馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

当歳馬の球節のガングリオン

2024-08-30 | その他外科

当歳馬の球節の背側が大きく腫れて、超音波で観ると結合織の袋状組織ができている。

血腫からガングリオンができてしまったのだろう。

外科的に摘出しないと治らない。

当歳で、球節で、病巣は小さいし、ガングリオンそのものは大きいので摘出はたいへん。

腱を傷つけないように、関節へ破らないように、根気が要る作業だ。

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ブログの右上に、「ガングリオン」と記入し、その右の枠で「このブログ内で」を選択してもらうと、

今までのガングリオン類似症例の記事が出てくる。

1歳馬の腕節が多い

私がガングリオンや滑液腫にこだわる理由も書いてある;笑

競走馬の球節も手術したことがある。

成書の記載も紹介している。

1歳馬の後膝のガングリオン。

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自分でも忘れているのだけれど、いろいろたくさん診てきたものだ;笑

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まだ蒸し暑い日がある。

夏の台風が九州に停滞している。

ツリバナの実がなって、葉が色づき、秋を待っている。

 

 

 

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2024-08-30 07:22:46
 再発しますか?
 ガングリオンは関節軟骨の遊離、関節ネズミのリスクとしてはどうなのでしょう?

 日暮れも早くなって秋が近いと実感するこの頃です。
 過去記事検索するとオラ君に会える特典付き。朝からうれしい。
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>はとぽっけさん (hig)
2024-08-31 04:50:28
今まで再発した経験はありません。
関節周囲にできる塊ですが、関節内の骨片骨折や関節ネズミと併発していた症例もありません。馬では、関節周囲の打撲で血腫ができ、それが袋状組織になってしまってできるからでしょう。

まだ北海道も蒸し暑いですが、それでも秋に近づいているのでしょう。
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