この時季、肢が曲がっているからとあきらめられた子馬が処分されて持ち込まれる。
競走馬になりそうにないなら生かしてももらえない世界。
しかたがない部分もある。
腕節でのX脚と呼ばれる外反や、球節の内反などが蹄の処置や手術でかなり治せるというのは普及したと思う。
あまり頭数はやっていないが、飛節でも手術は可能で、
飛節の場合、月齢がかなり遅くなっても手術できる。
あきらめられてしまう子馬が1頭でも減るように症例の写真を載せておく。
この子馬はいわゆる「川流れ」だった。
英語ではwind swept 風に吹かれて。
左後肢は飛節と球節で内反。
右後は飛節で外反。
右前は腕節で外反。
肢がまっすぐになっただけでなく、
腰が曲がってしっかり立てなかったのが、しっかり立てるようになった。
重輓馬ではちょっと考えられませんね。
競走能力にそれほど影響があるのでしょうか。
それとも、売り物としての見栄えだけなのでしょうか。
曲がったキュウリとかも連想しますけど・・・
軽種馬は肉としては価値が低いこともあるのでしょうね。
すごいと感心しました、このようになるのも大型動物の特徴なのかとも思いました
というのも細菌性飛節炎のミニポニーの仔馬(本当にありがとうございました!!!)ですが、あの後観に行くとあっさり治っていて、速歩で跛行もほとんど分からなくなっていました(とても心配しながら行きましたので、つけなかったほうの後肢で立って対側後肢で犬のように耳を掻いているのを見て気が抜けました^^;)
サラブレッドは大型なので体重や子馬期の急速な成長というのは関節にかかる負荷が想像以上に大きいのではないかと感じました、それを直す方法や手術がしっかりあるということもすごいと思います。走る芸術品、の意味がなんとなく感じられたように思いました。
この子馬はあきらめようか迷ったという症例ではありませんでした。しかし、もっと程度は軽いのにあきらめられてしまう子馬もいます。
勝てそうにないとか、売れそうにないとか、であきらめられるわけです。そして、肉値はありませんから。
競走への影響は、難しい面があります。慎重な判断が必要です。
たしかにサラブレッドの繊細さ弱さというのはあるかもしれませんね。
あのポニーは治りましたか・・・しかしきわどいところで良いほうへ転んだのだと思います。