電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
レオナルド・ダ・ヴィンチの鏡文字
2016年12月14日
僕の寄り道――レオナルド・ダ・ヴィンチの鏡文字
夜中に目が覚めたのでスマホでハフィントンポストを読んでいたら、レオナルド・ダ・ヴィンチ直筆のスケッチが見つかったそうで、裏面の科学者らしい図解と筆跡が真贋(しんがん)判断の決め手になったらしい。
この筆跡というのが面白くて、なんと右から左へ文字を左右反転した鏡文字で書かれているそうで、左利きだったレオナルド・ダ・ヴィンチは生涯 13,000 ページにも及ぶノートをすべてその形式で書いたという。
先割れ羽ペンにインクをつけてカリカリとやる場合、左利きが左から右へと書きすすめるのはたいへん難しく、彼は生涯右から左だったし、ルイス・キャロルの残した複数の手紙も右から左への鏡文字だったという。
左利きの子供には鏡文字を書き出す現象があるそうで、親が矯正したがったり、社会が矯正を当然と見傚したがった時代の趨勢もわかる気がする。世の中に大量の鏡文字が溢れたら厄介だからだ。
頭の中で鏡文字を想像したら、そうたいへんな作業とも思えないのでやってみたら簡単に書ける。どうやら書き順を無視して頭に浮かんだ漢字を描いているから簡単らしく、レオナルド・ダ・ヴィンチがそうしたように筆記体の鏡文字だと、ひらがなを書くのが厄介でやはりネイティブの左利きには敵わない。
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