3週間前に蹄踵部を大きく裂いてしまった1歳馬。
傷もとても深かった。
癒合しないとダメになるような傷だったので、全身麻酔してしっかり縫合し、ハーフリムキャストを巻いていた。
3週間経って、飛節が腫れた、とのことで外してみることになった。
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キャストを外すのだって技術が要る。体力も。
私は前と後を切ることを推奨している。
だって、内側は切りにくいでしょ。
自分達で巻いたキャストは、どのように巻かれているかわかっているので外しやすい。
傷の具合は・・・・なかなかいいんじゃないの。
下肢の傷にはキャスト固定は本当に有効だ。
内側蹄踵部は裂蹄もあったのだ。
ワイヤーで止めてある。
これはまだ着けておく。
今度は、ガーゼ、綿包帯、伸縮性包帯、ダクトテープと巻いて保護した。
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外したキャストは断面から観て評価する。
蹄尖分のsuper fast はまだ残っていて蹄尖の補強に役立っていた。
キャスト断面は層にならず一体化していて強度は問題ない。
角度も良好。下肢にしっかり沿っている。
繋の背側にわずかにキャストずれがあった。
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夜明け前。
雪の上でのゴロスリ。
動物達の感覚はわたしたちとは違う。
人が寒いからといって、馬や犬も寒がっているかどうか、よく考えてみた方が良い。
この先はまだ長いかもしれないけど、また走れそうなのですね。
飛節の腫れとは何だったのでしょう?
蹄底には削蹄したばかりのようなところもあるような。鼻捻だけでもだいじょぶだったのですか。
オラ君、そんなちょびっとな雪でもそうせずにはいられないものなのですね。
寒がってる犬はわかるけど、寒がってる馬はどんなだろ
流氷地帯では吹雪でも馬は元気いっぱいだった。獣医さんも元気いっぱいだったけど。
裂蹄が蹄冠部の癒合を邪魔しないように、蹄踵を過削しました。
鎮静剤も投与しています。
今年はどうかな? 毛皮族にとって寒さより夏の暑さの方が辛いですね。
オリンピックの馬術競技は冬季にすべきだと獣医師会で進言? 命令(相手はシロートなので)出来ないものでしょうか。
元気ですね。素晴らしい環境のおかげではないでしょうか。
夏のオリンピックはスケジュールがタイトなので、室内競技などは冬に移してはどうだ?という意見があるそうです。バスケ、バレー、ハンドボール、柔道、etc.何も夏にやる必要はないのです。でも、どの競技も夏に固執するらしいです。
同じくリトリバーと付くのでゴールデンの短毛種かと勝手に思ってましたが、交配種が全然違うのですね。
リトリバー=水猟犬という意味だと初めて知りました。どうりで真冬の氷の浮く川でも平気で入って行きます。
ゴールデンはラブの長毛種と思われる方が居るようですが、頭の形とか違いますね。性格も違うのだろうと思います。
両方、盲導犬に向いた犬種ですが、北国ではゴールデンは長い毛に雪玉が付くのでダメなんだそうです。それと室内で飼うと毛が舞ってたいへんなようです。
縫合糸のテンションでは必要な締結力が得られないから皮膚をキャストで不動化する必要があるのだろうと思います。
つまり減張縫合の延長戦にある手技であって、湿潤絆創膏と同じメカニズムがあるのだろうと思います。
洗わないから治るではなく、動かないから治るというメカです。
にしましても、循環障害の要素は気になります。
伸縮包帯でも全身投与で抗生物質の届かない領域を作ってしまうようです。
蹄機も働かなくなりますからね。そして傷は観察できなくなり、蒸れます。それでも、下肢の傷はキャスト固定で驚くほど良くなります。観念論や原則論が実践についてくる臨床の好例でしょう。
昔は、馬の傷に包帯巻くと擦れるとか、蒸れてダメだとか言われることがありました。