集会


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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毎月マンションの管理組合の集会にMrs.COLKIDが出ている。
しかし最近は高齢者ばかりで、まともな集会にならないようだ。
何でもかんでも反対、反対で、話が進まない。
老人ばかりの古いマンションならではの問題点であろう。

先日もマンション内に設置したAEDについて、「あんなものいらない」という意見が出た。
高齢者の集団のボス的存在の人物が、得々と反対意見を述べる。
いや、あなたたちのために設置したのだが・・と言いたいのを、グッと抑えて意見を聞いたという。

結局「今から契約を解除するには違約金がかかる」という話をしたら黙ったという。
要はお金の問題なのだ。
物価の上昇が高齢者の生活を直撃しており、生活していくのが大変になってきた。
そのため少しでもお金のかかる事はすべて反対する。

それは分からないでもない。
しかし世の中の常識からどんどん遅れていき、住居の資産的な価値も薄れていく。
もちろん彼らにしてみれば、そんな事はどうでもいいわけで、とにかく自分が死ぬまで何とか安泰に過ごせればいいのだ。
次の世代のことなんて知ったことではない。

特にこの数年で世の中が大きく変動した事も関係しているように見える。
IT機器が使えない人は、ある程度切捨てられていく。
お役所などで、お年寄りにも丁寧に対応しているのを見るが、何かしようにも自分ひとりでは何も出来ないのだから、取り残されている事をひしひしと感じるであろう。
若者と話そうにも、話がまったく通じず、無表情になった顔から、軽蔑されているのが伝わってくる。

世の中の主流とはっきりと壁が出来ているのを感じ、その疎外感も原因になっているのだ。
集会になると、普段のストレスを発散するかのように元気になり、ここぞとばかり自己主張を始める。
しかし時代について行けないところに、加齢による頭の硬化も加わっているので、素っ頓狂な意見を言うばかりか、他人の意見を受け入れることが出来ない。

本来は意見を出し合い、重要な決議もしなければならない集会である。
しかし実際には暇な人たちばかりが集まり、長々と意味のない議論を続ける場になってしまう。
普通に仕事をしている人にしてみれば、貴重な休日が丸一日無駄になってしまう。
そのため息子夫婦がいる家庭でも、集会に出るのを嫌がり、お年寄りが代表で出てくることになる。

とここまで書いたが、まあ僕自身もその集会に出ているわけでは無いので、偉そうなことは言えない。
自分の休日を捨ててまで、そんなものに出るのは嫌なので、Mrs.COLKIDにすべて任せているわけである。
性格的にも強く言える彼女の方が向いているしね(笑)
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