しかし、蹄底は膨隆しているし、
もう蹄壁は、逆向きの蹄鉄を付けても体重を支える役には立たないようだ。
14歳とのことだった。
痩せているのは、蹄葉炎のせいだけではないかも知れない。
蹄葉炎。
長毛。縮れッ毛になることも多い。
削痩。
それで疑うのは Cushing 病。
Cushing症候群は副腎皮質ホルモンの分泌過剰症。
副腎の機能亢進で起こることもあるし、
副腎を刺激する脳下垂体の病気でそうなることもある。
脳下垂体の腫瘍で副腎皮質ホルモンの分泌過剰になるのはCushing病とされている。
副腎皮質ホルモンとは俗にステロイドと呼ばれる。
体の中で重要な働きをしているが、薬として濫用されると、削痩したり、免疫を落としたり、蹄葉炎を引き起こすこともある。
脳下垂体が腫瘍性に肥大し機能亢進しても、同じことが起こってしまう。
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内分泌の異常で起きた蹄葉炎なので、蹄の管理だけでどうにかするのは無理だ。
ただの蹄葉炎ではないと思ったら、無駄な努力をしないように獣医師に診せた方が良いだろう。
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朝はすごい雨だった。
雷も鳴って・・・・・
蝦夷梅雨(えぞつゆ)なんだそうだ。
大学はむずがり、家保は統合され、埋葬もできずでは化製されるしかない運命です。
焼却炉を使えるというのは頼まれ仕事も増えるでしょうし、それはそれでご苦労もされるのでしょうけれども得るものも大きいでしょうか。
蝦夷梅雨は雷が鳴るのですね。初めて知りました。
内地ではおそらく雷が鳴ると梅雨明けと思っている人が多いと思います。
梅桜の開花と一緒で梅雨入りに梅雨明けが追い付いている感じなのでしょうか。
大学は・・・・家保は・・・・・は残念な実情ですね。受益者負担で解剖できる施設の設立・運営を考えなければいけなかったのでしょうが、今となってはBSE問題のために無理でしょう。
私たちは解剖場はたいへんありがたく使わせてもらっています。それは地域の畜産に還元されているはずです。
太平洋高気圧が南から押しあがってくると梅雨前線が活発化して、集中豪雨や雷が起こり、やがて梅雨が明ける。同じことが北海道でも起こるようです。あと数日で蝦夷梅雨も明ける。らしいです。
今年は牧草もセリも雨にたたられて、牧場泣かせでした。
地震は大丈夫だったでしょうか?お見舞い申し上げます。
などとメルヘンを語っている場合ではありません。
震源地とは別のところで被害が拡大しているようです。
海底ではなかったのが不幸中の幸いです。
ちょっとこの場をお借りして質問なのですが、知人の馬が「かせん?」(アトピーのようなもの?)です。これは治るのですか?遺伝で出やすい家系の馬だと聞きました。夏はかゆくて掻くから皮膚がボロボロになり、冬になるとあまり痒かないからそこに毛が生えてくるそうです。大雑把な質問ですみません・・・
逆向き蹄鉄は、結構蹄葉炎で使われる装蹄法です。
そうです。馬もいろんな病気になります。なんだかわからないけど、もうだめだから。になっているのは獣医療のレベルが低いだけの話です(涙)。
夏癬は・・・難しい病気です。北海道の夏に多いのです。何かのアレルギーだと考えられています。吸血昆虫、ある種の草、etc.原因療法は難しいのですが、転地療法は可能性があります。本州に帰ると治る馬がかなりいます。本州の夏癬は・・・対症療法も悪化する前にマジメにやればかなり効果があるようです。皮膚保護剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、虫除け、かゆみ止め、etc.でしょうか。
実際に夏癬の馬でアレルゲンを調べた研究発表があり、やはり吸血昆虫、蟻、ある種の草、が検出されたという結果だったと記憶しています。馬によって異なるかもしれませんが、吸血昆虫が一番可能性が高いでしょう。
山の近くで多発するというのもアブなどの吸血昆虫の多さによるものなのでしょう。
いろいろな予防、治療法をやると効果を示すことがあるようですが、牧場側が根負けしてしまうのが実情ですね。