飛節の離断性骨軟骨症で最も病変が多いのは
脛骨中間稜。
ついで、脛骨内果。
その次が、距骨外側滑車。
これらの部位は決まったX線撮影方向で描出される。
飛節軟腫があるのに、それらの飛節のOCDを目的にした撮影方向でOCDが見つからないときには・・・・
脛骨距骨関節の足底側嚢にOCDがないか調べてみる必要がある。
脛骨の遠位の足底側、距
骨滑車の足底側にOCDがあるかもしれない。
飛節を屈曲させて外-内方向で撮影するか(左の2枚)、近-遠方向で撮影すると描出されやすい。
(大きな骨軟骨片があるのがわかりますか?)
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飛節の足底側も、 関節鏡手術で骨軟骨片を摘出することができる。
飛節は足底側も結構広い。
関節鏡手術し易い関節だと言っても良いかもしれない。
左は3cmほどある軟骨片を取り出した後。
もうひとつ骨片が残っている。
この骨片は関節包や靭帯が付着していているので開創器で関節を広げておいて目視下で摘出した。
骨軟骨片が大きかったので、関節切開も大きくなった。
当たり前の話だが、3cmあるものを取り出すには3cm切らなければならない。
3cm切れば、指や鉗子も楽に入るし、中も覘ける。
それでも、関節腔内を良く観察できること、関節腔を洗浄しながら手術すること、必要最小限の切開で済むこと、などの関節鏡手術の利点はある。
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飛節のOCDは珍しくない。
しかし、飛節のめったにOCDがない部位にOCDを見つけることがある。珍しい、飛節の、OCD。だ。
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夜、分娩後の繁殖雌馬の疝痛の開腹手術。
盲腸便秘。
その後、繁殖雌馬の疝痛の開腹手術。
回腸の纏絡。
その後、難産。
前肢の腕節と球節の拘縮。例によって後肢も産道に入ってきている。
全身麻酔下で前肢の失位を整復し、牽引できるだけ牽引して、胸骨で切胎し、後躯は後肢を牽引して反転させて娩出させる。
片付け終わって、カルテを書いたら午前3時すぎ。
朝は、仔馬の疝痛の電話で6:25に起こされた。
というわけで、翌朝も開腹手術。
いいんだ。
夕べは夜桜見物もしたことだし、
入院馬もいまのところ経過良好だ。
切胎もさりげなく書いておられますが、相当な技術と労力ではないでしょうか。
Hig先生に比べますと私など平和惚けも良いところですね。
そのようなわけでしてこのようなことにも気付いたりします。
http://www.zingaro.jp/
前回観ました。今回はoff seasonの来日です(と私が言ってよろしいものかどうか)。
山沿いでは葉桜に雪が積もりましたよ!
難産が最後で良かったです(笑)。難産をやるとそこら辺は血と羊水だらけ、腕はパンパンになって、すぐ腸管手術というわけにはいきませんから。
zingaroですか。観てみたいです。