ドシン!と後へ尻餅をつくと、坐骨結節を折るような気がするが、坐骨の骨折は案外すくない。
馬はそんな転び方をすることが少ないのと、うまく衝撃を分散させているのだろう。
しかし、左の馬は右の坐骨結節を折ってしまった。
後から陰部の横をみると、お尻の形が左右違ってしまっていた。
-
こちらの仔馬は左の坐骨結節の透過性が亢進している。
なんだ?
左のお尻のこのあたりがカチカチで痛い。
超音波プローブを当ててみると、液が貯まった部屋がある。
針を刺して・・・・膿が貯まっているのを確認する。
後は、手早く消毒して切開。
膿が噴き出した。
坐骨結節の骨髄炎とその周囲の膿瘍形成だった。
原因菌はRhodococcus equi。
こじれるかと思ったが、1週間ほどの治療で発熱も症状も落ち着き経過良好のようだ。
-
今日は、
1歳馬の大腿骨骨嚢包の関節鏡手術。
昼夜放牧している1歳馬の外傷。
当歳馬の胃内視鏡検査。
1歳馬のレポジトリー撮影2頭。
その後、繁殖雌馬の疝痛の開腹手術。
長期自主研修。
育成牧場からの麻酔研修。
JRAからの生産地研修。
の皆さんがいて診療がにぎやか。
開腹手術を最初から最後まで二人でやることもある私たちとしては、
楽しく、ありがたいことだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます