馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

最大級のkeratoma

2021-12-15 | 蹄病学

これも2人勤務の土曜日の症例。

後肢跛行する馬の蹄に見つかった蹄骨の欠損。

後肢なので全身麻酔する。

蹴らないと約束してくれたら立位でやるんだけど・・・笑

たいていは蹄底の平滑部なのだが、大きいこともあり蹄叉よりだ。

蹄叉尖の辺りを壁に穴を開けるためのドリル先で掘る。

経験しているので、こういうのが入っていることはわかっている。

開けた孔はそれより小さかったが、keratomaは硬くなく、空洞なので摘出できた。

最大級だな。

装蹄師さんがホスピタルプレート付き蹄鉄を着けてくれた。

痛みは、keratomaがある蹄が感染することで出てきたのだ。

keratomaは、きのう、今日、できたものではない。

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久しぶりの夜の開腹手術だった。

翌朝、入院馬が泊まっている入院厩舎へ向かう。

春はよくあんなに働けるものだと、自分でも思う;笑

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2021-12-15 20:48:55
 先端が欠損?砂のぼりのような線状のところ?蹄はどうなっていたのだろうと想像中。
 もっと早くに処置して感染もなく。のほうがよかったのでしょうけど、見つけにくいですか?
 春だけだから頑張れるのかな?ひところ通年忙しそうでしたが。
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>はとぽっけさん (hig)
2021-12-16 04:03:55
丸く蹄骨がなくなっているところです。黒い不整な線状は感染巣です。
この馬は蹄冠から自潰していたのだったか、していなかったのだが、忘れました;笑

症状があって、X線撮影しないと見つからないですね。

日中は今も忙しいのですけど、夜の急患が少ないですからね。
今夜もどうせ呼ばれるさ、という覚悟があるのとないのの差かな。
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