靴の悩み-2


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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今まで様々な靴を履いてみて、自分なりに、どのような靴が自分に合うのか、大まかな傾向は掴んでいる。
僕の足は平たい形状で、一部(小指の下あたり)が横にベタッと広がっている。
甲は低いのに幅が部分的に広い・・という特殊な形状である。
また踵は非常に小さい。

そのため完全にフィットする靴は非常に少ない・・というか、ほとんど無い。
自分の足の形状に合わせて靴を作ったら、すごくカッコ悪いものになるだろう(笑)

幅と長さの比率が、平均とかなり違っているのだと思う。
多くの海外の靴は、幅を合わせると、全長が長くなり、捨て寸がかなり大きくなる。
見た目も靴が大きくて、バランス的に少しおかしく見える。
そのため幅方向で部分的に足が圧迫されても、無理して履いてしまう事が多い。

実際大抵の場合それで何とかなっている。
足の方も、左右から締め付けられることに慣れているのかもしれない。
革靴を履くときは、そういう我慢も多少は必要なのだ・・と思っている。

形状に関して言えば、全般にヨーロッパの靴は、自分の足に合っていないような気がしている。
たとえば・・・

クロケット&ジョーンズは、世界一木型を多く持っているというが、僕には踵が大きすぎるものが多いようだ。
何足か持っているが、共通して踵は緩い。
クロケットは靴全体の形状も、何となくしっくりこないものが多いのだが、品質もカッコもいいので我慢して履いている(笑)

パラブーツも踵がダメで、ガバガバなものが多い。
ただミカエルのようなチロリアンシューズの場合、ある程度アバウトに履ける靴なので、何とか履いてしまうことができる。
ミカエルは好きな靴なので、何だか合っていないな・・と思いながらも、何足か愛用している。

エドワード・グリーンは、お店のダンディな店員さんから、グリーンのこのラストでどれが合うか知っておくことが(紳士には)必要・・とまで言われた。
立体的な形状は凄いと思うし、最初はすごくしっくりくるように感じるのだが、一日履いているとかなり疲れる。
グリーンもちょっと苦手かもしれない。

ハインリッヒ・ ディンケラッカーは、無骨な見かけに反して柔らかいので、意外に楽に履くことができる。
ドイツに行った時に現地で買って、現在2足持っているが、普段愛用する革靴のひとつになっている。
ただ工場が移転し、メーカーの体制が変わったようなので、今後の製品は品質が変わってくるのかもしれない。

チャーチはやはり形が足に合っていないものが多いように感じている。
非常に作りがいいのだが、硬くしっかり作られているがゆえ、日によって靴擦れが発生することもある。
何となく、靴とはこういうものだ、足の方で合わせろ・・と言われているような気がしてしまう(笑)

トリッカーズのカントリーは、形状がまったく合っておらず、その上硬いのだが、それでも何とか履きこなしている。
何だか硬い容器に足を入れて歩いているような感触である。
でも好きなので履いてしまう(笑)
同社のフォーマルなシリーズも買ったが、ぽってりした外観が自分の足の形状に似ていたので、これは合うかと思ったが、実際にはダメで盛大に靴擦れを起こした。
悔しいので、何とか履きこなせないだろうか・・と考えている。

こうやって見ると、僕もけっこう苦労しながら履いているな・・・(笑)
全般にヨーロッパの靴は、そもそもの形状が、自分の足と合っていないものが多いと感じている。
大抵羽根が閉じてしまうし、踵も緩いものが多い。
カッチリと作られているが、硬くて自己主張が強く、革靴とはこういうものである・・と押し付けてくる。
なかなか難物が多い。
そのため積極的に欲しいと思わなくなった。
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