靴の悩み-3


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一方比較的しっくりくるのはアメリカ靴だ。
アメリカ製の靴は、作りも考え方も、全般にラフな面がある。
そのためかえって気楽に履くことが出来る。

オールデンのバリー・ラストは、完全に自分の足に合っているわけではないのだが、なぜかストレスなく履くことが出来る。
バリー・ラストの中で、自分の足の形に一番合うサイズはUS7Eだと思う。
このサイズは最初だけ少し靴擦れすることがあるが、馴染んでくると非常にしっくりきて、履いているのを忘れるほどフィットする。

ただしE幅は日本に正規にはほとんど入っていない。
日本に入っているのはD幅で、その中からだとUS7.5Dを選ぶしかない。
捨て寸が大きくなり、足に合っているとは言いがたいのだが、不思議なことに靴擦れを起こす事も無く、合わないなりに履けてしまうから面白い。

何でもバリー・ラストが完全に合う人って珍しいそうで、このラストは靴がカッコよく見える事を第一に作られている・・と聞いたことがある。
確かにドーンとしていて、アメリカ靴そのものという感じである。
多くの人が、完全には合わないまでも、とりあえず問題なく履ける・・ということは重要である。
オールデンの中で、もっともポピュラーなラストなので、靴の種類も多く、とにかくUS7EかUS7.5Dをゲットしておけばいい。
ロングウイングチップやプレーントゥといった、アメリカ靴の代表的なデザインを自由に履くことが出来るわけである。

人気のモディファイド・ラストの靴であるが、幅広サイズのものは劇的なほど自分の足に合う。
あまりにピッタリ合いすぎて、こちらの体調で足の大きさが微妙に変化しただけで、フィッティングに影響が出るほどである。
ただしEがいくつも付くようなサイズは、当然正規には入ってこないし、現在製造しているのかどうかも怪しい。
恐らく幅広のモディファイド・ラストの靴は、今後はほとんど手に入らないだろう。
今持っているものを生涯大切に使っていくしかない。
それ以外のオールデンのラストもいろいろ試したが、まあまあ合うものと、イマイチなものが混ざる。

アレン・エドモンズは、5番ラストの7.5Eのパーク・アヴェニューを冠婚葬祭に愛用している。
革の質はイマイチだし、羽根も閉じてしまうが、金属製のシャンクを使っていないためか、履いているのを忘れるほどストレスが少ない。
実はこのラストでは、6.5EEEのストランドも持っており、こちらはオーダーしたようにピッタリで、しかも羽根が見事にV字に開いてくれる。
このサイズのパーク・アヴェニューも欲しいのだが、ほとんど余裕が無いシビアなフィッティングなので、同社の製品の個体差を考えると、買うのをちょっと躊躇している(笑)
多分試着せずに買ったら、きつくて履けなかったりするんじゃないかな・・・
アレンの靴ならすべてが履きやすいということではなく、たとえば511ラストのプレーントゥのリーズなどは、いまひとつ形状がしっくりこない。

アメリカ靴と言っていいのか分からないが、ダナーも何足か持っている。
意外かもしれないが、こちらは共通して自分の足に合っていないように感じている。
スポッと音がして足が入るのだが、多くは幅が広すぎる印象がある。
それでも防水機能などは優れているため、時折履いてはいるが、しっかり硬めに作られているだけに、長時間だと辛くなってくる。
あと革の質が今ひとつかな・・・

日本の靴も試したが、リーガルは全般に幅広で、僕の足に合わないものが多いようだ。
幅に合わせて選ぶと、捨て寸が少なめになってしまうものが多い。
これを見ると、自分の足は標準的な日本人の足より幅が狭いのではないか・・と思えてくる。
幅が広いところは足の一部分だけで、踵は女性並みに小さい・・という厄介な形状なのだ。
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