装蹄師さん達はひとりで仕事をしている人が多いし、
写真を撮ったり、記録をつけたりする習慣がないので、なかなか研究報告や症例発表をするのは難しいのだろうと思う。
しかし、こういう勉強会をするのはたいへん良いことだ。
まぜてもらって、私も症例報告してきた。
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私が報告したのはKeratoma 角壁腫。
すこしずつ大きくなるようで、蹄骨を圧迫するようになると痛みがでる。
感染を併発することも多い。
治療は外科的に摘出するしかない。たぶん。
私は球状しか診たことがない。
柱状は摘出も、その後の管理ももっと難しそうだ。
球状のKeratomaは以前は全身麻酔して摘出していたが、
今は前肢なら立位で摘出できると思っている。
後肢は・・・・・その馬ごとに考えさせてもらいます;笑。
X線撮影しないと診断できないと思う。
しかし、感染したりもするので、逆に、「ああ、砂のぼりだったんだ」で済まされてしまったりして、診断されなかったり、診断が遅れている症例があるのではないかと思う。
ヘンだと思ったらX線撮影してみることだ。
そして、蹄底から摘出すると、蹄底になかなか埋まらない穴ができるので、ホスピタルプレート付きの装蹄をするのが望ましい。
これは装蹄師さんにやってもらうしかない。
やはり、獣医師と装蹄師の協力が必要だと思う。
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今日は、第二中手骨と第三中手骨の骨瘤の摘出というか掻爬手術。
屈腱腱鞘の細菌感染の洗浄と抗生物質注入。
午後は腰萎のX線撮影が3頭。
入院馬が2頭。
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今日も暑くなった。
朝夕はすこし涼しくなっているのだけど。
馬もバテているようで、腱鞘炎などが散発している。
かつて、DPaで蹄骨の側面がなだらかに欠損していて、そこの白線が太くなっている軽度の慢性跛行馬がいました、Keratomaだったのかもしれません。。。
母校の装蹄師さんは私が学生時代から同じ方ですが、むかし、蟻洞の馬に悩まされましたが、今は装蹄を工夫されて治りが早いようで、感動しました^^/
hig先生のみられる多くは感染性の腱鞘炎なのでしょうか、こちらでは非感染性の腱鞘炎が散見されますが、最近、(人で)糖尿病では腱鞘が狭まり腱鞘炎になりやすいという記事を見て、馬でも加齢が関連あるかもとちょっと関心を持っています。年を取ると足がつりやすいとかあるのかな?などです^^;
こちらで出るのは細菌性です。
乗馬は職業病なんでしょうね。馬が騎乗運動に1日何時間まで耐えられるのか、興味あるところです。
そのポニーなんですが蹄がのびるのがとてもはやく
3ヶ月にいっかいくらい切らないと
歩くのもやっとになってしまいます
このペースははやいですよね?
蹄鉄はしていません
なにかの病気でしょうか?
3ヶ月に1回切らないといけない。というのは速すぎはしないと思います。この辺りで放牧されているサラブレッドは、歩き回って蹄が磨り減るはずですが、1ヶ月に1回削蹄する牧場もあります。一方、放牧地の広さと地質によっては蹄が減りすぎる牧場もあります。
ポニーの蹄はサラブレッドより硬いはずです。柔らかい地面に居たり、運動が少ないと蹄はどんどん伸びてしまいます。歩くのがやっとになる前に切ってやってください。
運動不足だったり、太っていたり、食べ過ぎたり、蹄が伸びていると、ポニーはとても蹄葉炎になりやすいので気をつけて。
蹄は当たり前の形をしていますか? 先ばかりが伸びて、魔法使いの靴のようになっていませんか?
そおなってきたら切ってるみたいです
残念ながら、それはすでに蹄葉炎になっていると思います。蹄骨が回転してしまって、蹄尖部からはがれてしまい、蹄の先っぽには荷重がかからないので、その部分ばかりが前へ伸びます。