消毒


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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会社の桜の木を消毒することになった。
桜の木の下に車を置いておくと、屋根が毛虫の糞だらけになってしまう。
見上げても虫はよく見えないのだが、いっぱいいるようで、桜の葉が穴だらけになっている。

実は季節的には、桜の花が散った頃からこういう虫は出てくる。
桜は手入れが大変で、通常は年数回消毒をしなければならない。
桜は余程美味しいのか、次々に虫がつくのだ。

しかしここしばらくは、それほど大量の毛虫を見ることはなかった。
理由は分かっていた。
ツバメである。

ツバメが子育てを始めると、餌に毛虫を捕って子ツバメに与えるので、毛虫がいなくなるのだ。
大きな桜の木が何本かあるので、子供を育てるのに十分な量の餌が捕れる。
もしかするとこの桜が目当てで、ツバメが巣を作るのかもしれない。

そういうわけで、ツバメが子育てをしている間は、毛虫をほとんど見ないのである。
ところが今年のツバメたちは、もう無事巣立ってしまった。
それと同時に、急に毛虫が増え始めた。

増え始めると早くて、毛虫に食われて穴の開いた葉が目立ち始めた。
以前はシルバー人材センターに頼むと、すぐに消毒に来てくれた。
しかしコロナの問題が起きてから、電話しても断られるようになった。
今は行くことができない・・というのだ。

仕方なくネットで消毒作業を引き受けてくれるところを探した。
しかし実際に現場を見るわけではないので、対象になる木の情報だけ入れて見積ってもらうと結構高い。
しかも実施は9月だという。
そんな先では意味がない。

地元の知り合いの庭師の棟梁に電話をした。
以前会社の枝の剪定をお願いしたことがある専門家である。
そのため会社の桜がどういう状態かはよく知っている。
もうすぐあちらも夏休みに入ってしまうので、どうしたものかという事になった。

急な話にもかかわらず、結局すぐ翌日に消毒に来てくれることになった。
さすがに木の専門家で、桜にしっかり効く消毒液を使うという。
しかも価格もはるかに安い。
ネットを通すより安い事もあるのだ。

消毒しに来てくれたので、車など近くにあるものをどかした。
小一時間で消毒は完了した。
専門の業者なので効果は確実だろう。

数時間後には鮮やかな緑色の気味の悪い虫がボトボトと落ちてきた。
イラガという強い毒のあるやつだ。
この色だから下から見上げても保護色になって見えなかったのだ。

以前はアメリカシロヒトリが多かったが、季節などによって毛虫の種類も変わってくるようだ。
予想外に量が多くて、歩いていてつい踏みつぶしてしまった。
ギャー、気持ち悪い。
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