仕上がり


D4 + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

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先日紹介したオールデンの990の染め直しが出来上がってきた。
なかなかいい仕上がりである。
一目でNo.8ではないのが分かる。
まずはご覧いただこう。
シワ感もほどよく出ていて、1年前に買ったばかりの靴(実際に履いたのは5回くらい)には見えない(笑)



この靴については、過去に数回取り上げている。
以下がその記事である。

2016年10月27日の日記 到着時
2016年10月28日の日記 紹介
2017年5月12日の日記 その後

990は何年も前に買った大きめで緩いものをもう一足持っている。
そちらの方が同じバーガンディでも美しく見えたので、今回思い切って後から買った方を染め直してみたのだ。
以下が先日書いた今回の染め直し作業に関する記事である。

2017年11月20日の記事



オールデンのコードバンのNo.8は、新品の時は顔料でベタに塗ったかのように無表情な色に見える。
バーガンディと言っても色はかなり濃くて、紫がかったダークブラウンであり、暗いところで見ると黒に見えることもある。
太陽の光が当たると赤みが浮かび上がり、さらに使っていくとシワが寄って色の濃淡が出てくる。
エージングによってカッコよく変化するのだ。

今回の染め直しでは、同じ茶系でも赤味の少ないブラウンを目標としてもらった。
一度最初の色を落としてから染料を入れるが、これが簡単な作業では無いようだ。
単純に上から茶色の染料で染め直しても茶色くはならない。

染めを落としても色が完全に抜けきることは無いので、その色と混ざって茶色になるよう、計算して染料を選んでいくのだという。
微妙な色彩の感性が職人に要求されるのだ。
今回は恐らく黄色系の染料が使われたと思われる。



というわけで、今日早速履いて街に出てみた。
太陽光の下で使用してみた結果、光の当たり方で元々の赤味がわずかに覗くこともあるが、基本的にはいわゆる普通のブラウンに見える。
作業の完成度が非常に高く、とても染め直したようには見えない。

あれっこのコードバンはNo.8ではないぞ。何だろう?・・と分かる人なら思うはずだ。
というか、騙されて驚くはずだ。
大変気持ちがいい(笑)
(実際にはマニアックな靴店にでも入らない限りそんな人はいないのだが・・・)
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