▼心を洗う

文京区湯島2丁目。

神田明神近くで仕事の打ち合わせがあったので
バスに乗って出かけて行ったら早めに着きすぎてしまい、
朝の街を散歩したら御霊神社があった。
「みたまじんじゃ」もしくは「おたまじんじゃ」と読むのかと思ったが
大阪市中央区にある御霊神社は「ごりょうじんじゃ」と読むらしいので
それが正しい読み方なのだろう。



境内の縁起を読むと
各地にある御霊神社は、怨みを抱いて憤死した人々、
主に政争に巻き込まれて非業の死を遂げた人々の
怨霊鎮護を目的としているらしい。

「洗心」の文字が清々しい境内は春。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )

▼鳥の居る場所

港区元赤坂二丁目。

赤坂御用地内に三本並んで植えられた木にカラスがとまっている。
この木にカラスが一羽じっととまっている光景はたびたび眼にし
妙に静謐な絵のようでついついシャッターを押してしまう。



文京区でゴミ袋を食いちぎって暴れる
大衆的なカラスたちはギャーギャー鳴きながら
一本の木で枝を奪い合っている。

「所変われば品(ひん)変わる」

といったところだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )

▼用いられたる物

東京都中央区銀座一丁目。

古い飲食店が並ぶ路地裏に小さな扉が開かれており、
暖簾をくぐる人の顔が当たってすり切れたと思われる
素晴らしいのれんが掛けられていた。



ひと目見て寿司屋だとわかるのだけれど、
『ものほし』という店名が面白いなぁと思い、帰宅して調べてみたら、
戦後配給だった頃の米を使ってこの建物脇の物干し台への階段を上ったところで
寿司を商っていたことがあり、常連さんが
「ものほしへ行こう」
と言い合っていたことから店名となったという。

良い店を見つけて嬉しい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )
   次ページ »