いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

Rebirthでした

2009-10-05 16:33:10 | 新・いぶたろう日記
昨日の大塚へご来場の皆さん、ありがとうございました。
復活後としては今年3度目になりますが、
回を増すごとに感覚がよみがえってくると言うか、
ブランク感もなくなってきましたね。
そこにライブ進行と演出の円熟味も加わって(笑)、
今回が一番面白かったんじゃないでしょうか。
次はもっと面白くしたいですね。

今回もまた直前に決まってバタバタしちゃったから、
物販もダイゴが頑張ってポロシャツ作ってくれた以外はあまり用意できなくて、
Rebirth通信なんかも間に合わなかったんだけど、
その分ライブ内容の充実にはしっかり時間掛けられたからね。
来てくれた人には充分Rebirthを堪能して頂けたのではないかと。
対バンのお客さんも見てってくれたしね。
昨日の対バンは人気実力共に兼ね備えたいいバンドばかりだったし、
Rock Showとして見応えのあるいいイベントでしたね。

なんというか、今のこの何のしがらみもない感じ、
面白いライブをやろうということに特化できる感じ、
好きなことを好きなようにやる感じ、最高だね。
俺、楽しくて仕方ないわ。

人それぞれにバンドへの考え方は色々あるだろうけど、
「メジャーデビュー」的な成功論はもう幸せとは言えないと思うね。
たとえ大衆化・商品化の方向で洗練されて、
その結果たくさんのお金と力を手に入れたとしても、
その分権利も利害関係も、もちろん拘束も増えるからね。

あの元首相のマゴだってそうだ。
あんな風にサクセスを手に入れたとして、
(彼は彼で満足しているかも知れないが)
僕の価値観でそれが嬉しいかと言われたら、決してそうじゃないと思う。
育ちと血縁と作られたキャラと「いかにも」なコネ、
それでカンジンの歌は下手、
あんなに「バカ」を演じなければ商業的に成功出来ないのだとしたら、
もはやこれは不幸だ。

いや、別に彼を否定はしないし、
バカでも何でも売れたこと自体はスゴイことだとは思う。
(ちゃんとそう言っておかないと、
また僕と名前が一文字違うみたいなヤツに、
「単なる嫉妬だろう」と片付けられちゃうからね(笑))

しかし「売れているものはすべからくイイモノだ」
という考え方には決して与しない僕としては、
(事実、品質とセールスとは必ずしも比例しない)
それがクオリティにおいても優れているとはこれっぽっちも思えない。
このクオリティというところの基準はまた論議を呼ぶところで、
専門家・批評家が判断するようなモノでもないし、
「わかる人にしかわからない」ものが高尚であるなんて思わないし、
ガキが喜んで群がっているモノだからといって、
切って捨てるのもおかしな話だ。
(日本のテレビドラマやジャニーズは僕に言わせれば学芸会のお遊戯だが、
喜んでみている10代の子たちにとっては大きな価値があるのだろう。
それは戦隊モノと幼児の関係に等しい。一概に否定されるモノでもないし、
ムキになって否定するのも大人げないというものだ)

とすれば、ここは客観的な基準はあきらめて、
「自分がその立場に立ったときに得られる幸福感の度合い」
という極めて主観的な基準に限定して考えた方がスッキリする。

すなわち、
「メジャーになって有名になって大きいホールでやれるようになってお金持ちになりました」
「けれど関わる人が増えたので何でも自分のやりたいこと、思いついたこと、
歌いたいこと、伝えたいこと、言いたいことは自由に選べなくなりました」
「イメージというモノがあるので、それを裏切ると社会的経済的制裁のリスクもあります」

これを幸せと考えられるかどうか、だ。
僕はこれに「プロ意識」だとか「仕事として」
なんて言葉ではごまかすことができない大きなストレスを感じる。
何のためにバンドをやっているのかわからなくなってしまうからだ。
実社会には様々なしがらみがあって、言いたいこともやりたいこともろくに出来ない。
だからこそ、そこを抜け出して訴えたいことを表現するのが本来のバンドだろう。
それが音楽ビジネスという巨大なマーケットに呑み込まれてしまうのでは、
結局、一般の企業に勤めるのと何ら変わりはないことになる。

要するに、僕に言わせれば、
やりたいこともやれずに、スポンサーの意向に沿って、
与えられたキャラクターを演じ続ける形でのサクセスに満足している人は、
何もアーティストじゃなくたって、
「お金持ちで」「大物ぶることができて」「ちやほやされる」
ことが叶うならなんだっていいのだ。
政治家でも企業家でもアイドルでも。
そう、多少不自由でも、ね。
つまりは自由ではなくて、アイデンティティでもなくて、
ステイタスが欲しいのだ。

僕の目標がここにはない以上、この方法論の果てに僕の幸せはない。
それが4年前に導き出された結論だった。
実際、僕は自分がかつて選ばなかった道の先にいるのであろう、
元首相のマゴを「ようやるなあ・・・」と、
半ば動物園のパンダに対するそれにも似た哀れみも込めて思いこそすれ、
うらやましいなあとは思わない。
ああなりたいなあとも思わない。
僕は、「実はかわいくない」獰猛な野生のパンダでOKだ。

とはいえ、僕は僕、人は人。
いまも自分の信じる「上」を目指して頑張っている人は多いだろう。
僕はその人たちの努力(苦労とは呼ばない)を否定するモノではないし、
むしろ、応援している。
ただ僕の道は違うというだけだ。
僕は別にあきらめきった脱力の境地にいるわけでもないし、
どうせライブをやるなら大勢の人に見てもらいたいと今でも思う。
せっかくこんな面白いライブやってんだから。
みんな見に来てくれればいいのに、と思う。
これからは、ライブだよ。
「天才」だの「歌姫」だの、過剰な宣伝文句の割に、
クソつまらないコンテンツが増えたと思わないか?
みんなメーカーの言いなりになった結果だよ。
そもそも、メーカーなんてもう10年経ったらみんなつぶれてんだろ。
CDなんか誰が買うんだ?テレビなんか誰が信じるんだ?
これからはネットでもライブでも、本当に面白いものだけが出てくる、
そういう世の中に変わっていくといいなと思っている。
本当に面白いものは、ライブステージにこそあるよ。
みんな探しに行かないか。
第1歩は是非ウチへどうぞ(笑)。
あちこち探しまわった果ての最後の希望としてもいいかもしれない(笑)。

Rebirthはこれからも自由に、いい曲作って、面白いライブやるからさ。
みんなちゃんと見に来いよ。
内閣支持率みたいに、動員が30切ったら退陣するぞ(笑)。
Comments (5)
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