャラフが必要だからだ。
自分達にはメリットのないダルフール紛争も無視したまま。
北朝鮮問題に至っては、
拉致問題を棚上げにしたまま解決を図ろうとしている。
CO2排出大国なのに教徒議定書への批准も無視だ。
彼らは「世界の警察」などではない。
自分達の都合が良くなるように武力を用いるジコチューな国。


例えば自民党。
額賀氏、守屋氏の証人喚問を参院の財政金融委員会にて
民主党をはじめとした野党の賛成多数で可決。
要は「両氏の話が食い違っているから2人一緒に話を聞こう」
という意味の証人喚問だと私は思っている。

それに対する自民党。
「額賀氏の言葉を信じる。証人喚問は必要ない」
アナタが信じても、他の人達が信じているかどうかは別。
「話に整合性があり、ウソは言っていないと思う」
守屋さんの話も別に整合性に問題があるとは思わなかったが。
そして殊更ウソを言わなきゃならない必然性もないっしょ。
個人名を出しているんだから、それ相当の覚悟で話してると思うよ。
「本人が違うと言っているんだから」
本人が「違う」と言ったことをすべて信じてもらえる国だっけ?
それなら鹿児島の選挙違反冤罪事件や、
松本サリン事件のマスコミ冤罪もなかったんじゃないのかな?

そして果てには
「多数決で証人喚問を可決するとは、数の横暴だ」
「委員会や国会は全会一致が原則のハズ」
よく言うよ(^^;
忘れもしない6月末、参議院議員選挙直前に
次から次へと強行採決を連発したのはどこの政党だっけ?
少なくともアンタらにゃ言われたかねーな。
ジコチューもここまで極まれりってとこ。


例えば中央官庁のお役人。
財政危機を散々煽り立てて
消費税率UPだとか、特別減税廃止だとか、
配偶者特別控除を廃止したと思ったら、
今度は扶養控除枠の削減に特定扶養控除の廃止。
年金収入だけの老人からも来春から老人医療費を搾取することになる。
それでいて株式譲渡に係る優遇撤廃は「経済に影響が出る」と棚上げだ。

武器商人には接待のお礼に必要以上の金を払い、
自分達が将来天下る先の特別行政法人削減には猛烈に反対し、
机上の空論で現場をかき回した挙げ句、年功序列で事なかれ主義。
仕事上も「お上」にはホントに振り回されている(-"-;


他にも産地偽装やら消費期限改竄やら原料表示詐称やら・・・
自分が儲けられりゃ何でもオッケーってな風潮。
石原さんは「都会も金がかかるから地方には回せねぇ」と言うし
法科大学院の教授は自分の教え子に司法試験の問題教えるし。

こんな社会が毎日子ども達の目にも触れているわけだ。
いくら「徳育を義務化」したって・・・ねぇ。
コメント (8)
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