TARGHEE

Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

KEENのターギー・スリー・スリップオン。
サイズは26。
色はダーク・アース／マルチ。



ターギーのシリーズは何種類かあるのだが、これはその中で紐の無いスリップオンタイプのモデル。
前からこのデザインが好きで、1足欲しかったのだが、ちょうどKEENの直販サイトで安くなっていたので買ってみた。
どうも昨年の型落ちモデルらしい。

ターギーのスリップオンは、ツーが現役なのにスリーが型落ちとはどういう事だろう・・・
と思ったが、アメ横のお店で聞いた話では、ツーは最近新型にアップデイトされたらしい。
という事はスリーも新型が出るのかな・・・

ツーとスリーを比べると、ツーの方がソールのブロックが大きめでゴツゴツしているのに対し、スリーの方が少し細かいものが採用されている。
ラストも違うようで、スリーの方が少し細めだという。
デザインを見ると、スリーの方が古典的で品がいい感じもする。
今回は純粋にデザインが気に入って買うので、スリーで正解であろう、と自分を納得させる（笑）

試着の必要があると感じたのだが、既に実店舗には在庫がほとんどないという。
アメ横を探してやっと一軒、ブラックの在庫があるお店をみつけた。
今回欲しいのはブラウンなので、買う気はなかったが（笑）、そのお店でサイズのチェックをさせてもらった。
そこにブラウンの在庫があれば買ったんだけどね・・・（苦笑）

ただ試着出来てよかった。
ZOZOMATの指定は26.5（相性度93%）だったのだが、実際に履いてみると26.5はかなり緩い。
ZOZOMATの計測結果にありがちな緩めのフィッティングである。
だがスリップオンで緩いのは致命的だ。

ハーフサイズ下げて26を試着したら、ほぼ足の形通りの形状で、隙間なくズボッとはまった。
指先の余裕は少なめだが、踵は程々にホールドされている。
これは適正サイズは26の方だろう。



この靴の特徴。
横から見た姿はスマート（一番上の画像）、しかし上から見ると不格好（上の画像）（笑）
自分の足元を見ると、何だかボテッとしていてカッコ悪い。
が、ちょっとかわいらしくて嫌な感じはしない。

本当に足の形に合っており、はまり込むようにスッポリと入る。
紐を結ぶわけでは無いので、それだけで履く作業はおしまい。
もちろん脱ぐ時も、ちょっと踵を持って引っ張るだけだ。

スリップオンだから当然なのだが、恐ろしく楽である。
短靴なので、サイドゴアブーツのように着脱に四苦八苦することも無い。
こういう昔のズックみたいに履ける靴も一足欲しかったのだ。

革はしっとりとした質感のオイルレザーっぽいもの。
特にスリーのブラウンは濃い焦げ茶で、ちょっと精悍にも見える。
甲の部分が平たい1枚の革なので、そこに皴が入ってカッコいい。
歩き出した第一歩から、いい感じの皴が入っていく。
これはかなり気に入りそうな予感・・・



インソールは取り外しできるので、試しにシダスにも交換してみた。
しかしオリジナルの履き味も悪くないので、とりあえず純正でいくことにした。
クッション性重視のソフトな感触のインソールである。

アッパーは最初の状態では艶消しの革であるが、クリームをたっぷり与えた後に何度もブラシで磨いて艶を出した。
黒光りしてカッコいい（笑）
クロムエクセルのように皴の山の部分の色が白く抜けるタイプの革で、手でこすってやると元に戻る。

捨て寸は少なめだが、支障のないレベル。
踵のホールドは、歩いたら多少緩めに感じられるようになったが、まあ許容範囲。
スリップオンなのでこんなものであろう。
やはり26が適正で、26.5では歩行に問題が出たかもしれない。

当たりがソフトで、本当にリラックスして歩くことが出来る。
ブサかわいい靴であるが、意外に知的な印象も受ける。
今日はわざとこいつを選んだんだ・・という履き方になるだろう。
やはりこういう靴も一足あっていい。