台風の備忘録 2


Z7 + NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

大きな画像

今回ネットから台風に関する多くの情報を得た。
都内の知人からのFacebookへの書き込みは参考になった。
どの地域がどのような状態であるかがリアルタイムで分かる。
東京と言っても広いから、東側と西側とでは様子が異なる。

しかしもっとも有益な情報だったのが、各河川の水位情報である。
いくつかのサイトで、数分おきの水位の変化の状態をグラフで見ることが出来る。
その中から自分の家や会社のある地域に関連した河川の情報にずっと目を光らせていた。
僕の場合、主に荒川と利根川である。

みるみる水位が上がっていき、その勢いは怖くなる程であった。
氾濫危険水位まで達し、その頃になってスマホでも避難勧告の警報が鳴った。
こちらは水位が上がる様子をパソコンの画面で観察していたので、スマホの警報が鳴ったこと自体にはそれほど驚きはなかった。
しかしいきなりあの心臓に悪い音を聞いたMrs.COLKIDはかなり動揺していた。

危険領域のままグラフは横ばいになり、長い時間そのままであった。
後から聞いたのだが、利根川(栗橋)は本当に危なかったらしい。
あと30センチ程度で東京側の堤が決壊するところまでいったという。(10.2mある堤防の9.9mくらいまでいったようだ)

あとひと雨降ったら終わりだった・・と関係者が話してくれた。
よく見たら画面上では反対側の茨城側より埼玉側の方が少し堤防が低い。
一度でも水が堤防を超すと、あとは一気に堤が浸食されて崩れていくという。
そうなる直前の状態が長く続き、やがて水が少しずつ引いてきた。

そばにいた人たちは本当に怖かっただろうと思う。
利根川の近くに住む知人は、家族を逃がし自分は死を覚悟して家に残ったという。
多くの人がそういうところまで追い込まれた。
その知人は、茶色い濁流が堤防とほぼ同じ高さを流れていく写真を見せてくれた。

もし堤防が決壊していたら、埼玉ばかりでなく東京全土が多大な被害を被ることになる。
日本の機能が麻痺し、ひいては世界経済にまで影響を与える一大事となったかもしれない。
今回はたまたまその直前で回避できただけである。
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