パワー


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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今年の4月に出雲大社に行った。
これは僕にとっては大きな出来事であった。
何と言っても日本を代表する大きな神社である。

出雲大社の中を歩いていくと、やはり強いパワーを感じるのは御本殿である。
境内でも、他の場所とは別格の力を感じる。
時計の針と逆の方向に、御本殿の周囲を歩くのが参拝のコースであるが、常に御本殿の方角から圧力のようなものを感じる。

ところで個人的にさらに強くエネルギーを感じたのは、実は出雲大社の裏にそびえる八雲山であった。
八雲山は禁足地になっており、神職の方でさえ入ることを許されていないという。
謎に満ちたこの山は、出雲大社の御神体とも言われている。

境内の一番奥に、稲佐の浜の砂を納めた素鵞社(そがのやしろ)が建てられている。
そのすぐ後ろに隣接してそびえ立つのが八雲山である。
恐らくこのお社がこの場所にあることにも、何か重要な意味があるのだろう。

素鵞社の裏手に回ると、八雲山の岩肌が出ており、そこだけは人が触れるのを許されている。
僕が行った時は、意外に裏手に回る人が少なく、表で参拝を済ませて帰ってしまう人が多かった。
そのためひとりで裏手に回り、しばらくの間、岩肌に手を触れていた。

山の方から、強いエネルギーのようなものを感じる。
霊感の弱い僕でも分かるほどのパワーである。
素鵞社の裏を回り西側に出ると、山の木々から、さらに強大なパワーが放射されてきた。
ジンジンと身体の中を通り抜けていくようであった。

とても興味深いことであるが、この地で感じるエネルギーは、東京周辺のこういう場所で感じるものとは、少し異なっているように感じた。
何というか、軽くて大らかなのだ。
力はあっても、上からのしかかってくるような重々しさが無い。

東京周辺にもエネルギーの強い場所はあるのだが、もっと重々しく感じる事が多い。
結界が張られているかのように、人を寄せ付けないような圧力がある。
聞くところによると、京都にもそういう場所があるのだという。

それに対し、出雲の国ではもっとのんびりしたものを感じた。
長い歴史を持ち、エネルギーに満ちてはいるが、もう少しすっきりと澄んでいて、オープンな雰囲気を感じさせるのだ。
日本の原始的なパワーに触れることが出来て、貴重な体験であったと思っている。
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